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コラム「パレスチナ便り」第1回

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第2回:留学で出会ったパレスチナ

特定非営利活動法人パレスチナ子どものキャンペーン事務局長。1986年の同キャンペーン設立に参加。パレスチナやレバノンの難民キャンプで、子どもの教育、保健、人権に関わる支援事業をコーディネート。国連パレスチナ問題NGO国際調整委員会委員、同アジア地域調整委員会委員を歴任。パレスチナのNGOはもとよりイスラエルの平和団体や各国のNGOとの関係が深い。 同キャンペーンは1996年に東京弁護士会人権賞を受ける。
翻訳書「イスラエル兵役拒否者からの手紙」(NHK出版)。

■ パレスチナ子どものキャンペーン ウェブサイト  http://ccp-ngo.jp/

私は現在、パレスチナ子どものキャンペーンのエルサレム駐在員として現地に赴任しています。国際協力の仕事にはずっと憧れていましたが、昔からパレスチナに関心があったわけではありません。私のパレスチナとの出会いは、イギリスの大学院に留学中のときでした。

川越さん1留学中の冬休みを利用して、パレスチナの現地団体が主催するボランティア・キャンプに3週間参加しました。パレスチナを選んだのは、冬休みの期間とキャンプの日程が合致したからという理由だけで、全くの偶然でした。紛争のイメージはありましたが、世界の三大宗教の聖地が集まるエルサレムをはじめ非常に興味深い土地であり、世界中のキャンプ情報の中で唯一日程が合ったという偶然性だけで行くことに決めました。

 

紛争についての知識は教科書くらいで、当時は自爆攻撃が盛んだったこともあり、自分の身を守ることばかりを考えていましたが、実際にパレスチナに入り、パレスチナ人と接することで、初めて「占領」というものがどういうことなのかを身をもって体験しました。

検問所での身分チェックや移動制限、外出禁止令などが日常的に生活に影響を与えており、圧倒的な力の差と不当と思える行為が目の前で行われているのに自分は何もできないという無力感を何度も感じました。このときの経験は、自分にとってあまりにもショックであり、現代に今なおこのような世界があるのかという衝撃と自分の無知を知る機会となりました。

結果として、このときの経験が今の自分の仕事に繋がっています。留学前も国際協力の仕事を目指していましたが、その頃はアフリカに強い関心を持っていました。しかし、留学中に数週間滞在したパレスチナでの体験があまりにも衝撃的で、「自分も何らかの形で関わりたい」「何かしたい」という突き動かされる思いが増し、帰国後にパレスチナ子どものキャンペーンというNGOがあることを知ってボランティアを始めました。帰国後は別の仕事をしながら、自分ができるパレスチナへの関わり方を続け、2年前、同NGOが現地駐在員を募集したときに応募して現在に至っています。

私は、留学中だったからこそ、パレスチナと出会ったのだと思います。一年間という短い留学でしたが、その間に様々な人と接し、休みを利用しては様々な場所に行きました。偶然性と行動力をフルに活用することで、その後の自分の人生に影響を与えるような機会を得たのだと思います。

自分で見聞きし、体験したことほど強く心に残るものです。いつ、どのようなことが自分の人生に影響を与えるかはわかりませんが、そのような機会はたくさん広がっています。留学という異環境での生活は、より外への眼差しを強め、同時により自分の内へも眼差しを向ける良い機会であると思います。

▼アトファルナろう学校にて

川越さん



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