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コラム「勝ち組の法則〜中国で稼げ!ガラパゴスJapanからの脱却〜」第3回

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グローバルキャリア塾・連載コラム

勝ち組の法則〜中国で稼げ!ガラパゴスJapanからの脱却〜

> > 内山 雄輝さん

第3回:金か生活か

内山 雄輝さん

株式会社WEIC
代表取締役社長

内山 雄輝

静岡県出身。早稲田大学卒業後、早稲田大学発ベンチャー企業(株)WEICを設立。中国語eラーニングシステムを開発提供。2008年に上海現地法人を設立し、中国人向け日本語eラーニングの提供及び中国進出コンサルティング事業を展開。MIJS(http://www.mijs.jp/)海外展開委員会副委員長、日本人初の中国成都市ソフトウェア協会顧問を務め、事業家と日中IT業界コネクターの両面で活躍中。

【金の追求よりも、生活の追求を大切にする成都の人々】

中国は、北京、上海、成都で考え方が違うとよく聞きます。よくいわれるのが、北京は権力、上海は合理性とメンツ、成都は楽観です。

北京は政治の都市だけあって、人間も権力を意識して動いています。上海は商業の都市だけあって、損することはやらない、メンツがつぶれることはやらない、という非常に合理的な商人が集まっています。成都市は、「天府の国」とよばれていて、昔から肥沃で過ごしやすく中国で最も豊かな地域と言われています。ですので、そのようなよい環境の中に住む成都人は、大らかで、お金があるときには使い、ない時にはない生活を楽しむ人たちとも言われています。

実は、私は成都市ソフトウェア協会の顧問を務めており、成都市とは非常に深い関係で、毎月足を運んでいます。
折角ですので、日本人にはあまりなじみがないですが、世界で相当注目されている都市、成都についてご紹介しましょう。

中国は、北京、上海、大連、広州など沿岸部だけが注目されがちですが、今注目される中国で最も熱い地域が、7億人以上が生活する中国中西部です。沿岸部と内陸部の貧富の差などと最近比較されていますが、沿岸部に比べて開発が遅れ、所得レベルも低かった内陸部が、中国政府の格差是正のため多くの投資を受けて、発展が始まってきました。
その中国中西部の重点中心都市が成都市です。成都市は、金融、物流、ITの中西部の中心都市となり、各地域、諸外国とのハブの役割も果たしています。

輸出依存度の高い沿岸部の地域(上海等)は、10%以下の経済成長率にとどまっていますが、インフラ投資を加速させている四川省は10%以上の成長率を維持していて、豊富な天然資源を活用したエネルギー開発事業は今後一層発展していくと考えられています。IT分野でも、相当の投資を受けていて、最高レベルのデータセンターの構築、それを利用したSaaS事業展開の指定重要拠点としても注目されています。

消費という面では、成都に進出したイトーヨーカドーはグループ内で世界で一番の売り上げを達成しています。自動車の販売台数も100万台を超え、中国の都市の中で、2,3位を占める販売台数を達成しています。

金の追求よりも、生活の追求を大切にする成都市は、人徳を評価されていた劉備の国「蜀」の首都だけあって、情にあふれ、日本人が付き合うには実に付き合いやすい人たちかもしれません。成都を訪れた際には、劉備のお墓のある「武候祠」をぜひ訪ねてみてください。


【中国で「コアのない自分」に気づく】

私は、たくさんの中国人に会い、多くの人と本音で話をし、友人ネットワークを広げてきました。実力があれば、やる気があれば、努力と情熱があれば、どんなに偉い人でも若者を認め、チャンスをくれるのが中国人の本質です。

皆さんは、中国で何を成し遂げたいですか?日本の雑誌、批評だけをあてにしていませんか?「日本社会では自分は合わないから」と心のどこかにそんな気持ちを隠し持ったまま中国に行きたいと思っていませんか?

実は、私も以前そう思っていました。日本はだめだ、俺は外国の方が合う、外国でやってやる、そんな淡い根性を持ちながら自分がのし上がることを夢見ていました。しかし、ある時、そこにどんな意義があるのかわからなくなったのです。自分の為だけにお金を稼ぐことに何の意味があるのか、金を求めていたはずなのにとてもむなしくなりました。

ある時、数人の中国人の友人と酒を飲んでいて、そこに8割しか言葉のわからない自分がひとり、笑いのつぼもわからない自分。日本人であることなど今まで考えもしなかったのに、なぜか突然、日本が恋しくなり、母親が恋しくなった瞬間でした。自分が中国人でないことに気付いたのです。

そして、コアのない自分にも気づきました。自分が背負いたいものは何なのか、何を背負って生きて行くのか、何を求め自分はここで死ぬほど酒を飲みコネクションを作っているのか、すべてがわからなくなり、むなしくなり、原点に帰ろうと思いました。


【互いに誇りをもち、助け合うwinwinの関係を】

海外で活躍するためには、言葉と根性があればいいと多くの人が考えていると思います。しかし、もしそこに追加することができるのであれば、日本人としての「誇り」も持って行ってもらいたいと思います。

中国人は中国が大好きです。自分の国に誇りを持っています。我々日本人はどれほど日本が好きでしょうか?どれほど自分の国が誇れるでしょうか?

各々で働く意義は異なります。しかし、折角この世界は「国」という共同体でお互い毎日運動会をやっているようなものなのですから、帰る場所、つまり自国のプライドを持って楽しんだ方が、いい成績を収めることができるかもしれません。運動会で勝つクラスは、結局は個人のタレントではなく、仲間の「結束」なのですから。

私には夢があります。日本と中国をつなぐことです。これは単なる金や技術を送ることではありません。友達に助けてもらうよう中国に本当に助けてもらえる環境を作ることです。

今日本は、遣唐使のころの日本に戻るべきだと考えています。歴史は螺旋階段、争いもあったけど、昔は助けられ、近代は助け、今度はまた我々が助けられる番です。

winwinWINWIN。今中国ではやっている言葉です。我々日本人のプライドがwinwinを妨げることがありませんように。






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