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コラム「Mainichi Daily News編集長の目」第14回

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第14回 2010.7.1 サッカーから世界が見える

ナバ 高田容冶氏

英文毎日編集部長、毎日デイリーニューズ
編集長

福井 聡 (ふくい さとし)

1954年名古屋市生まれ。80年毎日新聞入社。甲府支局、東京社会部、外信部、90-93年アフリカ特派員ハラレ支局長、93-95年同ヨハネスブルク支局長、99-03年ウィーン支局長、03-05年外信部副部長、05-09年パリ支局長、09年4月から現職。著作 『アフリカの底流を読む』(ちくま新書)、『南アフリカ 白人帝国の終焉』(第三書館)。
パリ支局長時代の経験をもとにフランス社会の抱える問題について書かれたコラム「ボボたちのパリ」も同時連載中です。>>連載コラム「ボボたちのパリ」

快挙だ。経済効果さえ望める。ワールドカップ(W杯)で日本は1次リーグを勝ち抜き、決勝トーナメントへに進出した。予想外の足跡を示した日本チームからも、活躍・敗退を決める各国チームからも、サッカーを通して世界が見える。

岡田監督と日本チームの評価はW杯前、最悪だった。直前の強化試合で負け続け、監督には「選手起用に柔軟性がない」「笑う余裕のない鉄面皮」と非難が飛んだ。それが、カメルーンに勝ち、デンマークにも勝つと、「沈着冷静な名将」と評価が180度変わる。こういう豹変ぶりを「毀誉褒貶が激しい」という。中村俊輔がほぼ排除され、本田圭介が中心選手の地位を確保。直前の対イングランド戦で活躍した川島が正キーパーの地位を得て楢崎が消えた。要するに過去の実績ではなく、「点を取れる選手」、「勝てる布陣」が生き残るのだ。

興味深いことに、常連のサッカー大国が振るわない。フランスは不協和音が内紛にまで発展し、早々と姿を消した。前回優勝のイタリアも決勝トーナメントに進めなかった。イグランドも生彩を欠き、初戦で大勝したドイツもその後安定感はない。イングランド対スロベニア戦で、日本のテレビ解説者は「伝統のイングランドの自力はこんなものではありません」と言い続けたが、実態は大苦戦だった。伝統国であろうと、地力があろうと、W杯の本番で勝てるかどうかは別なのだ。

イングランドにはルーニー、ジェラード、ランパードとスター選手がキラ星のごとく名を連ねる。が、だから勝てるとは限らない。1人で持ち込み突破できる選手はメッシやロナウドなどごくわずかで、組織で闘わなければ勝ち抜けない。ブラジル、アルゼンチン、チリなどの南米優位は、ハングリー精神とも関係があるかもしれない。北朝鮮はもう少し強いかと思ったが、今回は完敗だった。やはり鎖国状態が響いているのか。

勝つためには何が必要か。その戦略と戦力が合致したチームだけが勝ち残る。



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