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コラム「中学高校ボーディングスクール留学」第14回

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中学高校ボーディングスクール留学

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第14回:教育のパラダイムシフト その(3) 危機感の認識

斉藤克明

株式会社E-Concierge
代表取締役

斉藤 克明 (さいとう かつあき)

1981年より一貫して海外の初等・中等教育コンサルティングに携わる。1999年、中学・高校留学ガイドを出版。 2001年、日本人初のアメリカに本部を置くIECA(教育コンサルタント協会)のメンバーとなる。E-Concierge代表取締役、海外留学協議会副理事長。

かわいい子には旅をさせろという格言が日本にはあります。ひとりで旅を経験すれば、そこでは必ずと言っていいほど、自分で決断しなければならないこと、対処しなければならないこと、そして計画しなければならないことが出てきます。自分の面倒を見てくれる親兄弟はなく、親戚や知人などもいません。精神的に追い詰められ、あまりの重圧に負けてしまう・・・という仮説が成り立つからこそ、自分が自立もするし成長もする。それ故に今でもこの格言は消えずに残っているのでしょう。

この状況が継続的に続くのが、10代の留学です。今まで、受験勉強というレールに乗っかり、やるべきことは、絶え間なく与えられ、それをただひたすらこなして日々が過ぎていきます。生活、衣食住に困ることなく、困難もありません。週末には、どっと疲れた詰め込み学習から解放されて、自分のやりたいことができる時間をある程度与えられる。人生という長旅もその軌道を踏み外さなければ、大丈夫ですが、果たして、そのような安定の中から、危機感を体感し、それを乗り越えるだけのパワーが生み出されるでしょうか。

受験勉強的軌道はボーディングスクールでは一切なくなります。

そこで強制されるのは、放課後のスポーツ、食事のあとの1−2時間の自習時間だけといっていいでしょう。日本に比べて、強制される学習が極端に減ります。自習時間も宿題をこなすのは自分であって、塾や家庭教師とは違い、問題点を探し、答えを探すという作業の大半は自力で行わなければなりません。

留学生たちは、生まれて初めて危機感を感じ、自分を守るために自ら動き出すということをボーディングスクールの生活から体験することになります。言葉が通じない、宿題や課題は、やり方がわからないのではなく、何が出されたのかすらわからない。誰も与えてくれない。解らないということを明確にしないといけない。そのような自己主張は日本では経験がありません。

グローバルスタンダードからすれば、当たり前の自己主張ですが、それを学ぶ過程での苦労と学習は、留学のほうが、日本での学習よりもかなりの実用性と効果があるように思えます。

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