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コラム「韓国雑記−異文化の海を泳ぐ」第1回

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韓国雑記−異文化の海を泳ぐ

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第1回:街を走るジェットコースター

1998年ナレーター時代、韓国のスタジオで収録の為初渡韓し韓国に一目惚れ。以来仕事で日本と韓国を頻繁に行き来する事となる。1999年初頭から独学で韓国語を学び始め、同年8月休業して高麗大語学堂に短期留学。2004年KLPT(世界韓国語認証試験)日本開始の際設立された検定協会に入社。以後運営に奔走し2008年KLPTを引取りNPO法人日韓コミュニケーション協会設立。
HP : KLAT(韓国語能力評価試験)  JAPAN事務局

ガイドブック等で、「乗り方が難しい為、旅行者は乗らない方が無難」と書かれ、今ではすっかり有名になった韓国ソウルの市内バス。確かにその路線は恐ろしく多く、ソウル市内の隅々まで網羅していて非常に複雑で、行き先表記があってもどの方向に進んでいるか全くわからない為、確認もせずに飛び乗ったら悲惨な事になる。

市内バスとは言え、今はバス停が整えられて行き先案内機なるものも出来、ネットで路線を調べる事が出来るようにもなり、相当便利になった。かつてのバス停には行き先や経由地の表記もなく、人に聞く以外路線を調べる術がなかった。更に、バスに乗るにはコツを要したのである。


夥しい数のバスがバス停目指して突進してくるのは今と変わらないが、バス停が整備されていなかった当時は、そこで黙って待っていてもバスは停まってなどくれなかった。バス停付近で、向ってくるバス群の中から自分が乗る番号のバスが来るのを確認し近づいてきたら、そのバスめがけて猛ダッシュするのだ。位置によってはその距離50メートルにもおよび、バス停などあってないようなものだった。

そして、乗れたからといって安心は出来ない。とにかく乗った瞬間にしっかりつかまって踏ん張らなければ、急発進、急加速をするので、すっ飛ばされてしまうのだ。その運転の荒さは並ではない。私も留学していた頃、通学時に2回程飛ばされて後方まで転がった事がある。

だが、飛ばされず無事に乗っているからと言って安心してはいられない。降りる時にも注意が必要なのだ。次のバス停を知らせるアナウンスがずれていることもある上、運転手さんによっては大音量でラジオや、ポンチャック(韓国大衆音楽)をかけていたりするので、アナウンスが聞こえない時もあるからだ。

従って、常に外の景色を見ながら気をつけていなければならない。更に、目的のバス停が近づいて、降車ボタンを押したからといって安心してはいけない。ボタンを押したら、急いで降車口の前に立ち、降りる意思があることを見せなければ、そのバス停で止まってドアを開けてくれる事はなく、素通りされてしまうからである。つまり、終始気が抜けないという事である。

留学時代はクラスメートと毎日この話しで盛り上がった。そして私はこのバスを心から愛し利用してきた。だが2004年のバス改革以降であると思われるが、様々な改善がなされ、最近乗った感じでは、バス目掛けてダッシュする事もなく、ポンチャックがかかっているバスと出会う事もなく、その変貌ぶりに寂しささえおぼえた。

只、急ブレーキ、急発進、急加速は相変わらずで、その運転の荒さから「街を走るジェットコースター」と呼ばれるその姿は健在である。バス専用レーンがある事も相俟って、朝の通勤通学時の最速ぶりはタクシーを上回り、痒い所に手が届くが如く張り巡らされた路線はまさにソウル最強である。これを楽しんで利用しない手はない。

因みに、降車ボタンを押した後、降車口前まで移動する習慣が身に付いている為、これをしないと降りそびれるかどうかは未確認である。韓国の性質上、恐らく生きていると思われるが。



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