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コラム「国際支援と留学」第6回

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第6回:とりあえずの留学から好きな仕事へ。

浜津 裕香さん

特定非営利活動法人ジェン(JEN)

浜津 裕香 (はまつ ゆか)

日本の大学卒業後、カナダに語学留学。帰国後、編集制作会社、PR会社勤務を経て、2009年にジェンに就職。現在、東京本部にてPR/ファンドレイジングスタッフとして勤務。

大学卒業後、カナダへ2年間の語学留学。
1年で帰ってくるつもりで目の前にあることにひたすら取り組んでいたら、
いつのまにか2年を過ぎていました。

帰国後は、PR会社に勤務。
9年勤めた後、昨年の1月からここ「ジェン」の広報チームで働いています。

さて、「留学」と言っても、私の場合、
大学や大学院で専門分野を学ぶというような
将来のキャリアと直結するような留学ではありませんでした。

とにかく英語が話せるようになりたかった。

日本の大学での専攻は日本文学。
帰国子女でもなく、地道に勉強をしていたわけでもなく、
英語も片言(というか旅行英語すらままならず)、
今思えば「無謀」の一言。

きっかけは、ほんの小さな好奇心でした。
将来に不安はあったけど、とにかく知りたかった。
自分が生まれ育った国や地域の外で、
今、何が起こっていて、人びとは何を考えていて、日本はどんな国なのか。
それを知るために英語が話せるようになりたかった。

それ以外には何もなかったけれど、その目的に対しては貪欲でした。

最初の半年はバンクーバーの語学学校に。
日本人が多いバンクーバーに飽きる頃、周囲の反対を押し切って、
アルバータ州の小さな田舎に引っ越しました。

そこでの生活は、コスモポリタンなバンクーバーとは全く違うものでした。
英語の力が増したのも、生涯の友人ができたのも、この街ででした。
それもそのはず、日本人どころか留学生すら珍しいこの街では、英語漬けの日々。
加えて田舎ですることもなく、冬は雪に閉ざされるこの地方では、
長い間、腰を落ち着けて議論する時間がとても多いのです。

が。しかし。

そんな充足した生活が半年ほど続いたある日、
村の小さな学校は、韓国ウォンの大暴落によりあえなく経営破たん。
5人のクラスメートたちとともに、涙ながらに州都のエドモントンに移り住み、
ひょんなことから大学に通うことになるのですが、
それもただ、英語の習得のためでした。

(ただし、日本の専攻の延長で安易に「比較文学部」を選んではみたものの、
後に「比較」の意味するところが、
英語とフランス語で書かれたカナダ文学の比較であることを知り、
フランス語を一文字も理解しない私は愕然とするのですが、
親切なクラスメートに泣きすがっては助けられ、なんとか乗り切っていました。)

そして。

そんな厳しくも楽しい生活の中、ある日、自分の中に
「そろそろ次のステップでは?」という気持ちが湧いてくるのを感じました。
その後、友人からの「もったいない(卒業するべきだ)」というアドバイスも耳に入らず、
あっさり日本に帰ってきました。

2年が経っていました。

さて、そんな行きあたりばったりの留学生活ではあったのですが、
留学時代に必死に取り組んだ英語のお陰で、
好きな道に進む選択肢が広がったことは明らかです。
取るに足りない小さなきっかけや好奇心から英語を学びたいと思ったこと。
大きな目標ではなかったけど、「とりあえずそこから」始めてみたこと。
そこから全てが始まったのだと思います。

ジェンが自立のサポートを行う国内外の事業地には、
そんな小sさな「きっかけ」すら手にできない状況で
生きることを余儀なくされている人びとがいます。
「とりあえず始めてみる」ことすらできない。

ジェンの広報という仕事を通じて、
「とりあえず始められる社会」に住んでいる自分にできること、を
実践&伝えていきたいと思っています。

そして今、遠からずもこの仕事に就く「きっかけ」となった
留学生活に感謝しています。



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