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ニュージーランド訪問記(8) 
クライストチャーチ 高校訪問を終えて・・・。

ラグビー

こんにちは、毎日エデュケーションにて留学コンサルタントをしております関根と申します。巷で話題のグローバリゼーションや仕事柄、訪問することの多い海外の情報、そして日々の留学業務を通して感じたことなどをコラム形式で皆さまにお届けしたいと思っております。

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最終日のコーヒーブレイク

2週間に及ぶ、長期間のニュージーランド訪問も全ての日程を終えた頃には肌寒さも身に染みるようになってきました。そろそろ帰国の準備です。

慣れ親しんだ、モールの向かいにあるアウトドアをテーマとしたカフェでコーヒーを一杯。これも今日で最後なのでいつもよりゆっくりとコーヒーの味と雰囲気を味わいます。

チェーンのカフェよりも通り沿いの個人店カフェが多い印象のクライストチャーチですが、朝から多くのお客さんが行き交っていました。コーヒーをテイクアウトする人、新聞を読みながらのんびりと過ごす人、そして大学のゼミの集まりでしょうか?奥の方からは
盛んな議論が聞こえてきます。 そして日本では許されないであろう、警察の制服を着た人たちも普通に入って来ては雑談をしながらコーヒーを飲んでいます。That is alright.

個人的には2回目のニュージーランド。この旅でもやはり際立ったのはニュージーランド人のおおらかな国民性と教育に対する多様な考え方、日本とは異なる文化でありながらも日本人留学生との相性の良さといったところでした。留学先としてのニュージーランドは
やはり魅力的なのでした。


ここが惜しいよ!ニュージーランド留学

しかしながら、惜しい点も見つかったのが今回の視察の収穫でした。褒めちぎっていた、素晴らしい環境を与えてくれるニュージーランドにおいてその惜しい点とは何か?
最終回の今回はそれについて触れていこうと思っています。

金銭的なハードルさえクリアできれば海外留学自体は誰でもできる時代。
一方で誰でも留学が出来るからといって誰でも留学で成功を収められる訳ではない事は今では周知の事実です。

現地で直接色々な生徒たちを見ていて思うのは、留学生たちは現地の生活に馴染むためのスキルをしっかりと持っているか?もしくはそれをしっかりと自分自身で認識しているか? もし、無ければ留学前にしっかりと準備しているかという事です。

そう、私が「惜しい!」と感じるのは留学生である日本人の方だったのです。

留学生に優しいニュージーランドといえども、日本人留学生が日本にいる時と同じ意識で現地で生活をしようとしてもそこには無理が生じてしまうのは当然のこと。

学校における彼ら生徒の評価基準だけを見ても日本とは求められているものが違う事がわかります。

日本における「常識」、日本における「良い生徒」は基準に照らし合わせると必ずしもポジティブに捉えられない可能性さえあります。

ニュージーランドではテストで高得点を取ることは成績、評価の大切な一部ですが、それだけではありません。授業中の発言や積極的な行動、課外活動なども重要な成績評価の基準となります。

日本においては静かにノートをとっていても褒められることはあっても怒られることはありません。しかしながらニュージーランドでは授業に積極的に参加していない生徒という印象を持たれてしまう可能性さえあります。

議論をする事についても日本人の生徒はまだまだ伸びしろがあるように思います。。
議論=口論ではなく、お互いの意見を尊重しつつ、自分の意見を相手にしっかりと伝えること、そして相手の意見も受け入れること。これは言葉のスキルだけでは無く、メンタルの部分の訓練も必要なスキルなのかもしれません。これについてはしっかりと日本にいる間に日本語でも良いのでに見つけておく必要があるように感じました。

特にLINEなどSNSコミュニケーションの頻度が増えている昨今ではシンプルでスピーディーな文章が好まれる傾向にありますが、ニュージーランドでは授業における議論の場ではしっかりと自分の立場を表明する必要が様々な場面で出てきます。これは英語の訓練では無いので留学期間内の全てを身に付けることがなかなか難しい課題ではありますが、同時に出発前の日本でも十分に訓練が可能なスキルだと思います。

今、すでに留学中の生徒さんたちにはぜひ、授業中に手を上げて発言をして欲しい!と切に願っています。なかなか勇気のいる事ですが、一度その殻を破ってしまうと案外平気になってしまうものです。1週間に1回でも良いのでクラスで発言をするようにして見て下さい。

表彰状

“That`s alright!”

そんなことを言われると「間違ったらどうしよう」。最初に出てくるのはこんな感情だと思います。間違っても良いのです、コラム@で少し話題にした内容を最終回の今回、はじめて回収しますが、「That`s alright」の精神がニュージーランドには浸透しています。
じゃあ、なぜ「That`s alright」なのか?
それは「間違い」自体を責める文化では無く、より良くするために頑張ろう!的な意味で
「いいんだよ!」と声を掛ける訳です。そして意見はそもそも明確な正誤が存在するものではなく、「私はこう考える」とか「あなたはそう考えるんだね」と違う意見がそのままの形で受け入れられるのです。だから多くのことが That`s alrightなんですね。

だから、そもそも存在しないあなたの「間違い」について後からネチネチと言ってくる生徒はいません。クラスメイトにこんな風に思われたらどうしよう??と不安に感じる必要もありません。良い意味で他人の行動をそこまで観察していないとも言えます。日本において「忖度」という言葉が流行っていますが、自分を表現するという意味においてはニュージーランドは日本の対極にあるかもしれません。

このことからも日本と違って殻を破り易い環境がニュージーランドには整っていると言えます。
そもそも、ニュージーランドに到着した時点で「殻」自体が取り除かれていると言っても
良いかもしれません。それに気付かずに殻が存在していると思って生活するのは実に惜しい! 日本の価値観をそのままニュージーランドに持って来てしまうのは本当に惜しいことです。

相手の意見に寄り添う事もとても大切なスキルですが、これは日本で育ってきた私達には世界的に見てもかなり高レベルですでに身に付いているスキルです。折角ニュージーランドにいるのですから、相手に自分の事を伝えるスキルを身に付けて欲しいと切に願います。それに慣れると、学校での存在感や現地学生との交友関係が劇的に変化し、一目置かれる存在になる筈です。そして英語でのコミュニケーションは自分を自由に表現できる素晴らしいツールである事に気付くはずです。否、それが留学の大きな目標のひとつと言っても過言ではありません。

ニュージーランドの視察を通じて感じたことでした。

生徒たち

ニュージーランド視察とトビタテ留学がつなげたもの

帰国後、場所は変わりますが、帰国後しばらくして、トビタテ留学発表会に参加した際にもニュージーランドで芽生えた考えの大切さを身にしみて感じたのでした。トビタテ留学で留学をした彼らは厳しい選考を勝ち抜いて来た優秀な生徒たちですが、英語力が優秀な生徒いう選考基準で選ばれたわけではありません。発表者の多くは英語力について苦手意識を持っていた生徒も多くいました。しかしながら彼らの自らの経験を「伝える」スキルとモチベーションの高さに驚いたのです。

彼らを見ていると語学力ついては課題を感じつつも、明らかに自分を発信したいという熱意がある生徒がとても多く、だからこそ拙い英語であろうが、間違った英語であろうが「伝えたい」気持ちが「間違ったらどうしよう」という気持ちを上回っていました。
そこには「殻」や「忖度」といった雰囲気は一切感じられません。
発信したいことが明確に存在し、伝えたいから発言をする、だから英語力も上達するという、今までの留学の価値観からは逆の流れがここには確かに存在したのです。

「英語が身につけば発信できる」のでは無くて「発信したいものがあるから英語が身につく」のです。これこそが留学の醍醐味であり成功のためのキーだと感じるのでした。

今回のニュージーランド視察で感じた「惜しい」と感じた点と、トビタテ生の発表を見て「これだ!」と思えた点が一つの線で繋がった瞬間でした。

今回のニュージーランド視察報告はこれで最終回ですがここで得た収穫を今後の留学生サポートに活かしていくことを強く感じたところで、今回の訪問記を終えたいと思います。

引き続き、留学に携わる中で出会う色々なことをコラムで発信していきますのでよろしくお願いします。


生徒たち

コラム・バックナンバー

  1. ニュージーランド訪問記(1) 日本〜ニュージーランド・オークランド
  2. ニュージーランド訪問記(2) オークランド編
  3. ニュージーランド訪問記(3) オークランドのホームステイ事情
  4. ニュージーランド訪問記(4) クライストチャーチ到着
  5. ニュージーランド訪問記(5) オークランドの語学学校
  6. ニュージーランド訪問記(6) クライストチャーチ 高校訪問
  7. ニュージーランド訪問記(7) クライストチャーチで出会った笑顔
  8. ニュージーランド訪問記(8) クライストチャーチ 高校訪問を終えて・・・。



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