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コラム「中学高校ボーディングスクール留学」第10回

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第10回:受験英語の弊害 その3

斉藤克明

株式会社E-Concierge
代表取締役

斉藤 克明 (さいとう かつあき)

1981年より一貫して海外の初等・中等教育コンサルティングに携わる。1999年、中学・高校留学ガイドを出版。 2001年、日本人初のアメリカに本部を置くIECA(教育コンサルタント協会)のメンバーとなる。E-Concierge代表取締役、海外留学協議会副理事長。

前回のコラムでは、アメリカの大学入試に使われているTOEFLの変遷から、大学で必要な読み書きの実践的知識としての英語を考えました。話す、聞く、を含めて大学において実用的な英語という観点からすると、TOEFLIBT(インターネットベースTOEFL)は実によく出来ています。

それに対して、今の受験英語がTOEFLと同じように実用的かというと、それはとても疑問に思えます。さらには、日本の場合、受験英語そのものの知識がいわば「使い捨て」のように考えられてしまっているのではないでしょうか。いっそのこと、TOEFLIBTを英語力評価の基準にして、日本の大学入試でセンター試験のように扱えば、問題作成や採点の手間が省けてとても合理的に思えます。

これから先、英語はグローバル言語としてより日本ではその活用が重視されると思います。「英語をやっても話せるようにはならないし、役に立たないでも、受験に必要だから仕方ないからやる」と思っている受験生がいるとすれば、日本の将来はとても危ういことになるでしょう。

英語は本来、単独で学ばれるものでありません。英語そのものをいくら追求しても得られるものはありません。しかし、日本では、英語知識ばかりが追求されていて、いつの間にか、受験用の英語として変に独立した存在になっているように思えてなりません。

そのような形で英語を学んだ人たちが、国の最高学府を優秀な成績で終了し、この国の未来を左右するような立場にあるとします。その人たちは当然のことながら、世界との交流や交渉があるわけですが、どれだけ彼ら自身が必要とする英語が使えて、自分たちの考え方を外の世界に伝えることができるでしょうか。その時に英語力の不備に気づき、それではいけないと、成人になってから英語圏の最高学府に1−2年留学もしたりするのでしょうが、すでに自分が固定されている以上、異文化を学ぶ苦労がどれほど身につくでしょうか。

残念ながら受験英語には現場で使うという感覚がないと思います。その意味でも使えてよかった、あるいは楽しいと感じることができるような試験に変更すべきと思います。TOEFLIBTはその筆頭となると私は確信しています。



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