グローバルキャリア塾 連載コラム

所変われば品変わる (第4回)

第4回:外資企業面接必勝法

Endeavour Japan エンデバー・ジャパン
主宰

川内 和子(かわうち かずこ)

東京都出身。早稲田大学卒業。大学3年次に米国国際線航空会社のフライト・アテンダントに最年少で採用され、米国でのトレーニング後、米国に居住し世界路線で世界をめぐる。大学卒業後は、米国最大手銀行、米国大手投資銀行等を経て2008年春に、世界の知識を広め・知識を共有することをめざすEndeavour Japan エンデバー・ジャパンを創設。

(2009年1月15日掲載)

謹賀新年  Endeavour Japan/エンデバー・ジャパンの川内です。
今年もよろしくお願いいたします。

Endeavour Japan/エンデバー・ジャパンでは、世界の知識を広め・知識を共有することをめざし、世界の種々のトッピクスを各国の専門家に英語でセミナーをしていただいています。毎回セミナー後の楽しい交流会では、いろいろな国ご出身の皆さんと話をしていると、文化的差異などで「所変われば品変わる」という諺を身近に実感します。今回は外資企業面接必勝法についてです。

11月に開催したセミナー後の交流会で、参加者の明子さんが「現在勤めている日本企業は男尊女卑で雰囲気が悪く早めに転職したい。次は得意の英語を使える外資系で働きたいので、これまで3社の面接を受けたが、全部だめでした。」と誰とも目を合わさず下を向きながら浮かぬ顔で話始めました。それを聞いた参加者のひとりであるブルースさんが「あなたの英語はお上手ですね。毎日一生懸命勉強しているのでしょう」と言うと、明子さんは「はい、毎日時間があればテープで英語を聴いています。でも実際に英語で人と話すことは無いのです」と答えました。

米国出身のブルースさんは現在東京でIT企業を経営しているそうで、先日あるポジションの募集記事を英字新聞に載せたところ、驚くほど多くの応募があったとのこと。そこで、採用する側からみた外資企業面接必勝法を伝授してくれました。ブルースさんが「これは、私独自の考えではなく、私たち欧米人一般が他人とのコミュニケーションに必要だと考えていることです」と言うと、明子さんならず、周りで聞いていた参加者たちも、目からうろこが落ちるとはこういうことかと思うほど役にたつ情報でした。

それでは、ブルースさんが短時間に話してくれた外資企業面接必勝法を皆さんにも伝授したいと思います。キー・ポイントはアイ・コンタクト、簡潔にすばやく答えること、服装と色の選び方だそうです。

【アイ・コンタクト
短時間の面接でもコミュニケーションとして重要だとブルースさんが強調する点はアイ・コンタクト(視線・目線)です。このアイ・コンタクトが、良好な人間関係を築くための最初の扉を開いてくれると強調していました。まず、外資系企業で面接官の目を見て話すのは絶対に必要なこと。視線を合わせることで相手がちゃんと聞いてくれていることがわかり、気持が通じていると感じる、とブルースさんは話してくれました。すると明子さんが「自分はシャイなので、なかなか外国人面接官の目を見ることができないのですが、その場合はどうすればいいのですか?」と質問をしました。ブルースさんは「目のほんの少し下くらいでもオーケーでしょう」と答えてくれました。

【簡潔にすばやく答えること】
次にブルースさんが強調する点は、問われた質問に対し簡潔にすばやく答えることが必要だそうです。まず何を言いたいかを最初に話し、その理由等を話した後、最後に話したことをまとめると良いそうです。日本語では最後に結論を言う癖がついていますが、英語で話すときは発想を変えるといいですね。
ブルースさんいわく、応募者の中には何を言おうとしているのかポイントが伝わらぬまま、同じようなことを長々と話す人もいますが、そういう人はとかく話す時に面接官の目を見ずに天井や周りを見て目をぎょろつかせているので、聞いている側に「この人は自信が無いな、感じ悪いな」と思わせてしまうそうです。英語での面接用には普段から短時間で他人に自分の考えを理解してもらえるようブルースさんのいう構成や組み立て方で話ができるよう練習することが必要ですね。

【服装と色の選び方】
最後にブルースさんが教えてくれた外資企業面接必勝法のひとつに、着る服と色がありました。英語にYou only get one chance to make a first impression.という諺があるそうで、目でみた印象も大切ということです。
何年か前に米国で一般の人を対象に、ベージュや白っぽいコートと黒っぽいコートを着たセールスマンのどちらから物を買いたいかを調べたところ(ユニークな調査ですね!)、結果はベージュや白っぽいコートを着たセールスマンの方が安心感があるという理由で勝ったそうです。これを着る服や色のWinning Imagesと英語で言い、欧米人は大切に考えているそうです。ですから、自分を売り込みたいイメージにあわせて着る服やネクタイも選ぶと良いようです。しかし原色や光沢のある生地はいかに外資企業でも面接には不向きとのことです。

セミナー後にお茶を飲みながらの短時間に外資企業面接必勝法のポイントを伝授してもらった明子さんは「やはり日本と欧米では考えかたや感じ方が違うのですね。視線の大切さについて始めて聞きました。これからは、教えていただいたことをよく理解して合格をめざします!」と目を輝かせていました。早く良いニュースが聞けることを願っています。
皆さんもぜひEndeavour Japan/エンデバー・ジャパンの英語セミナーにご参加ください。今後の予定は以下のとおりです。


「Finding Happiness Next Door/あなただけの本当の幸せを探そう」
講師: Mr. Matthew D. Ownby (マシュー・オンビーさん)日時: 2009年2月18日(水) 午後7時 - 9時30分 (6時30分開場)
場所: 港勤労福祉会館(東京・田町)
 

世界の文化シリーズ第1回
「Progressive Laws of the Netherlands/
世界に先駆け安楽死等を法制化した先進国オランダの文化を学ぶ」

講師: Mr. Ed Kuiters (エド・クイターさん)日時: 2009年3月18日(水) 午後7時 - 9時30分 (6時30分開場)
場所: 港勤労福祉会館(東京・田町)

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