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コラム「所変われば品変わる」第17回

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第17回: 緑の日「聖パトリックスデイ」

川内氏

Endeavour Japan エンデバー・ジャパン
主宰

川内 和子(かわうち かずこ)


東京都出身。早稲田大学卒業。大学3年次に米国国際線航空会社のフライト・アテンダントに最年少で採用され、米国でのトレーニング後、米国に居住し世界路線で世界をめぐる。大学卒業後は、米国最大手銀行、米国大手投資銀行等を経て2008年春に、世界の知識を広め・知識を共有することをめざすEndeavour Japan エンデバー・ジャパンを創設。

2月上旬に開催された「アイルランド - 技術革新の島」の英語セミナーと、その後の交流会では、いままで日本人にあまり知られていないアイルランドの歴史、国民性や文化などについて多くのことを学ぶことができました。前回に引き続き、今回も交流会での話から「所変われば品変わる」ものだなと思われる話を書いてみたいと思います。


ユニークなアイルランドの祭りとは

セミナー出席者の一人で現在日本の大学で学ぶティムさんは、 ひいお爺さんがアイルランド出身というアメリカ人で、アイルランド系の人達がアメリカで祝う「聖パトリックスデイ」の祭りについて、「世界のどこにもないお祭りですよ!」と自慢げに詳しく紹介してくれました。その祭りについて名前は聞いたことはあるが、詳しく知らなかった出席者たちは、「へぇ〜、そうなんだ。所変われば品変わるって諺にあるけど本当ですね!」と異口同音に感嘆していました。

ティムさんによると、この「聖パトリックスデイ」の祭りは、毎年3月17日に、アメリカのニューヨーク、ボストンやシカゴなど、アイルランド系移民の多い地域や都市で盛大に祝われる祭りで、なんと最初に行われたのはアイルランドではなく、約250年前の3月17日に、当時イギリスの軍隊として兵役に従事していたアイルランドの兵隊が、ニューヨークの町を行進したのが始まりだそうです。

ところで、祭りというと、日本では約300年の歴史をもつ大阪府岸和田市で毎年秋に行われる「岸和田だんじり祭」がすぐ浮かびますね。これは地車(だんじり)の方向を転換させるということが特徴で、この転換する時に、物にぶつかり犠牲者が出ることがあることでも有名です。

また世界には風変わりや祭りがあり、アメリカのオハイオ州で毎年夏に行われる双子や三つ子が集まる「双子祭り」や、ヘミングウェイの「日はまた昇る」で有名になった、7月初旬にスペインで開催される「サン・フェルミン祭」も世界的に有名ですね。この祭りのハイライトは町中に牛を放して闘牛場まで追い込み、その際毎年死者がでることが報道されています。


緑の日「聖パトリックスデイ」とは

しかし「聖パトリックスデイ」はもっとユニークで穏やかなもので、この日は街中の人達が緑色の物を身につけて祝う「緑の日」とも呼ばれているそうです。ティムさんのご両親は、その日に着るものは当然のこと、特にお母さんはハンカチ、傘、靴下、指のマニキュアまですべて緑一色だそうです。さらに彼の説明では、シカゴにあるシカゴ川を緑色に染め上げる風景は有名とのこと。それを聞いた出席者は「見てみたいな。どうやって緑色にするの?藻を育てるの?」「なんで緑色なの?」と質問が矢継ぎ早にでました。

ティムさんは、待ってましたとばかりに「名前は忘れたけれど、特殊な緑色の染色材を使うんですよ」「緑色は、アイルランドの国章である三つ葉のシャムロック(クローバーの類似種とのこと)の色からきているですよ」と質問をさばき、加えてびっくりするようなことを話してくれました。

「皆さん、驚かないでくださいよ!この日には、ラガービールまで緑に染めて飲むんですよ。徹底してるでしょう!」とのこと。さらに、「見たことあるかもしれないけれど、メジャー・リーグでこの日行われる試合では、選手たちは特別仕立ての緑色のユニフォームか帽子を着けてくれます」とここまでティムさんが話すと、出席者の一人のリーさんが「ところで、この日に緑の物を身に着けていないと、どうなるの?」と鋭い質問をしてくれました。

全員がティムさんの顔をみて、彼の回答を待つと、彼はおもむろに「子供の間では、この日に緑の服を着ていないと、つねられるという遊びがありますよ」とのこと。これを聞いた全員「それは、痛いわぁ〜」と大声を出してしまいました。もちろん大人には適用しないようですが・・・。

最後にティムさんが「歴代アメリカ大統領は就任式前に、アイルランド系アメリカ人達が主催する集まりに出席し、『自分の祖先も実はアイルランドです』と言うと会場から割れんばかりの拍手がくる」と教えてくれました。「現在のオバマ大統領も、母方がアイルランド系だと言ったらしいですよ」とのことです。確かに、街中のあらゆるものを緑色にしてしまう緑の日「聖パトリックスデイ」は、アイルランド系アメリカ人たちのアメリカでの力や地位について示唆しているようです。

日本でも約20年前から原宿などで開催され、かなり日本人の間にも知名度が高くなっているこの祭りについて、歴史や社会背景など知っていると、もっと興味がわきませんか?今回もセミナー後の交流会で、今まで知らなかったことがわかり、出席した全員の目のかかがやき一段と増したようでした。皆さんも、ぜひエンデバー・ジャパンの英語セミナーに出席され、各国出身の出席者たちと交流してみませんか?目からうろこが落ちるような事がたくさんあるかもしれません。


次回の英語セミナーのお知らせ

タイムリーな話題をご提供できるよう、現在講師の方と打ち合わせ中ですので、追って内容・日時等をお知らせいたします。



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