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コラム「Mainichi Daily News編集長の目」第20回

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Mainichi Daily News編集長の目

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第20回 2010.12.28 日本文化紹介

ナバ 高田容冶氏

英文毎日編集部長、毎日デイリーニューズ
編集長

福井 聡 (ふくい さとし)

1954年名古屋市生まれ。80年毎日新聞入社。甲府支局、東京社会部、外信部、90-93年アフリカ特派員ハラレ支局長、93-95年同ヨハネスブルク支局長、99-03年ウィーン支局長、03-05年外信部副部長、05-09年パリ支局長、09年4月から現職。著作 『アフリカの底流を読む』(ちくま新書)、『南アフリカ 白人帝国の終焉』(第三書館)。
パリ支局長時代の経験をもとにフランス社会の抱える問題について書かれたコラム「ボボたちのパリ」も同時連載中です。>>連載コラム「ボボたちのパリ」

時おり英語スピーチ大会の審査を頼まれるが、先日、京都外国語大学で行われた「ペアで紹介する日本文化プレゼンコンテスト」は間違いなくユニークなコンテストだった。「日本文化を2人で、英語で紹介する」のがポイントで、今年は全国の大学から63組の応募があり、最終選考に残った10組のテーマは「ハンコ」▽「高校野球」▽「大和撫子と肉食系女子」▽「携帯ストラップ」▽「琳派」ーーとバラエティー豊かだった。


上位4位までにニューヨーク往復航空券、宿泊券、図書券などが贈られ、優勝したのは「八丁味噌」の南山大の女性ペア、準優勝は「京町屋」の京都外語大男性ペア、3位は「風呂敷」の摂南大男女ペアだった。1位と2位の差はほとんどなく、しいて挙げれば順位は審査員の好みの違いだった。


南山大ペアの英語は発音も表現も完ぺきで、八丁味噌についても詳しく丁寧に調べていた。京都外語大ペアは英語力は一定水準、説明も南山大ペアに比べややくだけた雰囲気だった。いずれも2つの文化の意義と、伝統継承の重要性を強調する内容だった。審査員は英国人女性と豪州人男性と私の計3人。他の2審査員は「きちんと丁寧に説明と主張を通した」点で南山大ペアを評価したが、私は「万一八丁味噌が消滅しても(全国的には)無視できるが、京都の町屋の消滅は無視できない」と考えて、京都外大ペアを推した。もちろん2対1となった場合、私に異論はなく、南山大ペアが優勝に輝いた。

スピーチ・コンテストの審査結果は時の運だ。が、日本文化に絞ったこのコンテストは結果はともあれ聞くだけでも楽しい。「京都の求心力だからできる大会ですね」。優勝ペアを指導した南山大(名古屋市)の先生がそうつぶやいていた。




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