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コラム「支援現場で会った人びと」第2回

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支援現場で出会った人びと

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第2回:「何もないですが、どうぞ」

1961年生まれ。大学4年の時に起こったエチオピア大飢饉で欧米の学生が次々に支援地域に出かけるのを見て、 いつか自分もと思っていた。サラリーマン時代にパレスチナの難民キャンプ支援をするNGOとかかわったのがきっかけで、 この世界に。現在、東南アジアの経済的に貧しい子どもたちの教育支援をしているNGO民際センターのファンドレイジング事業開発部第一部長。

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http://www.myedu.co.jp/csr/1percent.html

NGO民際センターは年4回、支援者の方々にニュースレター「ダルニー通信」を送っています。現地の子どもたちの状況や日本の支援者の活動などを詳しく知っていただくためです。現地の子どもたちの状況は、現地事務局スタッフが現場で見聞きしたり、取材したりした話を送ってきます。

もう7年前になりますが、ラオス事務局から「ぜひ、この子を記事に掲載してくれ。こんな子、なかなかお目にかかれないから」とやや興奮気味のメールが来ました。メールを読んでみると・・・

小3のソフィー君は奨学金をもらっている男の子で、お母さんは離婚して出稼ぎに行き、年に数日しか家に帰ってきません。20歳のお姉さんも離婚をし、2歳の赤ちゃんを引き取りました。所有するわずかな面積の田んぼは家から遠く、お姉さんは赤ちゃんを背負って終日その田んぼで働き、帰宅は遅い時間か、畑の近くの掘っ立て小屋に泊まり、帰らない日もあるようです(そんなとき、ソフィー君は一人です)。

極貧の家庭では、今日明日の食べ物を確保することが第一です。お母さんのわずかな額の仕送りがなくなり、お姉さんが収穫した米も食べてしまうと、ソフィー君は早朝や夕方に森に入り、野草やカエル、蟻の卵、魚などを捕まえ、それを市場にもって行ってモチ米に交換します。たくさん収穫しても、足元を見られるためか、交換してくれるモチ米はわずかです。雨の日など収穫できないこともあり、その日のご飯は抜きです。

さて、ラオス事務局スタッフが昼食時、ソフィー君の家を訪ねました。ラオスの学校では昼食時は帰宅して、家で昼食を食べることになっています(学校には昼食を提供する財源もノウハウもありません)。

ラオス事務局スタッフが家に上がると、正座をして待っていたソフィー君が「何もないのですが、どうぞ」と自分のお弁当を差し出しました(写真手前の小さなかご)。ふたを開けると、中にはひとにぎりのもち米と、その上に一緒に炊いた蟻が数匹乗っていました。興奮気味のメールにはこのように書かれていました。「今朝は朝食を食べてないかもしれず、今日の夕食を食べることができないかもしれない。いつ食べられるのかわからないのに、自分のお弁当を差し出すなんて!!しかも小学校3年生で!!トミタさん、ぜひソフィー君をダルニー通信に載せてください。たくさんの支援者に彼のことを知ってほしい!」。

奨学生が皆、ソフィー君のようではないのですが、小さいながら極貧の生活に負けない彼のような子がいると思うと、「一人でも多くの子どもを支援したい」というエネルギーが体の底から湧いてくるのです。



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