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コラム「中学高校ボーディングスクール留学」第15回

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中学高校ボーディングスクール留学

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第16回:教育のパラダイムシフト(5) アメリカの大学入試

斉藤克明

株式会社E-Concierge
代表取締役

斉藤 克明 (さいとう かつあき)

1981年より一貫して海外の初等・中等教育コンサルティングに携わる。1999年、中学・高校留学ガイドを出版。 2001年、日本人初のアメリカに本部を置くIECA(教育コンサルタント協会)のメンバーとなる。E-Concierge代表取締役、海外留学協議会副理事長。

「ビリギャル」という映画が日本で作られました。偏差値30代の高校生が私立大学最難関に挑み見事に合格するというストーリです。主人公の高校生があえて大学にチャレンジする動機や家族と学校とのかかわり、そして、受験のプロフェッショナルとして塾の先生が公私にわたり主人公の高校生をサポートする様子が描かれています。

この映画、「やればできる」ということと、能力の可能性は誰でも持っているといったことがメッセージなのでしょうが、日本とアメリカの大学入試の在り方の違いが明確です。

映画では、主人公が「慶応に行く」という目標を達成するのですが、なぜ慶応に行くか、そこで何を勉強したいのかということは重視されていません。どのようにしたら難関大学に受かるか、入学試験に対する合格条件、そして技術や方法が展開され、本人の努力と挫折、葛藤そして、それらを克服する過程はしっかりと描かれて「合格」ですべてが終了します。

アメリカの大学受験で問われるのは、テストの点数だけではありません。たとえば、アメリカの難関大学、ハーバード大学に入学したい場合、TOEFL、SATという受験者の学力を計るための試験については、ほぼ満点なので試験の点数では合否が問えないのです。
そこで、「では、より難しい問題にして、受験者を絞り込もう」という発想にならないのがアメリカの入試です。世界から学生が集まってくるアメリカのアイビーリーグ校では、志願者の考え方、スポーツや芸術、音楽などの学力以外の特性、そして高校時代の成績すべてが問われます。

アイビーリーグ校が求めている学生像は学力だけに偏らない、バランスのよい人格とそれを支える体力を備え、さらには発想力や着眼点などの面から学生の可能性を追求するのです。
当然、大学で何がしたいのかが明確に問われます。また、それにはっきりとした答えを持たない志願者はたとえTOEFLとSATの点数が満点であっても、大学にとって魅力的な志願者とはならないでしょう。

これからの世界で生きていくためにどこで学ぶかを決めることが自由になればなるほど、自分が本当にやりたいことをより深く、より楽しく、よりシンプルに追求することが求められるのではないでしょうか。

「頭がいい」で満足できれば、それはそれでいいのでしょうが、納得できる人生が試験で決められるわけがありません。アメリカの入試から私たちが考えさせられることもあると思います。

それが少しでも「受験」で悩める若者の参考になれば幸いです。



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