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コラム「Mainichi Daily News編集長の目」第29回

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Mainichi Daily News編集長の目

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第29回 2011.10.1 電子書籍を作る

ナバ 高田容冶氏

英文毎日編集部長、毎日デイリーニューズ
編集長

福井 聡 (ふくい さとし)

1954年名古屋市生まれ。80年毎日新聞入社。甲府支局、東京社会部、外信部、90-93年アフリカ特派員ハラレ支局長、93-95年同ヨハネスブルク支局長、99-03年ウィーン支局長、03-05年外信部副部長、05-09年パリ支局長、09年4月から現職。著作 『アフリカの底流を読む』(ちくま新書)、『南アフリカ 白人帝国の終焉』(第三書館)。
パリ支局長時代の経験をもとにフランス社会の抱える問題について書かれたコラム「ボボたちのパリ」も同時連載中です。>>連載コラム「ボボたちのパリ」

15年前にアフリカから帰国して初めて出した『アフリカの底流を読む』(ちくま新書)という本の電子版(電子書籍)を自分で作ってみた。本はすでに絶版となっていて容易に入手できないが、私にとっては人生で最も心を揺さぶられ続けたアフリカでの体験が山盛りの、思い出深い書で、復活させたかった。

作り始めるといくつかの問題があった。まず、当時はワープロ主流で、パソコン(PC)用の原稿データがなかった。段ボールをひっくり返すと、幸運にもワープロ用フロッピーが見つかり、これをPC用データに変換してくれる会社に持ち込み、基本原稿を再現した。写真はネガがあればネガを、プリントしか残っていないものはそれをPCデータに変換した。紙の本は白黒写真のみだったが、電子版はカラー写真満載となった。

次の壁は著作権だった。絶版となっているが、紙の本が既存の出版社から出ており、出版社の承諾を取るべきだった。出版社はやはり電子版を渋ったが、「個人で電子書籍化し既存出版社を通さず販売する」との条件で了承を得た。電子書籍化の方法など全く知らなかったが、ネットでE-pubという書式のソフトを見つけ、少しずつ学んで編集した。

最後の問題は「どう販売するか」だった。儲ける気はないが、「購入したければいつでもできる」状態にしたかった。米国ではキンドルという個人出版メディアが大盛況だが、日本語版は難航しており、ネット上のカード決済で電子書籍を購入できるDL-MARKETというサイトに登録して販売することにした。

作業が細かく手間取ったが、カラー写真が使い放題で編集も好きなようにレイアウトでき、何より一度完成するとネット上に永遠に残る点が紙の本と違う。売れなくてもあの本が復活できただけで大満足だ。私の道楽品を以下のURLでご笑覧いただければ幸いです。

http://www.dlmarket.jp/product_info.php/cPath/26_860/page/1/products_id/156538




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(第三書館 2010年6月)

毎日新聞社パリ支局長として約4年間をパリで過ごした福井さんが、その時の経験をもとに書き下ろした新作。移民や格差社会の問題、新たな政治的・文化的スタイルをもつ人々の登場など、フランス社会の変容とその背景に迫ります。
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