中村先生への便り(5) 「再びペッペの巻」
中村先生
中国の問題は「あ、またか!」と思いますが日本の三笠フーズはどうもわかりません。あの社長さんを見ると
なんだか人が良さそうで、「なんでこんな人がこんな怖いことが出来るんだろう」と思わずにはおられません。
毒が入っているから事故米で安くかったんでしょう。なぜそれを普通に売るのか?まあ普通の神経では理解できません。あのお歳では多分70歳くらいで一番分別をわきまえた方だと思うのですが。日本は少しづつ狂って来てるようです。全く先生のおっしゃる通りであります。
ところで今日又新しい発見がありましたのでご報告いたします。
★ 再びペッペの巻
今日カーテンレールが壊れかけているのを発見、いつも部屋を奇麗にしベッドメイキングしてくれる若い服務員(これ中国語で非常に普通の言葉であります。若いと言っても中堅(30歳未満か)の女性であります。)に修理を頼んだところテキパキ処理し、大工のおじさんが大きな脚立を持って修理にやって来ました。服務員の彼女もいっしょにきて、脚立を支えておりました。
とその服務員の女性が窓を開けました。
風を入れるためかと思いましたらななななななななんとガーという音と共にペっと口のなかのものを窓の外に吐き出したのであります。私はいつも服務員に気を使い、服務員が私を気にしないといっても、私もお客ですからねえ。もうびっくりであります。
その前もその後も全く普通の態度です。私のところは5階ですからちゃんと下を見たのかなあと気になります。つまりぺっぺっと道に吐き出すのは悪いことではないんです。多分人にそれが当たっても「あんた運が悪いねえ」と思うだけではないかと思います。つまり道路はごみ箱なんですね。
そそっそれからもうひとつあるんです。
大工さんが修理終了し当然屑が出るわけです、大工さんはそれを紙に包み、その紙を服務員に渡したのです。
私は「これもきっと窓から捨てるぞ。道路がごみ箱なんだから。」と確信して見ていたのです。
そしたら果たして窓からぽいと捨てたんです。「当たったあ!」と複雑な心境でした。
この服務員が部屋はピッカピカにしてくれるんです。トイレもバスタブもピッカピカなんです。
つまり中国の文化は家の外と内が明確に分かれているのだと確信しました。
これは多分有史以来王朝が変わるたびに外はメチャメチャに壊され汚れ、自分の家の中だけが大切な守るべきところという認識が中国4000年の歴史で出来上がったのではないでしょうか?(私の新説)
又ご報告いたします。
【中村先生への便り】 全27回
(1)上海は面白いの巻
(2)上海師範大学の先生は大変可愛いの巻
(3)バスに乗れば安くて便利の巻
(4) 交通問題の巻
(5) 再びペッペの巻
(6) 目から鱗の巻
(7) クラス会の巻
(8) 中国の「正直」と日本の「正直」の巻
(9) カラスの巻ほか5話
(10) 外国でPCが壊れたらの巻
(11) 中間試験の巻
(12) 私馬鹿よね おバカさんよねの巻
(13) 参った参ったの巻
(14) 天国と地獄の巻
(15) 上海師範大学のご案内の巻
(16) 中国は何でもありの巻
(17) クリスマスパーティーの巻
(18) 五族協和の巻
(19) 今日は寒いの巻
(20) 営業妨害の巻
(21) 偽物と本物の巻
(22) 中国語に尊敬語が少ない理由の巻
(23) 美人不美人の巻
(24) 再び美人不美人の巻
(25) 上海語の巻
(26) 麗江への旅の巻
(27) 東亜同文書院の巻
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