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コラム「2010年シェフィールド阿呆日記」第2回

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2010年シェフィールド阿呆日記

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第2回:願い叶ってロンドンへ。

よしみマクラウド氏

ビジネスアドバイザー、ジャパンリンク

よしみ マクラウド

浅草生まれ。明治学院大学 (英文学科)及びシェフィールドハラム大学(芸術デザイン学科)卒業。シェフィールド大学経営修士。ロンドンのインペリアル・カレッジ金属学部の教授秘書、シェフィールド大学付属ジャパン・ビジネス・サービス、南ヨークシャー・インターナショナル・トレード・センターの日本担当、シェフィールド大学英語教育センターのマネジャーを経て、現在ジャパンリンクの名の下、翻訳、通訳、日英ビジネスサービスを提供。

中学生の時から英語が好きだった。いつかイギリスに行こう。漠然ではあったが、私の夢となった。

浅草寺の氏子がこんなことを言っちゃいけないが、あのモミクチャの中で、お賽銭を投げ、必死に踏ん張って手を合わせるあの一瞬は迫力があるけれど、それよりも、澄み切った夜空に瞬く星を見つめて願いをかける方が、おそらくもっと古くから行われていただろうし、神秘的で、効力があると思う。

とにかく留学がまだ珍しい時代であった。
心配する親を説き伏せ、バイトでコツコツ資金を貯め、スーツケースも買い揃えた。

今振り返れば、いたずらに時に流されて今に至った気がするが、それでも人はそれぞれの人生の交差点に来たとき、左右、前後に進む決断を自分で下している。

ある日、夢は叶い、私はロンドンにいた。

当時、学校にはスペイン、イタリア、フランス、スイス、スウェーデンなど各国から学生達が集まって来ていた。髪の毛や目の色が異なるだけでなく、態度や表情の違う人たちに囲まれ、彼らとは同じでない「自分」を発見した。

ロックバンドから抜け出してきたような、足が細長くて、ジーンズが似合う格好のいい先生が、ドラマを演じるているかのような表現で、英語を教えてくれる。なんと美しいイントネーション!英語の美しさに感動した。

この頃はまだスタバはなく、スペイン人の経営する小さな食堂兼喫茶店でバイトをした。仕事が終わると、毎日残ったケーキを持って帰れといくつも無理やりもたされた。

地球温暖化という言葉も無かった。この頃のイギリスの夏は空青く、さわやかで、緑の芝生や花いっぱいの庭、明るい街並みが目に浮かぶ。今ほど、コスモポリタンではなかったけれど、いろいろな国の人たちが住んでいたから、ファッションも様々。人も様々。のんびりして、生活にゆとりがあり、フーッと吸い込む空気に自由を感じた。こんなことをしたら、こんなことを云ったら、こんな服着たらおかしいと思われるんじゃないかという、懸念がまったく無かった。

個人の自由が尊重され、束縛の無い生活の中で、さらに今までに見えなかった「自分」を発見できる。

先日、カナダの冬季オリンピックに出場したスノーボードの選手についての記事がこちらの新聞に出ていた。彼の服装、髪型が礼に反しているということで顰蹙を買い、謝罪したということだったが、彼はきっと皆とは違った「自分」を表現したかったのではないだろうか。



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