グローバルキャリア塾 連載コラム

シャンハイパスファインダー (第4回)

第4回:ウマイ、バケット

ワンジーテクノロジーズ(株)
代表取締役

Andy JK Wang(眞崎英彦)さん

長崎出身。バックパッカーな大学ライフを満喫した後、大学院を中退し、ベンチャーに勤める。一度、転職し、二社目に入社したベンチャー企業がマザーズに上場する。05年に退職し、ワンジーテクノロジーズを設立。嫁、子供3人、ネコ1匹の大家族。

ワンジーテクノロジーズ(株)

(2009年10月1日掲載)

さて、第2回からの続き。ドイツでロボコンを終えたボクは、国際列車に乗って、まず、パリに向かった。当時、パリの地下鉄で、英語が通じなかった事を覚えている。難しい英語ではなく、チケット2枚のTwoが通じなかった事が衝撃だった。指でジェスチャーまでしているのに通じないって、そんなわけあるかっ!って感じだが、パリジャンヌは英語が嫌いなのだ。パリに居ては、フランス語を話せって事だ。イタリアのナポリに行った時も、チケット窓口で英語の窓口を尋ねた時、よく分からなかったが、イタリア語で「ここはイタリアだ」的な事を言われた記憶があるし、マレーシアでも旅で出会った友人にマレー語を覚えるように勧められた。世の中、英語だけではどうにもならねーって事だ。

仕事の面でもそうだと思う。母国以外で働く時、必ず、言葉の問題が出る。例えば、日本人が中国で働き、中国人と働く時、どうするか?

(パターンA)日本語の出来る中国人と仕事する
(パターンA’)日本語の通訳を挟む
(パターンB)英語の出来る中国人と仕事する
(パターンC)中国語を覚える

面倒なので、理由は割愛するとして、結論だけを言えば、Cが一番いい。A/Bでも運が良ければ、うまくいくが、Cは本人の努力でどうにかなるのでとっても楽なのだ。努力で済む事はやるに越した事は無い。母国以外のどっかの国で活躍したいなら、その国の言葉は覚えた方がいいと思う。例え、3年とか短期の駐在であっても、話せるか話せないかで、その3年間は大きく異なる。

さて、話をパリに戻そう。この時、シャンゼリゼ大通りやエッフェル塔とか、色々探索して周ったのだが、記憶に残ったのは二つだけ。一つはルーブル美術館。これはすごい。1週間ぐらい毎日行っても飽きないんじゃなかろうかってぐらい充実した美術館だ。

もう一つは、バケットとカフェオレ。ひたすら安いバジェット宿に泊まったのだが、所謂、連れ込みなのか、客の男性と大声でもめる女性の声が響き渡ったり、同部屋の人にハッシシ(大麻)ある?とか聞かれたりするようなホテルで、当時19歳のボクにはちょっと厳しいノリだった。意外と言ってはなんだが、そんなホテルにも朝食が付いていた。安宿だと思って、期待していなかったのだが、バターが塗られた焼きたてのバケットと砂糖無しのカフェオレというとってもシンプルな組み合わせの朝食は、今でも忘れられない味だ。

数年後に、東南アジアのラオス(フランス植民地であった)に行った時にも、路上で売られているバケットが、ものすごくうまかったことを覚えている。フランスのバケットはルーブルに匹敵するぐらい価値あるものだ。

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