グローバルキャリア塾 連載コラム

中学高校ボーディングスクール留学 (第5回)

第5回:コミュニケーションツールとしての英語

株式会社E-Concierge
代表取締役

斉藤 克明 (さいとう かつあき)

1981年より一貫して海外の初等・中等教育コンサルティングに携わる。1999年、中学・高校留学ガイドを出版。 2001年、日本人初のアメリカに本部を置くIECA(教育コンサルタント協会)のメンバーとなる。E-Concierge代表取締役、海外留学協議会副理事長。

株式会社E-Concierge

(2014年5月15日掲載)

日本の教育受けた大多数の学生が、自分がいちばん勉強したのは、受験時代と言います。それに対して、アメリカのボーディングスクール出身の大学生たちは、大学時代のほうが、高校時代よりもさらに勉強がたいへんと言います。果たして、どちらが、社会に出てから有効に自分たちが受けてきた教育が機能するのでしょうか。

前回のコラムの繰り返しになりますが、リベラルアーツ教育の真髄は読み書きです。これからの世界を考えると、読み書きパワーはさらに重要になってくることは間違えないと思います。
日本人は英語の読み書きはできるが、聞く話すができないというのは、遠い昔、明治時代の留学生の話です。今の時代、英語力を計る手段と学びの機会は豊富ですから、いかにして、英語を楽しく、効率よく学ぶかを追求するべきと思います。

どうしたら、英語が楽しく学べるか,そして、読み書き、聞く話すことに精通できるかは、中学、高校時代の留学を通じて考えれば、それほど難しいテーマではありません。

これから、英語がより必要になることが明らかなわけですから、自分と英語のかかわりを明確にさせることが大切です。たとえば、将来、自分の夢を達成するには、英語が理解できた方がいいとか、英語を使って、何々をやってみたいなどの具体的な目標があれば、道具としての英語がとても学びやすくなります。

英語そのものが目的ではありません。受験英語のつまらないところは、点数の向上ばかりに的が絞られていて、英語ができるようになったら、こんなことも可能だという具体的な目標がないことではないでしょうか。

中学時代に留学する生徒をお世話していて実感するのは、英語力ほぼゼロに等しかった中学1年生の生徒たちが、留学して4か月後には、生活に困らない程度の英語力を達成できているという事実です。
正式に英語を学んで間もない生徒たちが、ほぼ英語の前知識ゼロでも、簡単に英語をマスターできるのはなぜかというと、英語が話せないと生活ができないという必然があるからです。

必然という基礎の上に成り立っている英語学習は、テストの点数に固執する受験と違って、生きた勉強であり、そのコミュニケーションは楽しいことでもあります。そのような英語学習であれば、苦行のように単語を覚え込むことも、いやいやながらに、長文読解をする必要もなくなるでしょう。

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