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コラム「韓国雑記−異文化の海を泳ぐ」第8回

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韓国雑記−異文化の海を泳ぐ

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第8回:私に出来る事

1998年ナレーター時代、韓国のスタジオで収録の為初渡韓し韓国に一目惚れ。以来仕事で日本と韓国を頻繁に行き来する事となる。1999年初頭から独学で韓国語を学び始め、同年8月休業して高麗大語学堂に短期留学。2004年KLPT(世界韓国語認証試験)日本開始の際設立された検定協会に入社。以後運営に奔走し2008年KLPTを引取りNPO法人日韓コミュニケーション協会設立。
HP : KLAT(韓国語能力評価試験)  JAPAN事務局

はじめに、この度の大災害により、亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますと共に、被災された皆様、そのご家族の皆様に心よりお見舞いを申し上げ、一日も早い復興をお祈り申し上げます。

KLPT(世界韓国語認証試験)の受付期間の真只中、この大災害は起こった。地震直後、福島県南相馬市在住の友人と、仙台在住のお世話になっている先生の安否を確認する為、電話を片手にリダイヤルをし続けているうち、ニュースに映し出された惨状を見て愕然とした。「壊滅状態」という言葉を、近年この日本で聞いた事があっただろうか。その状態が画面を通して目の前にあった。

今回の大災害は、地震と津波に加えて原発事故の問題がある。建物の被害は僅かだった東京も電力を失い、計画停電の実施発表直後には、停電エリアの情報の遅さに振り回され、放射線の問題でパニックが起こり、様々な行事は節電も含めて自粛され中止となっていった。

果たして試験を実施する事など出来るのだろうか?理事たちは、出来る地域では実施しましょうという意見だったので、試験自体を中止にはせず、実施する方向で一旦決定はしたものの、その時点ではどの地域で実施が可能なのかが明確になっていなかった。

そして、「こういう時ですが、試験は行なわれるのでしょうか?」という問合せを頂いているうち、この決断が正しかったのかがわからなくなっていった。

そんな時、被災地であろう住所から何通か受験願書が到着した。それを見た瞬間、「きっと、きっと夏に交換留学をする事が決まっていたに違いない、KLPTが絶対に必要なのだ」、そう勝手に思った。そして何より間違いない事は、どんなに困難な中でも勉強をして試験を受けようと前に向かって歩いているという事である。

復興に向かって進んでいく未来ある子供たちの為にも、安全に無事に試験を受けて頂けるよう、精一杯努力をして試験を実施する事が、今私に出来る唯一の事ではないか。そう心から思った。今は試験当日を迎えるまで、祈るような気持ちで毎日を送っている。



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