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コラム「YOU CAN DO IT」第2回

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YOU CAN DO IT

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第2回:I can't believe it.

池田 剛

留学・キャリアアドバイザー

池田 剛 (いけだ ごう)


日本の大学を卒業後、旅行会社勤務を経て1982年渡米。修士課程修了後、日系メディアで報道番組制作や留学生のための進路指導業務に従事。2009年帰国、現在はLAの日本語ラジオ局向けに情報番組を制作したり、個人で留学指導や進路指導を行っている。
http://newsblog53.com/
http://www.tjsla.com/

私の高校時代の友人には、私が留学し、アメリカに残り、メディアや留学関連の仕事をしていることを未だに信じられない、いやどうしても信じたくないというものが何人もいる(留学から28年もたっているのにである)。
なぜなら、彼らは皆高校時代の私の英語の成績を知っているからだ。

高校時代の3年間、私は英語がずっと「3」であった。5段階評価ではない。10段階評価だ。言うまでもないが、10が最高で1が最低の「3」である。 しかし実を言うと本当は「2」だったのだ。ところが3年間学級委員や生徒会の副会長なりをやっていた私に好意的だった英語の担当教師が、「生徒会の役員に2をつけるわけにはいかない」と「3」にしてくれたのだ。
だから高校時代の友人たちは「英語なんてアメリカに行けばなんとかなるんだ」と思っている。私のせいだ。

時々彼らのご子息や彼らの知人の子供たちの留学に関しての相談を受けることがあるが、そこで私は「アメリカに行けばなんとかなるなんて思わないで、日本にいる今からしっかりと準備をしておくように」とアドバイスをし、学習プランをたてる。

旧友たちは目を白黒させて驚くが、「アメリカに行ったところで何とかなるわけではない」ことを身をもって体験しているのは私自身だ。
前回書いたように、当初私は半年間の語学留学の予定で渡米をした。半年後には英語がペラペラになって花の海外添乗員になっているという餅を絵に描いて成田を飛び立ったのだ。

日本の書店にずらっと並んでいた「3ヶ月で英語がペラペラ」という本のタイトルだけをすっかり鵜呑みにして渡米した私は、半年間ESL(大学付属の英語研修校)で英語だけを習うことになるが、1ヶ月たっても、2ヶ月たっても、ペラペラの前兆すら感じられなかった。しかしそれでも、「きっと3ヵ月後に急に英語がうまくなっているんだ」と思っていた。


図書館そして3ヵ月後の朝、その期待は大きく裏切られた。

英語研修後に大学院の授業を履修することになるわけだが、その間は土曜日を除き(なぜ土曜日を除きなのかはまたいつか書きます)1日8時間図書館に篭り勉強をした。1週間に何度も髪の毛が抜ける夢を見、朝思わず自分の頭をさわった。

 

社会人になっても英語の勉強は続いた。記者となりアメリカ人と一緒に英語で取材をするため、毎日英語の新聞を読み、新しい単語を覚えた。留学会社からの依頼で留学生を受け入れてくれる大学を開拓した時は、大学との交渉のため、その準備の過程でまた新しい単語を覚えた。
私は決して「行けば何とかなった」人間ではないのだ。

もちろんこれは私に限ったことではない。アメリカに住む多くの日本人の友人たちが同様のことを経験し、口にしている。

しかし私の周囲にも「行けば何とかなる」とアドバイスをする人間がいる。私の仕事仲間もそんな一人だ。彼は日本の留学会社での講演で「留学なんて必要ありません。アメリカなんてとにかく行けばなんとかなりますから」とスピーチし、以後出入り禁止となった。
しかし彼を見ていると「行けばなんとかなる人もいるんだ」と納得する。私の知る中で最も豪快で、肝がすわっていて、決してあきらめない彼は、自らその言葉を実践しているからだ。

行けばなんとかなるのか、ならないのか、それはそれぞれの性格や目標(目的)、そして与えられた時間や予算など、様々な要素が考慮されてくるのだろう。

私が今まで関わってきた学生たちに関して言えば、留学(特に長期や正規留学)の場合、しっかりと準備をしてから渡航した人間のほうがより自分の希望に沿った留学経験ができている。



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