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コラム「中学高校ボーディングスクール留学」第8回

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第8回:受験英語の弊害

斉藤克明

株式会社E-Concierge
代表取締役

斉藤 克明 (さいとう かつあき)

1981年より一貫して海外の初等・中等教育コンサルティングに携わる。1999年、中学・高校留学ガイドを出版。 2001年、日本人初のアメリカに本部を置くIECA(教育コンサルタント協会)のメンバーとなる。E-Concierge代表取締役、海外留学協議会副理事長。

留学に必要な英語知識は読む力と書く力が中心であることを繰り返し私は述べてきましたが、受験英語とはどのようなものなのか、使える英語と受験が済めば使わなくなってしまう英語の違いを考えてみたいと思います。

受験英語の優れている点は、文法理解の解説方法です。そのお手本は、英語圏の国から輸入されたものでしょうが、簡潔に必要事項を網羅しています。また、一日一項目で一か月ほどで完成するための参考書兼問題集などは英語文法を合理的に学びたい人のためにはとても良くできていると思います。

半年間カナダに留学した中学校2年生に私は留学のための英語を2週間集中的に教えましたが、日本での正式な英語の授業は半年ほどだったので、その生徒の英語知識は留学の実践から学んだ実用英語だけといってもいい状況でした。
英語特有の時制、修辞法、など文法知識はほぼゼロに等しかったのですが、1日3時間程度の個人教授で1週間ほどで最重要の文法事項の学習は終えることが出来ました。

教えられる側も、教える側もこれほどまでに早く、英語の基礎知識は習得できるものと驚きました。

後半の1週間は留学先のボーディングスクールが与えられた課題図書、The Boy in the striped pyjamasを読みました。英語理解のための原則は短文では理解できるようになりつつあるのですが、ストーリーのある小説となると、歯が立たないというのが現実でした。
小説英語は代名詞を多用します。they, he, she, itなどが頻繁に出ますが、それらが何を指しているかを間違うと話の筋が変わってしまいます。また、現在完了、過去完了の違いの理屈は分かっていても、実際の長い文章で使われると、今まで学んだ基礎知識をそれに応用することができません。結局、複文と重文で3行くらいピリオドのない文章になると、その構成が全く理解できないのです。

日本の受験英語では、長文といえどもせいぜい30行ほどです。その内容がどんなものであっても、英語圏の授業で読まされる英語とは全く異なるものです。さらには、受験英語で難易度の高い問題とされているのは、例外的に使用される英語の語法や熟語、構文を含んだものが多く、それらの頻度数を考えると、果たして中学生、高校生が覚える必要があるのかどうか、疑問です。

6年間も多くの時間を割き、英語の勉強をさせているにもかかわらず、大学生となって今まで学んできた英語を生かすことができない現状を考えるとき、受験英語の内容を変えれば、より合理的、実用的な英語が学べると考えられます。

<つづく>



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