グローバルキャリア塾 連載コラム

在米カウンセラーのメッセージ「留学は修行!」 (第5回)

第5回:留学先の恋愛でよく見られる症候群:その1

サクセス・アブロード・カウンセリング
代表

角谷紀誉子

神戸出身、県立神戸高校、武庫川女子大学薬学部、ニューヨーク・ハンターカレッジ・ソーシャルワーク修士課程終了、米国ワシントン州認定臨床ソーシャルワーカー、サクセス・アブロード・カウンセリング代表

サクセス・アブロード・カウンセリング

(2010年5月1日掲載)

海外での恋愛はとてもドラマチック。日本なら絶対に出会うことのなかった人と知り合い、外国語で話し、デートが始まって・・・ すべてが新鮮でワクワクする経験です。恋愛は成長の機会でもあります。留学先でいい恋愛ができるよう、今回と次回に渡って、「日本人に多い恋愛症候群」を紹介しましょう。
 

「これだけ尽くしているんだから、幸せになれるはず」症候群

<症状経過>
相手に嫌われたくなくて、相手に合わせる 

相手と意見が違うことが出てきたが、相手の気持ちを考えて自分の気持ちは言わない

次第に相手中心に事が進むようになる

それでもいつかは、相手が自分のがまんをわかってくれると思い同じことを続ける

相手がますます自己中になり、あなたの怒りが爆発する

いきなり怒り出したあなたに相手は唖然とし、「あなたは変わってしまった」と言われる

謝るどころか開き直った相手にがっかりする

 

これは、日本女性やゲイの男性によく見られる現象です。恋愛始めはとても優しく思いやりのあった相手が、途中からわがままで横柄になり、日本人は「こんな人とはとってもやっていけない」と冷めてしまうのです。日本人が始めのころにやっているのは、「相手を立て、相手に合わす」ということです。何でも自分の思うとおりに事が運ぶので、外国人のほうは当然喜ぶし、不満は何もありません。

しかし、日本人は「相手のために生きること」が目的でそんなことをしているのではありません。「自分が相手にどれだけ尽くしているのかわかったら、相手も自分を思いやってくれるはずだ、そうすると関係はうまくいく」という思いでやっているのです。

この考え方は日本文化です。相手も日本人で、しかもあなたが我慢していることを察してくれる人なら、「君はどう思うの?」と聞いてくれるかもしれませんが、例えば、相手がアメリカ人の場合はどうでしょうか。ほとんどのアメリカ人にとっては「自分がやりたいから」が言動の動機です。

その観点から上記の日本人の言動を見ると、「この人には意見がないか、もしくは、自分のやりたいようにやらせてくれる人」というふうに思われるのです。まさか、自分のために相手が我慢し、意見を控えているなんて思いません。だから、日本人が我慢の限度を超えて怒り出したとき、「あなたは変わってしまった」というセリフが出てくるのです。

外国人との恋愛では、「愛しているならわかってくれるはず」「尽くせばいつかは優しくしてくれるはず」という希望的観測や「不言実行」はなしです。今までの恋愛関係で、100言いたいことがあって、そのうち20言っていたとすると、少なくとも100、その説明を加えて120から150くらい言って、やっとコミュニケーションがうまく行くと考えてください。

上記のようなことを外国人とやると、相手に振り回され、相手に尊重されなくなり、相手のどこに惹かれたのかもわからなくなってしまいます。留学先での恋愛は「有言実行」です。次回は「愛情の出し惜しみ症候群」です。

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