総合型選抜・帰国生入試専門塾ココミットによる留学生の大学受験
第1回:「帰国生入試」は減っている?留学生が今狙うべき「総合型選抜」という新・王道ルート

株式会社CeeGlass / ココミット
代表講師
川原 駿
慶應義塾大学法学部政治学科卒業。高校時代にオーストラリアへの短期留学を経験。 自身の経験と、数多くの生徒指導実績に基づき、型にとらわれない小論文指導や、留学経験を活かした総合型選抜対策を行う。
(2026年2月20日掲載)
「留学している(していた)なら、帰国生入試が王道でしょ?」
——この“常識”、いまはアップデートが必要です。
このコラムは、総合型選抜・帰国生入試専門塾ココミットの代表講師川原がお届けする新連載です。
目的はひとつ。「留学」という価値ある経験を、日本の大学進学(特に総合型選抜)で最大限に活かすための“戦略”を、留学生本人と保護者の方にわかりやすく整理することです。
この連載で発信していくこと
この連載は、次の流れで進みます。
- #1 帰国生入試だけに寄せるのが危険になっている理由/総合型選抜が「新・王道」になっている背景
- #2 留学×大学受験で合格した卒業生の合格体験記①
- #3 留学×大学受験で合格した卒業生の合格体験記②
- #4 【告知】留学と総合型選抜対策を同時に体験できる新プログラムについて
- #5 元高校教員が語る「なぜ、学校ではなく現地なのか」
- #6 高3の夏は「書く」時期。素材を作るのは高 1・高 2 の今しかない
目次
1. 「帰国生入試=鉄板」ではなくなっている理由
最初に結論です。
帰国生入試“だけ”の一本足打法は、年々リスクが高まっています。もちろん、帰国生入試自体を否定したいわけではありません。
今でも強いルートになり得ます。
ただ、制度の性質上「大学・学部によって条件が厳しい/枠が限られる」ことが多く、留学の形(期間・在籍・カリキュラム)によっては、そもそも出願資格に届かないケースもあります。
さらに、見落とされがちなのがこの流れです。
上位校を中心に「帰国生入試→総合型選抜へ統合」の動き
現在、早慶を含む上位校で“帰国生入試を総合型へ統合”する動きがトレンドになっています。
(=帰国生枠だけを狙う戦略は、制度変更の影響を受けやすい)
《結論》帰国生入試は選択肢のひとつ。でも「そこだけ」は危険。保険として総合型選抜の設計が必須。
2.入試市場の主役はすでに「総合型選抜」
「総合型選抜って一部の人だけの特殊ルートでは?」
と思う方も多いですが、数字を見ると印象が変わります。
- 総合型選抜/学校推薦型選抜の割合は 2000 年:33.1% → 2023 年:58.7% へ増加
- 私大では 約 1.7 人に 1 人が総合型選抜/学校推薦型選抜を利用 している計算
- 総合型選抜の導入率は 大学全体:85.6%/私立:93.4% と高水準
つまり総合型選抜は、「変化球」ではなく、すでに主流です。
3. 生成AIで“文章の差”が消えた。だから「経験」が武器になる
そして、ここ数年でさらに状況が変わりました。
生成AIの登場で「志望理由書の文章力・論理構成の価値」が相対的に下がった
理由は現実的で、シンプルです。
- 生成AIが普及し、誰でも短時間で“それっぽく綺麗な文章”や“論理っぽい構成”を作れるようになった
- その結果、事前に準備できる志望理由書は、一定のクオリティに“平準化”しやすい
ここで誤解してほしくないのは、「AIを使って書けばいい」という話ではありません。
本来は、自分の言葉で、自分の思考で書くのが理想です。
ただ、採点する大学側から見ると——
“綺麗に整った文章”は、以前ほど差になりにくくなりました。
だからこそ、差がつくのは別の場所になります。
差がつくのは、AIに代行できない「一次情報」と「経験」
つまり、これからはますますこうなります。
“うまく書ける人”より、“自分の足で動いて、一次情報を持っている人”が強い。
そして留学は、その一次情報の宝庫です。
観光・体験型の留学であっても、見方を変えればいくらでも“学びの一次情報”にできます。
(この連載では、その変換方法も具体的に扱っていきます)
4. 留学生に総合型選抜が“相性最高”な3つの理由
総合型選抜は、ペーパーテストで競うというより、大学と受験生の「相性」を見て“出会う”入試です。
そのうえで、留学生が強い理由は大きく3つあります。
理由①:英語資格が「出願の必須条件」になりやすい
難関大ほど、出願条件として一定以上の英語スコアを課す傾向があります。国内生には高いハードルでも、留学経験者は優位に働きやすい。
理由②:留学経験は「一次情報」そのもの
ネットで集めた情報は、AIでも綺麗に整理できます。でも、自分が現地で見たこと/聞いたこと/感じた違和感は、代行できません。
理由③:「志(ビジョン)」の説得力が上がる
総合型選抜は、アドミッションポリシー(大学の求める人物像)と、あなたの将来像が一致しているかを見る入試です。留学経験は、その将来像の「根拠」になりやすい。
5. 短期留学でも勝てる:鍵は「探究の中身」
ここが重要です。
帰国生入試が“期間”で区切られやすいのに対し、総合型選抜は「期間」より「中身」を見ます。
だから、短期留学でも勝てます。
やることは一つだけ。
留学=語学の場 だけでなく、留学=探究(フィールドワーク)の場 に変えることです。
例えば体験型の短期留学でも、
- 何に違和感を持ったか(問い)
- それを確かめるために何をしたか(行動)
- 何がわかったか(学び)
- 帰国後にどう繋げたか(継続)
この筋が通ると、留学は“合格の材料”になります。
6. 【目安】評定(GPA)・英語資格のラインを先に決める
総合型選抜で怖いのは、努力不足よりも「設計ミス」です。特に、評定(GPA)と英語資格は“出願できるかどうか”に直結します。
以下はあくまで目安ですが、今回の連載では次の基準感で話を進めます(※大学・学部で要件は変わります)。
| レベル(目安) | 英語資格(目安) | 評定(GPA/評定平均の目安) |
|---|---|---|
| 難関(例:国公立・早慶上智ICU級) | TOEFL iBT 90+ / IELTS 7.0–7.5 | 4.0以上 |
| 中堅(例:上位私大〜準難関) | TOEFL iBT 85+ / IELTS 6.5–7.0 | 3.8以上 |
| それ以外(幅広い選択肢) | TOEFL iBT 70+ / IELTS 5.5–6.0 | 3.5以上 |
ポイントはここです。
- 高3で急に上げるのが難しいのは、英語よりむしろ「評定」です
- だから、高1・高2のうちに“出願できる状態”を作ることが最大の安全策
7. 今日からできる:留学を「合格の材料」に変える行動リスト
「探究って言われても、何から?」という方向けに、今日からできることを置いておきます。
■ 留学中(または留学前でもOK)
- 「違和感メモ」を毎日3行で残す
・何が起きた?
・何に驚いた?
・なぜそう感じた? - 週1回、現地の人に「ミニインタビュー」(3人でOK)
・それって当たり前?
・何が課題?
・日本とどう違う?
■ 帰国後
- A4 1枚で「探究レポート」を作成
・タイトル/問い/仮説/調査/考察/次の行動 - できればアウトプット(発表・記事・コンテスト)
→ ”活動実績”という形になる
この一連の流れができると、留学は一気に「語れる経験」になります。
8. まとめ:帰国生入試に寄せすぎないのが、いちばん安全
- 帰国生入試は今でも有効。ただし制度面の変動があり、一本足はリスキー
- 総合型選抜は主流。留学生にとって狙う価値が大きい
- 生成AIの普及で、志望理由書の“文章の差”はつきにくくなった → 差がつくのは 一次情報・経験・行動
- 短期留学でも勝てる。鍵は「探究の中身」
【CTA】あなたの留学、総合型選抜でどう“勝ち筋”にしますか?
「うちの留学、総合型選抜でどう活かせる?」
「帰国生入試と併願するなら、何から決めるべき?」
「短期留学でも“活動実績”って作れる?」
これらの最適解は、留学の形・志望学部・英語スコア・評定で変わります。
ココミットでは、留学経験の棚卸しから“勝ち筋設計”まで一緒に整理しています。
以下より公式ラインにて直接講師に質問&面談予約が可能ですので、ぜひお問い合わせください。
次回予告(連載#2)
次回は、「合格体験記①」をお届けします。
実際に留学を経験しながら総合型選抜・帰国生入試の対策を実施し、見事合格した生徒の実体験を公開します。
留学を控えている方、留学中の方、留学を検討している方皆様参考になると思いますので、次回もぜひチェックしてください。
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