グローバルキャリア塾 連載コラム

留学は目的じゃない。夢を叶える手段なんだ! (第6回)

第6回:留学の目的。留学が目的?~留学するまでに疲労困憊~その2

オーストラリア・ビクトリア州 政府 東京オフィス
教育企画推進官

眞田まこと(さなだ まこと)

大阪府出身。社会人10年目にしてオーストラリア留学をし、その後留学エージェントを日本で立ち上げ、その後メルボルンで働く。2006年に帰国して現職に就く。ビクトリア州政府によるオーストラリア留学推進プロジェクト「STUDY MELBOURNE」に携わる。

STUDY MELBOURNE

(2010年1月15日掲載)

自分も経験したことだから言えるが、留学をしようと思ってから、実際に現地に行くまでに、かなりの労力を使う。

仕事を辞めるのも一大決心、親兄弟親戚友達みんなに言うのも結構勇気が要った。もちろん経済的な部分の準備も大変。行く前に少しでも身につけようと頑張った英語の勉強も、今思えばよく頑張ったなぁと自分で自分を褒めたくなるほど。

NHKの20分間の英語学習番組を毎日観た。朝一番の放送を録画しながら観てから仕度開始、仕事を終えて帰宅してから録画したのをもう一度観る。そして夜遅くに同じ番組の再放送を観てから就寝。1日3回同じ番組で繰り返し学習。それを毎日続けた。あれで結構英語力がついたような気がする。今でも使ってるフレーズはそこから来ている。

そしてもちろん実際の手続きも大変だった。地元の旅行会社を使って学校の入学手続きも、ビザ申請も、航空券の手配もしたが、健康診断や役所の手続き、お世話になった人への挨拶回りなど心身共に疲れるものである。

比較的年齢が行ってからの留学だったので、それなりに考えての結論だろうと思われたのか、反対されることはなかったが、一般的には誰もが同じではないらしい。例えば、社会に出て3年から5年くらい、独身だけど彼氏がいて、仕事もちゃんとしてるから、何も今更留学なんてしなくてもいいでしょ、と周りに言われる人も結構いると聞いたことがある。

親には「今から留学なんてして、帰ってきてから就職なかったらどうするの?外国なんて危ないのでしょ?あんた英語なんてできないのに外国なんて行っても何もできないでしょ?etc」
彼氏には「お前俺と別れたいのか?俺を捨ててまで留学なんかしてどうするんだ?遠距離恋愛?愛があれば離れていても大丈夫なはず?何言ってるんだ?etc」と、散々なことを言われたりする。

でも本人は「今のままではイヤ!自分を変えたい、新しいことにチャレンジしてみたい!英語を絶対マスターしてきてやる!そうすれば就職だってあるはず!彼とも愛があれば少しくらい離れても帰ってきたらまた元通りに戻れる!それでダメなくらいならどうせダメになる運命なの!」という気持ちだから止められない。

その上に学校選びから始まる諸々がいっぱいあり、手続きが終わったのに出発前に突然ホストファミリー変更の知らせなんかあると軽いパニックになってしまう。もう心身共に疲労困憊である。

更に重なる時は、空港出迎えを頼んだのに、乗り継ぎで時間が間に合わず予定の便に乗れなかったとか、飛行機そのものが遅れて定刻に到着できず、出迎えの人にすんなり会えなかったりすると、ホームステイ先に到着した時には、すでに全体力と全神経を使い切ってしまい、まさにこれから始まる留学へのパワーが残されていないなんてことにもなる。これでは本末転倒である。

「留学がしたい」そこから始まる何かもあるだろう。でも「○○になりたいから、○○をやりたいから、色々と調べたらやっぱり留学が一番いいみたい。だからそのために留学をしたいんだ」と言えば、聞く側の受け止め方も違うように思う。やっぱり留学は目標じゃない。留学は目的を果たす、夢を叶える手段なんだ。

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