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コラム「次世代教育」第5回

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第5回:ニュージーランドに魅せられた人 コーデュラ・ロードさん

斉藤克明

株式会社E-Concierge
代表取締役

斉藤 克明 (さいとう かつあき)

1981年より一貫して海外の初等・中等教育コンサルティングに携わる。1999年、中学・高校留学ガイドを出版。 2001年、日本人初のアメリカに本部を置くIECA(教育コンサルタント協会)のメンバーとなる。E-Concierge代表取締役、海外留学協議会副理事長。

ニュージーランドの高校で留学生をお世話しているコーデュラ・ロードさんが先週来社されました。

ドイツ生まれのコーデュラさんは日本の文化をこよなく愛し、日本語を流暢に話すだけでなく、読み書きも出来る人です。
その彼女がなぜ、ニュージーランドの高校で留学生のお世話を仕事としているか、
なぜ、イギリスやアメリカではないのか、単純な疑問を彼女にぶつけてみました。
彼女が日本で仕事をしないことの理由は私のブログ
http://econcierge.blog37.fc2.com/blog-entry-28.html)をご覧ください。

コーデュラさんと斎藤さん


コーデュラさんはニュージーランドの人々のことを

「キーウィー(ニュージーランド人のこと)の人たちは生活を大事にします。」
「彼らはお金にあまり価値観を置かない。」
「外から来た人を受け入れるおおらかさがキューウィーにはある。」
「Come, we are all Kiwis!!」

などと表現しました。
私は今までアメリカの学校を中心として、留学の仕事をしてきました。
ニュージーランドの人たちと仕事をするようになってから、
しみじみ同じイギリスから派生したアングロサクソン人が
作った国でもこれほどまでに国民性が違うことに驚いています。

ニュージーランドの人たちは
温和で、おっとりしています。
人の話を良く聞いてくれます。
強烈に自己主張をしたり、一方的に話をするところがありません。
自分の国が産業ではナンバーワンではないが、
自然の中で豊かに暮らしたいならどうぞという印象です。
コーデュラさんをひきつけたのはニュージーランドの自然と彼らの
日本人的なホスピタリティー(おもてなし)の心ではないだろうかとおもいます。

彼女は生涯を通じて、先生であることに価値を見い出してるそうです
留学生と接していることがコーデュラさんの喜びだそうです。
何故嬉しいか、それは
「英語が全く話せない子供たちが3年くらいでどんどん変わってゆくのよ、
それを見ることが出来る」
「人間が別の言葉を話しながら、成長してゆくのがわかるんだよ」
「その子たちが間違ったことをした時、私の目を見なさいって言うの、
それでないと話が出来ない」
「私は自分が大切なように、子供たちも大切なの」
「テストの点数じゃないのよ、私がほめるのは」
「スポーツや音楽などで賞をもらったからほめるということもちがう」
「留学生と会った瞬間から、私には彼らの将来がイメージ出来るのよ」
「みな、頭はいいのよ。でも何も出来ない。だから子供たちを助けてあげる」
「私がほめたい、しかりたいのは彼らそのもの。結果じゃないの」
「子供たちは、賢いから私のことなどお見通し。人を見る目と言葉あまり関係ない」

コーデュラさんは留学生を体当たりでお世話します。
いったん受け入れたら、多少のことでは帰国させません。
そこまで留学生を信じてあげられるのは、日本での異文化体験を中心とした、
自らの苦労と喜びがあるのだと思います。
その根底には「生きる力」といった命への、尊敬と愛情があるのだと思います。

留学生たちは、10代の半ばで異文化の中で、自分と対等に向き合ってくれる、
「人間」と出会えたことでたくさんの元気−希望−を与えられるのかもしれません。
「自分も出来るんだ」という素直な気持ちです。
この気持ちをテストの点数や特技などに換算できればよいのでしょうが、
人のたくさんいる社会で、その気持ちを維持してゆくのは簡単なことでないでしょう。

しかし、ニュージーランドという国はもしかすると自分を見つめたい人にとっては、
その素材を沢山提供してくれるところかも知れません。

コーデュラさん、これからもあなたが愛した国で、
あなたの愛する仕事を続けてください。



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