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コラム「英語が楽しくなるコラム」第3回

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第3回:過激で偉大な教科書 サウスパーク

粟野亮二

英語講師、通訳、翻訳

雪めいこ

1980年大阪生まれ。フリーランスで英語講師、通訳、翻訳を手がけている。神戸大学で芸術学を専攻し、広くアートの知識を深める。卒業後、事務職として某大学に約4年半勤務し、その間に1年間アメリカで業務研修を受ける。退職後、ニューヨーク大学で国際教育の修士号を取得。その後、様々な企業や国際機関等で翻訳や通訳の仕事を経験。転職の合間にアジア、アフリカ、中東をバックパック旅行でまわり、現在は英語、国際交流、アート、食などの多様なテーマでイベントの主催も行っている。
■Facebookページ https://www.facebook.com/YukiNoEnglish

こんにちは!雪めいこです。今回も引き続き、"英語のドラマやアニメを見る"学習法のお話。今回取り上げるのは、アニメ『サウスパーク』です。

1997年から現在まで続くアメリカのアニメシリーズで、18シーズンも放送されています。ストーリーは4人の少年、スタン(比較的優等生でスタンダードなアメリカ少年)、カイル(ユダヤ人でわりと真面目)、カートマン(ぽっちゃり体型で極悪非道だけどファン人気1位)、ケニー(貧乏でちょっぴりエッチ)を中心に、コロラド州のサウスパークという小さな町で展開します。

カートマン、カイル、スタン、ケニー
▲左から、カートマン、カイル、スタン、ケニー

切り絵風のカワイイ絵柄に反して、内容は超過激。人種、宗教、政治など、タブーとされる話題を取り上げ、笑いを誘う内容に仕上げながらも、痛烈な社会風刺を含んでいます。ケーブルテレビ史上最高視聴率(スポーツ番組除く)を記録するほどの人気で、エミー賞を4回受賞するなど、高い評価も得ています。

私はこのアニメから、アメリカという国を理解するために大切なことを、たくさん教えてもらいました。

では、このアニメの"良いところ"と注意すべきところ"を英語学習の観点から説明していきましょう。

☆『サウスパーク』の良いところ
1.誰も教えてくれない差別、偏見、ステレオタイプについて学べる
2.サブカルチャーについて学べる
3.時事ネタについて学べる
4.日本がどう見られているかについて学べる

★『サウスパーク』の注意すべきところ
1.レンタルできない
2.下品な表現が多い
3.言葉が汚い



【解説】『サウスパーク』の良いところ☆

1. 誰も教えてくれない差別、偏見、ステレオタイプについて学べる

これまで紹介したセックス・アンド・ザ・シティやフレンズでも、登場人物には人種や宗教のステレオタイプが反映されています。しかし、サウスパークのすごいところは、人種や宗教などに基づいた差別や偏見についても、あからさまに描いているところ。

例えば、カイルがユダヤ人であることを、カートマンは執拗にネタにしていじめます。また、アメリカとカナダの敵対意識をネタにした話も多く、カイルの弟アイクがカナダからの養子であるということで、またカートマンがカイルをバカにします。他にも、たった1人の黒人のクラスメイト、トークン(Token)の名前は、「名ばかりの人種差別撤廃政策」を意味するトークニズム(Tokenism)が由来だったり。

真ん中が、カイルの弟アイク
▲真ん中が、カイルの弟アイク

他の国の民族や文化をバカにした話も多いですが、結局は自分たちの国アメリカを皮肉り、自省的な内容になっているのが興味深いです。

バカバカしいドタバタ騒ぎやジョークもたくさんありますが、思わず唸ってしまうような秀逸なエンディングも多いです。


2. サブカルチャーについて学べる

サブカルチャーの理解は、普段の何気ない会話に入っていくためにとても重要です。私たちも日本語の会話の中で、「和田アキ子ぐらい大きい」とか「サザエさんみたいにおっちょこちょい」など、有名な人や番組などの固有名詞を頻繁に使っていますよね。そして、その言葉がわからないと、会話についていけないことも多いですよね。

サウスパークでは、色んな有名人、長寿番組、人気映画などを題材として取り上げています。その中には、アメリカ人なら誰でも知っているけど、日本では知られていない人やモノもたくさんあります。その取り上げられ方を見ると、その人やモノのイメージがよくわかるので、勉強になります。(大半の有名人は、酷い描かれ方なので、激怒する人も多いようですが…)


3. 時事ネタについて学べる

切り絵のような絵ですが、コンピュータグラフィックを使用しているため、製作期間が非常に短いそう。そのおかげで、時事ネタをタイムリーに取り入れています。

例えば、2000年のジョージ・ブッシュとアル・ゴアが争った大統領選で、フロリダ州の票数を数え直すという事態があった直後に、幼稚園の学級委員長を決めるために、票数の数え直しを園児達が要求するというストーリーを放送し、事態の滑稽さを皮肉りました。

日本で見ていると、その時事ネタの発生と同時期に見ることは難しいですが、遅れてでも色んな時事ネタやその世間での捉えられ方を知ることは、勉強になると思いますよ。


4. 日本がどう見られているかについて学べる

原作と製作総指揮は、トレイ・パーカーとマット・ストーンの2人が手がけているのですが、トレイは大学時代に日本語を専攻し、日本在住経験もあるため、日本語や日本文化に精通しています。そのためか、日本を題材にしたエピソードもいくつかあります。

日本でのテレビ放送では、あまりの過激さに放送されなかった回も。その1つである、ポケモンを題材にした回は、アメリカ人とサウスパークについて話すと必ず話題に上るぐらいインパクトが強いので、機会があればぜひ見てもらいたいです。

日本では「世界中で日本はこんな風に素晴らしく思われている」というような情報を目にすることが多いですが、海外から見た日本の率直なイメージを知ることも、重要だと思います。


【解説】『サウスパーク』の注意すべきところ★

1. レンタルできない

ドラマやアニメで英語学習するには、まず内容を把握するために、日本語字幕があることはとても重要です。しかし、サウスパークのテレビシリーズに関しては、現在日本版のDVDを貸し出しているレンタルショップが無いようなのです…。

ただ、サウスパークのオフィシャルサイトでは、ほぼ全てのエピソードを無料視聴できます。日本語字幕は無いですが、英語字幕は見られるので、ぜひチャレンジしてもらいたいです。また、ウィキペディアでは各エピソードのあらすじが読めるので(いくつかは日本語解説もあり)、トークの速さについて行けない人は、あらすじを読んでから見るのもいいかと思います。「south park script」で検索すれば、ファンがアップしたスクリプト(台本)も複数見つかるので、そちらも参考にしてみてください、

サウスパークの映画の方は、大抵のレンタルショップにあるので、まずそちらを見てもいいかもしれません。

映画はR-15指定
▲映画はR-15指定


2. 下品な表現が多い

かなりのファンである私でも、見るのがしんどい時があるほど、下品な表現が多いです。なので、「合わない」と思う人は、無理して見ないでくださいね。下ネタも、トイレ関係からピンクな話まで、ビジュアルも伴って出てきますし、血や内臓が飛び散るようなシーンも少なくありません。

ただ救いは、シンプルな切り絵スタイルのおかげで、グロいシーンもさほどグロく感じないところ。私も、血が出たり、トイレ関係の下ネタを見るのは、実写映画なら嫌ですが、可愛いアニメだから、気にせず見ることが出来ています。


3. 言葉が汚い

スラングが多いのもこのアニメの特徴。スラングは日常会話を理解するために重要ですし、サウスパークを見ていると、とても勉強になります。ただ、使っちゃいけないようなスラングも頭に定着してしまうので、うっかり言わないように気をつけましょう。


いかがでしたか?サウスパークは本当に、いくら警告してもし足りないほど、過激です。でも私が「サウスパークを見てアメリカの文化を学んだ」と言ったら、アメリカ人の友人が2人とも納得してくれたぐらい、勉強になるアニメです。めちゃくちゃ笑えて、考えさせられる、とてもいいアニメシリーズなので、よかったら一度見てみてください!

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