グローバルキャリア塾 連載コラム

行けばわかるさ  (第18回)

第18回:日本で頑張る外国人の生きる力

扶桑法務事務所

丹 勇貴(たん ゆたか)

大学卒業後、特殊法人職員、翻訳・通訳業などをしながら、週4日はサッカークラブの夜間練習に参加するという“夢追い人生活”を経験。夢追い終了後、商社勤務、レストラン経営等を経て現職。著書「就職は自分の“売り”で勝負しろ」

先日、渋谷の中心街から少し外れたところにある、レトロな雰囲気バリバリの焼肉屋で、旧知の新聞記者、その日に引き合わされたパキスタン人実業家、そして世界を旅して廻っているうちに日本に居ついた米国人という妙な取り合わせの、インターナショナルで脂っこい宴席に参加してきました。

この宴席での話題は、パレスチナ問題、9.11から迷走をし続けるアメリカの政治情勢といった国際問題から、昨年末に某芸能人の運転する自動車にはねられて酷い目に遭ったという米国人のワイドショー的なネタまで、実にバラエティに富んだものでした。

この日、私が特に感銘を受けたのは、パキスタン人実業家の「生きる力」ですね。彼はもともと不法滞在者だったのですが、日本人と結婚して在留資格を得て、今では会社を経営しているそうです。下手をしたら強制退去になるような危うい立場から、外国人に対して排他的なこの日本国で、よくぞ会社経営者までのし上がったものだと感心しながら、時折、“F”のつくちょっとキケンな「修飾語(?)」も交えた彼の英語での熱弁に圧倒され放しでした。

彼は日本語も英語と同じくらい流暢なので、いわゆる「トライリンガル」です。政治経済や宗教問題まで、母語以外の言語で、自分の言いたいことをガンガン主張できるのは、語学力だけではなく、それまでの人生経験や苦労の積み重ねによって為せるようになったスキルだと思います。
自己主張に関する文化の違いはありますが、私たち日本人もあの「生きる力」は見習うべきでしょう。
「人間、その気になれば、やりたいことをやりながら喰っていける」と思った煙い夜でした。

「やりたいことをやって喰う…」ということに関連して、ちょっと面白いコラムがありますので、ご紹介します。音楽ライターって「この仕事、どうしたら就けるの?」と思う職業のひとつではありませんか?音楽ライターの森朋之さんがキャリア教育研究所で連載しているコラム「気ままにmusic☆cafe」を是非読んでみてください!これは結構、面白くてイケますよ。

​(2009年3月15日掲載)

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