日本人妻の異文化奮闘記 (第6回)
第6回:韓国にて日韓結婚式
K-Academy
コミュニケーションサポート部マネージャー
鍛冶谷 このみ
高校卒業と同時にニュージーランドの私立カレッジへ留学したが、生活が合わず半年後オーストラリアへ渡り、国立ラトローブ大学へ入学、2008年卒業。その後東京で雑貨メーカーの社員として働く中、レストランで出会った韓国人男性と結婚し半年後渡韓。韓国では言語学習のかたわら、オンライン韓国語スクールK-Academyにて自身の長期にわたる多文化生活の経験から、コミュニケーションサポート部マネージャーとしてアイディア満載な語学レッスンと留学サポートを企画・提供している。
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(2013年7月15日掲載)
▲親族のみの伝統式「ペベック」---ぶっつけ本番、なごやかな中で式が進みます。
皆さんこんにちは。私事ながら、先日ソウルで結婚式を挙げました。不安な気持ちもありましたが、来てくださった皆様のおかげでとても良い式になりました。日韓の国際結婚ということもあり、韓国人同士のものとは少し違うかもしれませんが、今回はその時の様子と合わせ、「韓国の結婚式」をご紹介します。
まず、韓国の式を一言で言うと、「気楽(きらく)」です。日本の結婚式との一番の違いは、こちらは披露宴がなく、その代わりペベックと呼ばれる、親族のみの伝統式が30分ほど行われます。親族がペベックを行っている間、一般のお客さんは食事会場に移動し、各自ビュッフェスタイルの食事をとります。また、こちらの結婚式は、招待状に参加/不参加の返信がいらないことからか、参加人数がとても多く、友達の彼女、親の友達や知り合い、等等、平均で約300~400人のお客さんが参加します。新郎新婦を直接知らない方々も来られることもあり、ペベックが終わり二人が食事の会場に行く頃には、もうすでに大半の人たちが帰られていうこともしばしばあります。
そして式自体も日本のように静かで厳かな雰囲気ではなく、本番の直前に少し説明があるくらいの、リハーサルも無しのぶっつけ本番!日本から来た友達は少しびっくりしていましたが、緊張しやすい性格の私にはちょうど良く感じられました。ご祝儀や式にかかる費用が日本よりはるかに安いことも、気軽に来られる、または挙げられる理由の一つなのかもしれません。
また、先ほど少しお話した「ペベック」とは、親族と新郎新婦が一緒に行う韓国伝統の行事であり、新郎新婦が親族にお酒を注ぎ、挨拶をします。 その際に、新郎の両親が投げた栗やナツメを新郎新婦が受け取り、受け取ったナツメの数だけ男の子、そして栗の数だけ女の子が将来生まれるという、おもしろい言い伝えもあります。お義母様は栗の方が食べやすいという理由から、栗のみ投げようとしましたが、係りの女性に、均等に投げてください!と言われてしまっていました。
次に、ウェディングアルバム作成のための豪華な撮影会や、若い子たちのセルカ(自分撮り)が流行っていることからわかるように、韓国人は撮影が大好きなのです。なので結婚式ともなると、ここぞとばかりに撮影します。まず式の間は写真屋さんが常についており、有名人かのごとく新郎新婦は撮られ続けます。式が始まり段に上がった後も撮られ、終了後は、式の倍以上の時間をかけて集合写真の撮影になります。両家の一族全員と。友達と。新婦の家族と。新郎の家族と。私達もその例外ではなく、人生で一番写真を撮られた日と言っても過言ではないくらい、本当にたくさん撮っていただきました。集合写真が終わる頃には、ブーケを持っていた方の手が、疲れてビリビリしていました。
最後に、韓国の式ははじめに両家の母が手をつなぎ入場し、皆に挨拶をするのですが、お義母様がハンボック(韓服)、そして母が着物を着て歩いている光景がとても美しく、世間で騒がれている日本と韓国間の問題、そのすべてを忘れさせてくれた瞬間でした。気軽ではありますが、家族の繋がりをとても大事にする韓国の結婚式。皆さんも機会がありましたら、ぜひ参加してみてください。
今回は、韓国の結婚式をご紹介しました。
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