スマ-トフォン向けサイトへ
サポートセンター

コラム「所変われば品変わる」第3回

トピックス

グローバルキャリア塾・連載コラム

所変われば品変わる

> > 所変われば品変わる

第3回:アメリカの動物愛護

川内氏

Endeavour Japan エンデバー・ジャパン
主宰

川内 和子(かわうち かずこ)


東京都出身。早稲田大学卒業。大学3年次に米国国際線航空会社のフライト・アテンダントに最年少で採用され、米国でのトレーニング後、米国に居住し世界路線で世界をめぐる。大学卒業後は、米国最大手銀行、米国大手投資銀行等を経て2008年春に、世界の知識を広め・知識を共有することをめざすEndeavour Japan エンデバー・ジャパンを創設。

皆さん、こんにちは。Endeavour Japan(エンデバー・ジャパン)の川内です。今回の話は、動物愛護についてです。

11月開催のセミナー後、参加者の一人で、生まれた時から今まで犬といつも一緒に生活しているという「犬」大好きの、テキサス州出身のギャリーさんが「次のファースト・ドッグはどんな犬種かなぁ」と言ったことがきっかけで、参加者全員が米国と日本の動物愛護に関する考え方が大きく違うことを学びました。

ギャリーさんの説明によると「ファースト・ドッグ」とは、米国大統領がホワイトハウスで飼う犬のことだそうで、仕事の激務によるストレスを癒やしてくれるためか、大統領とペットとしての犬は切っても切れない関係だそうです。なかには猫や牛を飼っていた大統領もいたそうですが。現在のブッシュ大統領は、犬はイングリッシュ・スプリンガー・スパニエルの「スポット」とスコティッシュ・テリアの「バーニー」を飼っていてブッシュ以上の人気を誇っているそうです。おもしろいですね。

すると、日本人参加者の田中さんが「日本では、犬はいまだに番犬という感覚の人が多く、近所の『あっ子ちゃん』という10歳になるメスの柴犬は、いつも門近くに1Mくらいの鎖に繋がれたままで、飼い主が散歩させているのを誰も見たことがなく、食べ物も定期的にあげていないらしいと、近所の人が集まると「あっ子ちゃん、かわいそうに」と言い合っている」と話しました。田中さんによると、この飼い主は、餌を与えない、散歩をさせない、トイレの世話をしない等が虐待だという意識をもっていないらしいとのことです。しかし近所の人達は、今後の近所付き合いもあるので、黙っているそうです。

すると、同じアメリカ人で犬が大好きのグレッグさんもギャリーさんと一緒に厳しい表情になり、米国での動物愛護に関する考え方を私達に教えてくれました。

米国にはASPCA (The American Society for the Prevention of Cruelty to Animals/動物虐待防止協会)という大変しっかりした組織が根づいていて、動物(特に犬や猫、馬など)を少しでも虐待していると、それを見た人は動物専用の警察にすぐ通報するそうです。通報を受けるとすぐに警察が来て、虐待を確認するとすぐにその動物を提携の動物病院に連れて行き、診察治療後引き取り手を捜す組織に回されます。そのような組織はすべてボランティアで、毎年何万という動物が助けられているそうです。

虐待をしていた飼い主は動物専門の裁判所で裁判を受け、何千ドルの罰金の上、程度の悪い事例では留置所送りとなります。ニューヨーク、マイアミ、デトロイトなどの大都市の動物警察が特に有名で、テレビでも「Animal Planet」という番組でその様子を詳しく放映し人気番組のひとつになっているそうです。ずいぶんと徹底していますね。

ASPCAの活動はすべて寄付で賄われているそうです。ギャリーさんが「皆さんがアメリカのペットショップで買い物をすると必ず『あなたの1ドルをASPCAに寄付してもいいですか?』と聞かれますよ。犬猫などを飼っている人は必ずといっていいほど『Yes』って言いますけどね。」と言うと、参加者全員から大きな拍手がおこり、「もちろん、寄付しますよ」との声が湧き上がりました。

日本では、2006年6月から動物愛護法が改正され施行されましたが、残念ながら、現行法ではその仕組みが弱いため、法律が十分に機能していない側面もあるようです。

今回も、参加者の一人が言った「ファースト・ドッグ」の一言から、動物に関する考え方も「所変われば品変わる」ものだと参加者一同実感した次第です。皆さんもぜひ次回セミナーにご参加になり、国際人として必要な各国の知識も大いに学んでください。お待ちしています。



Share (facebook)  このコラムをFacebookでシェアする。

  • カウンセリング予約
  • 説明会イベント
  • 資料請求

ページトップに戻る