グローバルキャリア塾 連載コラム

韓国語学習が日本を変える (第2回)

第2回:韓国語学習によってもたらされたものは「自立」

ミレ韓国語学院
院長

前田 真彦 (まえだ ただひこ)

21年間中学校の国語教師をしていました。2010年にミレ韓国語学院を立ち上げ独立。日本人の強みと弱みを理解した独自の教育法「前田式」を確立し、大阪と東京で教室授業を実施中。通信添削や動画配信など、教室に通えない方のサポートにも力を入れています。

■ミレ韓国語学院HP:http://mire-k.jp/

(2017年7月1日掲載)

韓流が浸透して以来、主婦たちの生活スタイルが大きく変わりました。どのように変わったのでしょうか? 一言で言うと「自立し始めた」のです。韓流にはまる以前なら、子育てと介護に明け暮れる日々になっていた人が多いのではないでしょうか。それが時間を見つけて、自ら学び、動き、少しずつ活動の領域を確保してきたのです。

語学は長丁場です。意思の疎通がそれなりに自由に行えるまでには5年以上見ておかなければなりません。学習も中級から上の段階に差し掛かるころには数年たっているはずです。そのころになると、政治の世界での日韓の軋轢や、嫌韓という動きなどにはふりまわされることなく、韓国とのかかり方にも、自分なりのスタイルが出来上がっていてぶれません。

しかし、韓国語学習を始めた当初はみなさん、ぶれまくっていたのです。頑張っても思うように伸びない時期もあるし、自分よりもどんどん進んでいく人がいるのを目の当たりにしたり、はたまた人から嫉妬を受けたり……。マスコミの流す韓国人の反日の情報に心が乱れる時期もあったのです。

学習を始めて数年たち中級段階に差し掛かるこころから、教室の中での人間関係にも免疫ができて、以前ほどは振り回されなくなります。自分の足を引っ張るタイプの人とも上手に距離を取れるようになります。学習に関しても、伸びない時期があってもあまり焦らなくなりますし、わからないことに出くわしても落ち込んだりしなくなります。

実際、ミレの初中級の学習者から「落ち込みました」「心が折れました」という言葉をよく聞きますが、上級クラスの方からはそういう否定的な言葉は聞かれなくなります。いろんな意味で、精神的にも鍛えられたのです。

韓国語の学習を続けることによって、忙しい中で時間の使い方がうまくなり、ちょっとやそっとのことではへこたれない強靭さが身に付き、異質な文化を受け入れる心の柔軟さも身についてきました。

学習を始めるきっかけは、ミーハーでも、一歩踏み出して韓国語を学び始め、中級から上級に差し掛かるレベルまで地道に学習に取り組んできた人は、いろんな意味で練られてきます。

これが、「自立」です。自立は、「自律」でもあります。子育てと親の介護などの忙しさの中に埋没しきることなく、少しずつ着実に精神的な自立に向けて動き出すきっかけが韓国語学習だったのです。

 

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