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コラム「Where there is a will, there is a way.〜意志あるところに道は開ける〜」第11回

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グローバルキャリア塾・連載コラム

Where there is a will, there is a way.
〜意志あるところに道は開ける〜

> > 文美月さん

第11回:子供が教えてくれた、人間の可能性の大きさ

ヘアアクセサリー製造販売・リトルムーンを経営。
同志社大学経済学部卒業、日本生命の総合職を経て韓国留学、結婚・出産。2001年専業主婦で自宅のPC一台から起業。出産後の再就職が難しく「一生クビにならずに働くには、自分で自分を雇うしかない!」と感じたのがきっかけ。2004年〜最良最強のパートナーである夫が加わり、夫が社長に。ともにヘアアクセの商品オリジナル化を進め、特許取得、海外工場を作りSPA化。その後卸も開始。
●日本最大級の品揃えヘアアクセECサイト「リトルムーン」の運営責任者。2011年末時点のヘアアクセサリー販売総数は、375万点以上。
●2011 楽天Shop of the year ジャンル賞、2006年ジャンル大賞を受賞、ほかEC系受賞多数。
●約11万「いいね!」を世界から獲得(2011年末時点)するFacebookページの管理人。
●2010年〜大阪府のプロジェクト、大阪通販道場で師範を務め、大阪活性化に携わる。
●2010年〜ラオス訪問、日本でユーズドヘアアクセを回収して途上国へ送るCSR活動を継続中。
●起業、女性のキャリア形成、EC、facebookのビジネス活用等に関する講演も行う。

私は過去に何度か、100kmウォーク大会に参加したことがあります。ボランティアの皆さんのサポートに支えられつつ(基本的には眠らずに)20〜30時間余で歩く大会です。仲間に誘われたのが、参加のきっかけでした。

2005年の愛知・三河大会で実際歩いてみると、50キロを超えるともう肉体的にも精神的にも限界が来ました。自分一人の力では到底歩けないと何度も感じた距離だったにも関わらず何とか私が完歩できたのは、他でもない多くの方のサポートや応援のおかげです。人は支えられて生きるのだと、大いに実感した感動的な出来事でした。心を動かされたこの経験をきっかけに、私は2007年〜2009年の北海道の大会に当時小1・小3の息子を連れて参加しました。

皆さんの足手まといになるだけではと最初は子連れ参加に不安がありましたが、数キロでも歩いて小さな達成感を知って欲しかった事、大会は「人と人の関わり合い」で成り立つのだと感じて欲しかった事、そして普段仕事に忙殺されがちな私自身が、自然溢れる北海道で子供と濃い時間を過ごしたかった事などが、私を参加へと導いてくれました。

そして本当に驚く事に、参加1年目に長男(当時小3)が途中涙を見せながらも100キロ完歩し、次男(小1)が35キロ歩いたのです!2年目には兄は泣かずに再度100キロ完歩を達成、弟は50キロ。3年目には弟も100キロ完歩を達成、兄はサポート参加で周りにお水を配り、途中からくじけがちな弟と一緒に歩いて共にゴールしました。この結果と彼らの成長ぶりは私と周囲の誰もが想像しなかったもので、毎年驚かされたのでした。

この経験で親の私が一番学ばせてもらった事。それは「人間の無限大の可能性」です。普通、9歳や10歳の子供が100キロ歩けると思うでしょうか。私は「子供なんだし完歩なんてとても無理」と当然のように考えていました。というより想像すらしていませんでした。長男の完歩以後小学生の参加も増えたのですが、小3小4くらいのお子さんの完歩率は決して低くありません。子供達って、本当にすごいんです。予想以上の彼らの頑張りは、大人も顔負けです。

子供たちに「がんばれ!」「えらいね!」「すごいぞ!」と各チェックポイントで声をかけてくれたサポート隊、警備や食事担当に当たって下さった地元の方々、子供達に声をかけつつ一緒に歩いてくれた参加者さんの応援の威力は、特に絶大です。子供は褒められるとびっくりするほど上機嫌で頑張ります(笑)。私は毎年一緒に歩きましたが「メンタル面でもちろん幼い子供達だけど、引っ張ってあげる大人の存在や、適切な声かけ、力を発揮する場などがあれば、子供は想像以上に頑張ってくれるものだ」と強く確信しました。

そうは言っても相手は子供。実際彼らのモチベーションを保ち続けるのにはなかなか苦労しました。途中で虫を見つけて道をそれてしまったり、歌を歌ってはしゃいだと思ったら疲れて座り込んで、泣いてしまう次男・・。夜になって休憩所で眠る子供たちをみて「これ以上はもうムリかな?」「さすがに夜も遅いしかわいそうかな?」と心が弱くなり正直私自身もくたくたでしたが「じゃあ、やめる?もう帰る?」と聞くと不思議なもので彼らは「次のチェックポイントまで頑張ってみたい」と言うのです。

その言葉をきいて私も完全に頭を切り替え、絶対に子供をゴールまでを連れていくと決意。「次でしんどかったら、もうやめていいから」と言いつつ、次へ次へと引っ張り続ける作戦です(周りには鬼ハハ!と言われましたが笑)。眠る子供を起こし、前に進みます。いざ歩きはじめるとすぐに「もうムリ」を連発するので私は「こんなに頑張るなんてホンマにすごい」「こんな小3は日本にいないと思うわ〜」と褒め倒し、なだめすかし(笑)、ある時は手をつなぎ、ある時は手をひっぱり、背中を押したり、一緒に歌を歌ったり。私が当時初参加の長男に「ほらしゃきっとする!苦しいときこそ笑顔笑顔!」と結構キツく言ってしまって、顔がひきつってでも笑おうとした息子に「ごめん。今もめっちゃ頑張ってるよね」と言うと、彼は誰も見ていないところでウワーッと泣き出しました。感情がこみ上げてきたのでしょう。彼なりに本当に苦しかったのだと思います。私もそんな彼の頭をなでて、途中一緒に涙しました。私の足腰も自由に動かなくなっていましたが、気力を振り絞って一緒に歩きました。周りのみなさんも私と息子達を心から応援してくれているのですから、母の私が息子より先に苦しいとは言えません。

そして翌朝、なんとか所定時間内ぎりぎりでゴールです。支えてくれた多くの方々への感謝とともに、頑張った子供達の笑顔を見るとぶわっと涙がこみあげてきて、私は何とも言えない温かな気持でいっぱいに。大阪に戻ってから、子供達は筋肉痛もなくケロっと翌日いつも通り学校に行くのですが、私のカラダは毎年ボロボロ(笑)。でも、私はとても嬉しいのです。「小学生でこれだけ歩いたこと、いつまでも自慢できるよ!大きくなって苦しいことがあったら、思い出してな。何でも乗り越えられるから」と、その後も何度か息子たちに話していますが、彼らはどこまで理解できているでしょう。子供なりに少しでも何かを感じ取ってくれていたら本当に嬉しく思っています。支えて下さった方々への恩返しの気持ちも込めて、いつかまた一緒に子供達と参加したいと思います。

育児は“育自”、教育は“共育”という言葉がありますが、私はいつも「子供と一緒に親も育っている」のだと、感じています。子供の可能性(ひいては組織での人材教育にも通じる事ですが)、人間の可能性は底知れないものがあります。決して無理だと思わずに挑戦してみること。この気持ちだけは忘れずにいたいものですね。


▼一番苦しかった夜明けに息子達と見た、夜明けの摩周湖。

▼一番苦しかった夜明けに息子達と見た、夜明けの摩周湖。


●100km歩こうよ大会 in 摩周・屈斜路
http://100kmwalk.jimdo.com/

●三河湾チャリティー100km歩け歩け大会
http://www.mikawa100km.jp/



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