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コラム「One risk, one day」第3回

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One risk, one day

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第3回:失敗を恐れないMind-setの築き方

大塚 雅文

まなび株式会社
代表取締役

大塚 雅文


まなび株式会社代表取締役。「高いコミュニケーションスキル、クリエイティブなマインドを持つグローバル人材の育成」を目標に、英語によるDiscussionの行い方、Creativityトレーニングなどのワークショップを実施。ビジネスプロフェシュナル向けのプライベート英会話スクールも経営。
慶応大学経済学部卒業。大手都市銀行に入社。4年弱で退社。その後、米国バージニア大学 にてMBA取得(授業料全額免除の奨学金取得)。2002年、卒業と同時にまなび株式会社設立。
まなび株式会社HP : http://manabi.st/

「分からないことは絶対に流さず分からないとその場で言って欲しい」、「とにかく失敗を恐れず発言をして欲しい」。英語によるDiscussionをはじめる前、毎回いいますが、普段そういったコミュニケーション方法を取らない我々日本人にとって、これはとてつもないRiskであり、英語云々以前に高いハードルとなります。こうしたマインドセットをどう身につけ、実践してもらうか。常にヒントを探しています。

mindset (邦題:「やればできる!」の研究 ・Carol Dweck著)によると人間は「固定マインドセット(Fixed Mindset)」と「成長マインドセット(Growth Mindset)」を持つものに分かれると書いてあります。「固定マインドセット」を持つ者の特徴として「人に頭良く見られたい」という願望が強いといいます。そして「自分自身、頭が良いと感じるのはどんな時?」と聞くと、

・ 間違いを全く犯さなかったとき
・ 仕事を早く、正確に終わらせたとき
・ 人が出来ないことを簡単に処理できたとき
と答えるといいます。

対して「成長マインドセット」を持つ者の特徴として「常に新しいことを学びたい」願望が強い。そして同じように「自分自身、頭が良いと感じるのはどんな時?」と聞くと

・ 難しい課題に直面し、一生懸命格闘することによって、何か新しいこと学んだとき
・ 長い間ある課題に立ち向かい、何か解決の糸口を感じた瞬間
と答えるといいます。

少なくても物心がつくまで我々は、「成長マインドセット」を持っています。何度失敗しても立ち上がって歩こうとしたり、絵も恥じることなく堂々と描きます。Creativity研究で有名なGordon MacKenzie氏によると、小学一年生に「絵を上手に描ける人?」と聞くと、ほとんどの子供たちは勢い良く手を上げる。これが3年生になると30人中10名程度に減り、6年生になると1-2名になる。日本ではなくアメリカでこうなってしまうのは驚きです。



考えてみると我々が長年受けた教育システム自体、「固定マインドセット」を育ててしまう仕組みになっているように感じます。競争社会。受験戦争。常に自分が他人より頭が良いこと、特別な存在であることを証明し続けなければならない。「どこの大学を出ているか」と聞き、自分との位置関係を確認したりする。教師も「出来る子」と「出来ない子」に無意識のうちに分けてしまう。そういえば商社に勤めていた私の父も良く「**は能力があるが、あいつはダメだな〜」等とよく話していました。つまり、評価する側の大部分が「固定マインドセット」を持っているため、評価される側もそれに沿って行動せざるを得ない。

そうすると「間違い・失敗を犯すこと」=「頭が悪い人」という式が成り立ってしまい、極度に失敗することを恐れてしまう。そうしたマインドを持った人に対して、(多くの人が見ている中で)「分からないことは分からないと言って欲しい」や「失敗を恐れずに発言して欲しい」といくら言っても、難しいことは当然です。きちんと流れに沿った素晴らしい発言や質問をしても「自分はバカなことを言ったのではないか」という思いで大部分の人が帰っていくのも頷けます。

私もビジネススクール時代、「何であんなことを言ってしまったのだ!」と布団をかぶり何度叫んだことか。。。実際にDiscussionを仕切る側に立って、はじめて自分自身がいままでずっと「固定マインドセット」でいたことに大きく気づかされました。

「固定マインドセット」を「成長マインドセット」にどう変えるか。Discussion(だけにはもちろん限りませんが)中に、「自分の頭の良さを証明」しようとせず「何か新しいことを学ぼう」とするマインドセットをどう育てていくか。まずは自分自身が「成長マインドセット」を持ち、失敗を恐れず、こうしたメッセージの伝え方を新しい方法でどんどん試してみる。常に学ぶ姿勢を持たなければと強く感じています。



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