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コラム「所変われば品変わる」第10回

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所変われば品変わる

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第10回:定年制度

川内氏

Endeavour Japan エンデバー・ジャパン
主宰

川内 和子(かわうち かずこ)


東京都出身。早稲田大学卒業。大学3年次に米国国際線航空会社のフライト・アテンダントに最年少で採用され、米国でのトレーニング後、米国に居住し世界路線で世界をめぐる。大学卒業後は、米国最大手銀行、米国大手投資銀行等を経て2008年春に、世界の知識を広め・知識を共有することをめざすEndeavour Japan エンデバー・ジャパンを創設。

先日開催された、フィンランドの教育に関するセミナー後の交流会で、出席者のおひとりで、年齢よりもかなり若く見える男性の鈴木さんが「私はこれまで国際的な仕事をしてきましたが、すでに定年を迎えて、今は仕事がないので、家でぶらぶらしているだけなのですよ・・・。もし私が若かったら、何かできるのですが・・・。」と、話をしました。日本人参加者たちは、日本の企業では60歳定年が常識となっていることから、鈴木さんの言葉を当然のことと受け止めていました。しかし、同じく出席者のひとりで、アメリカ人のサムさんが、アメリカでの定年に関する考えかたを話してくれました。「所変われば品変わる」という諺を、参加者たちは、あらためて認識した次第です。

サムさんは、アメリカ東部のある州の医療機関にお勤めの上品な70歳代の男性で、病理診断の臨床検査技師だそうです。同じ医療機関で働く、同じ年齢の奥さまと一緒に、バケーションをとり、日本に赴任している息子家族に会いに、来日したそうです。偶然、エンデバーの英語セミナーについて、日本の知人から聞き、フィンランドの勉強法が、8人もいる孫の学力向上に役立てばと考え、参加したとのこと。とてもお孫さん思いの方ですね。

さて、サムさんが言うには「アメリカでは、現在、定年制度はないですよ。『何歳になったら会社を辞めろ、というのは年齢による差別だ』という考えが基本にあるからです。アメリカでは、年齢・性別・出身地といった、自分の意志と能力では変えることができない事柄で、職業的な差別をすることを禁じています。勤め人は、自分の判断で引退時期を選択できるんですよ。もちろん、この経済危機ですから、企業自体が倒産したりする場合もあり、リストラにあう人もいますが、皆さん働きながら大学院に通ったり、資格をとる準備など、将来への投資も怠らないですよ」とのことです。

サムさんが言うには「先日、妻とアメリカ国内を飛行機で旅行した時に、妻の長姉に近い年齢(80歳)の女性フライト・アテンダントが、気流により飛行機が揺れると足元が安定しないので、食事用のトレーを運ぶのが大変そうでした。しかし、業務は過不足なくしっかりこなし、いつも笑顔で親切な対応で、妻とも心地よいフライトが楽しめましたよ。誰も彼女の顔の深いしわや、両手の濃いしみなどに文句を言う人はいません。それよりも、プロとしての気概に、私たち乗客は勇気づけられました。『非常時にも、安心して頼れる人だね』と妻とも話をしていました。私の国では、若くして仕事を辞め、趣味や自分のしたいことをする『アーリー・リタイアメント』を目標とする人たちもいるし、年齢に関係なく働きたいという人たちもいて、要はどちらも、自分なりの『ハッピー・リタイアメント』の時期を、自分で決めているわけです。皆さん明るい顔でリタイアしたいということですね。ここが、日本のように、まだ能力も体力もあるのに、年齢だから企業を定年で辞めなければいけない、という考え方とは、違ってますね」

聞いていた全員、なるほど、とういう表情でした。すると、サムさんが、鈴木さんに、自分のe-メールへ英語の履歴書を送ってほしい、と名刺を手渡していました。鈴木さんが、その能力を発揮できるお仕事が見つかることを願って、全員が拍手をした次第です。自分なりの『ハッピー・リタイアメント』の時期を、自分で決める、というのは素晴らしいことですね。

こんな短い時間の交流会でも、「所変われば品変わる」ということを学びました。皆さんも、ぜひ次回エンデバー・ジャパンの英語セミナーにご出席ください。視野が一層広がるかもしれません。


エンデバージャパンのセミナー日程

夏の間は、英語セミナーは休ませていだきます。
秋に再開いたしますので、今後とも何卒よろしくお願いいたします。



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