グローバルキャリア塾 連載コラム

韓国雑記-異文化の海を泳ぐ (第20回)

第20回:韓国の夏

NPO法人日韓コミュニケーション協会
理事長

木村 妙子

1998年ナレーター時代、韓国のスタジオで収録の為初渡韓し韓国に一目惚れ。以来仕事で日本と韓国を頻繁に行き来する事となる。1999年初頭から独学で韓国語を学び始め、同年8月休業して高麗大語学堂に短期留学。2004年KLPT(世界韓国語認証試験)日本開始の際設立された検定協会に入社。以後運営に奔走し2008年KLPTを引取りNPO法人日韓コミュニケーション協会設立。

(2012年8月1日掲載)

夏本番、日本の夏も暑くてかなわないが、韓国の夏はもっと暑い。

昔の韓国は今よりもカラッとしていて、暑い日でも木陰に入れば、涼やかになったものだが、世界的異常気象の影響か、ここ数年で只暑いだけの国になってしまったように思える。

お昼時、OLさんだけではなく、サラリーマンたちもアイスを食べながら会社へ戻っていく姿をよく見かけるが、そうしなければいられないほど何しろ暑く、子供たちなどは、洋服を着たまま噴水に飛び込んでいる姿を見かける。

冬も零下になる程寒い上、夏はこのような有様。更に、この極端さと比例して冷暖房の入れ方も半端ではない。冬は韓国の伝統的な床暖房であるオンドルがある事も関係して、部屋では半そででいられる位高温にするのだから、夏の冷房状況なんて言わずもがなである。

どの建物もどこのホテルの部屋もキンキンに冷えているので、死ぬほど暑い時期に韓国を訪れる事になっても、長袖のはおりモノは必須アイテムである。

また、日本と同様に梅雨があるのだが、昨今の日本のゲリラ豪雨のように、スコールのような雨が突然降り出すので、これもまたかなわない。

更にかなわないのが、わたしが典型的な「雨女」という問題だ。夏場に渡韓する際は、韓国に到着するやいなや、漏れなく豪雨や雷雨がお出迎えとなる。雷が鳴り出したり、突然の大雨となると、韓国在住の友人たちが、「あ、妙子が韓国に着いたんだね」と言うようになった程の大当たりぶりなのだ。

行く先々で猛威を振るうこの雨女が、この夏、毎日エデュケーションさん主催の韓国ジュニアプログラムにアドバイザーとして同行させて頂く事になった為、これを超越する晴れ女と晴れ男がいてくれる事をここにきて切に望むようになった。

だが、どんな雨も吹き飛んでしまうほど、元気で明るくて可愛い中高生たちである。心から楽しんで勉強できるよう、楽しく寮生活が送れるよう、このプログラムがこの先の人生にとって何らかの基点となるよう、彼女たちの良き姉さんとして精一杯サポートさせて頂こうと思っている。

日韓の架け橋になる、わたしがそう心に決めた1990年代後半は、このようなプログラムは遠い夢のような話しだった。このジュニアプログラムが行われる事自体がわたしにとっては泣ける程感動的な出来事であり、同行させて頂ける事に心から感謝をしている。

この10年間で日韓関係は本当に変化を遂げた。まだ道遠くとも、この先更なる10年、両国間を変えていく大きな力となるのは彼女たちである。それを僅かでも後押しが出来るよう、少しでも役に立てるような存在である事が私の夢である。残りの人生は、未来へ向う彼女たちの為に捧げる事を、このジュニアプログラムへの同行を機に、改めて誓う。

この夏、いい意味で、更にアツい韓国の夏になりそうだ。

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