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コラム「文明発展と本当の豊かさ〜『地球最後の楽園』パプアニューギニアに学ぶ」第6回

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文明発展と本当の豊かさ〜
「地球最後の楽園」パプアニューギニアに学ぶ

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第6回:先人達を追いかけて〜パプアの大学に留学する?


1969年大阪市生まれ。神戸大学経済学部卒業。1995年青年海外協力隊員としてパプアニューギニアに赴任。2000年より現職。日本を始め、世界各国からの旅行者の受け入れ、TV撮影のコーディネートなどを行う。共著に「地球の歩き方―パプアニューギニア―地球の揺りかごを巡る旅」
「パプアニューギニア―日本から見た南太平洋の宝島」
パプアニューギニア人の妻との間に1男1女

パプアニューギニアに大学なんてあるの?と思う人が殆どだろう。

ここには、政治家、弁護士、医者等、国家の中心となる人材を輩出するパプアニューギニア大学、唯一の工科大学であるレイ工科大学、教員養成を主とするゴロカ大学、ヴダル農業大学の4つの国立大学に、キリスト教系の大学が2つ、計6つの大学が存在する。存在するだけでも驚きなのに、更に驚くべき事に、パプアニューギニアの大学に留学された日本人が何人か居る。


ゴロカ大学で絵画などを学んだ後、プロの画家として活躍されている八坂圭さん
http://www.yasakakei.com/


熊谷圭知さんは30年以上前にパプアニューギニア大学で学ばれ、現在はお茶の水大学の教授をされている。


玉記雷太さんは、青年海外協力隊終了後、パプアニューギニア大学の医学部に飛び込み、熱帯医学の臨床を学び、今は東北大学医学部の助教としてフィリピンで感染症の研究をされている。

どうしてパプアニューギニアで医学を学ぼうと思ったのか、と言う質問に、玉記さんは、
“興味のある熱帯医学を英語で学べ、それを現地の医療に応用・貢献できると思ったから”と述べたあとに、「(国から派遣される協力隊等と違い)全く後ろ盾のない状況で、個人の立場で、全く違う価値観と文化の中に若いうちに物理的に自分を置くことが、何の根拠もなく意味があることだと思ったからです」と本音を語ってくれた。

もちろんすべてが順調であったわけでは無く、朝起きたときベッドの上で「あれ?俺、一体ここで何をしているのだろう?」と疑問に思う事もありつつも、パプアニューギニアや大洋州の医師や友達と途上国の目線で医学・医療を学び、実際に現地の小児科やHIVの医療にコミットした事は、ある種異次元の世界であり、得難い経験となったと言う。

海外からの留学生を受け入れるシステムが整っている欧米などの大学と異なり、基本的に全て自分で調べて挑戦しなければならない、と言うのは、物凄く高い壁に思えるかもしれない。しかし、それを乗り越えてきた先人達は、乗り越える壁が高い分だけ得られるものは大きい、とポジティブに考える事の出来る人だったのではないだろうか?あるいは、自分の目標の為には何が何でもやってやる、と言う意思の強い人たちだったからこそ、今の活躍があるのではないだろうか?

もちろん、全ての人に、そんなアメリカ西部の開拓者の様な留学をお勧めするわけではない。
まずは旅行がてら、1日を農村体験に充ててみる、例えばコーヒー豆収穫作業のボランティアをしてみる、こんな単純な事でも、現地の人々の生活に触れる事で、自分の生活や生き方を見直すきっかけになるかもしれない。


留学ではないが、「フリースクール英明塾」の河合先生は、登校拒否や社会参加できない子供たちをパプアニューギニアに連れ出し、自然や素朴な人たちと触れ合うスタディツアーを長年続けられている。http://www.png-japan.co.jp/takumi/kawai.html 
驚くべき事に、1週間、パプアニューギニアに旅行するだけで、帰国後、学校や社会に復帰して行く子供たちが多くおり、その「癒し効果」は抜群だと言う。おそるべし、パプアニューギニア。
この国は、経済力や文明度では測れない、物凄い大きなものを持っているのかもしれない。


前述の玉記さんも、「僕の様な留学はかなり特異な経験なので、留学を考えているほとんどの人には参考にならないかもしれないけれど、人生の意味も強度も両方得たいなら、若いうちに、ある程度の期間、少し無理をしてでも自分を異次元の空間に置くことが、手っ取り早い方法かもしれない」と締めくくってくれた。

知ったような事を書き連ねてきたが、私の人生も旅の途上、まだまだ学ぶ事が一杯ある。
これからも、フィールドに飛び出して、人々と交わり、時に熱く議論する、そう言った中でしか得られない経験を積んでいきたいと思う。

皆さんも一緒に、飛び出してみませんか?



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