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コラム「中学高校ボーディングスクール留学」第9回

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第9回:受験英語の弊害 その2

斉藤克明

株式会社E-Concierge
代表取締役

斉藤 克明 (さいとう かつあき)

1981年より一貫して海外の初等・中等教育コンサルティングに携わる。1999年、中学・高校留学ガイドを出版。 2001年、日本人初のアメリカに本部を置くIECA(教育コンサルタント協会)のメンバーとなる。E-Concierge代表取締役、海外留学協議会副理事長。

英語をコミュニケーションの道具として使っている人にとって、日本の受験英語は時として奇異に映ることがあると思います。その問題点は英語を「自分」という視点から見ないで、どれだけ英語知識があるか、解釈ができるかという観点から試験が行われるからです。

英文解釈、文法、英作文などどれだけ正確に英語を理解しているかを受験英語では問いますが、英語を使ってあなたを表現しなさいという問題はあまりないように思います。知識を問う英語は使う英語とは別です。英語知識を拡げればひろげるほど、その内容は難しくなりますが、果たしてそのような難しい英語が現実に使われているかどうかはとても疑問です。
それでも、受験生は試験に出る以上、覚えなければなりません。結果として、その使用目的が達成できれば、それ以上は面白くもないことを無理に覚える必要はありませんから、忘れていきます。

社会に出てからの英語のニーズはこれから減ることはありえないと思います。それでも、今のままの英語教育でいいのかどうか、多くの人が疑問に思っていると思います。

アメリカの大学に入学するために開発されたTOEFLは、PBT、CBT、IBTと変化して現在に至っています。また、TOEIC®TEST はより実用目的でTOEFLの後に作られました。英語を母国語とする人々が開発しただけあり、とても現場の意見が反映されていて、その目的に合致したよい試験です。

この2つの試験を大学受験のための英語試験として採用してはどうかと思います。英語の読み書きを重視する学部、学科はTOEFL受験を必須とし、英語でのコミュニケーションのみで十分と考える学部、学科はTOEIC®TEST を受験させるというものです。
こうすることで、センター試験よりも英語の使用目的に応じて受験生により正確で使える英語の知識を求めることができます。

現在のIBTTOEFLは読む、書く、聞く、話すという4つの英語技能が問われます。しかし、知識に偏ることなく、受験者が正確に英語を理解し、目的に応じて書け、話せるかも明確に問います。すなわち、これらの4つの分野における英語能力は、アメリカの大学で学習するのは欠かせない英語力を計れるように工夫されています。

TOEFL開発の背景には、PBT(ペーバーベースTOEFL)時代に、暗記ものの出題が多く、高得点を取った生徒が、いざ大学に入学するとその英語知識が大学の現場では機能しないという現場の意見が取り入れられています。

<つづく>



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