インド・ビジネス・レポート (第2回)
第2回:インドの観光
グローバル・マーケティング・アソシエーション株式会社
代表取締役
粟野 亮二
同志社大学大学院ビジネス研究科修了(MBA)。グローバル・マーケティング・アソシエーション株式会社代表取締役。マーケティングを軸に日印間でビジネスを展開している。研究論文やビジネス専門文書の校正、翻訳、海外出版サポート事業(http://www.manuscriptedit.jp)や貿易、インド進出サポートなど。
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(2015年1月15日掲載)
仕事でインドのオディシャ州(旧オリッサ州)ブバネシュワルを訪れた際、休みを利用して、予てより訪れたいと思っていたチルカ湖(以下チルカ)を観光した。チルカはオディシャ州内にあるインド最大の汽水湖だ。面積は琵琶湖の約2倍。フラミンゴやイルカなど多くの野生動物を見ることができ、魚やエビなどの魚介類も豊富に獲れる。1年を通じて多くの観光客が訪れる人気スポットとなっている。
私が滞在していたブバネシュワルからチルカへの距離は約90km。日本であれば2時間もあれば着ける距離だが、インドの道はそんなに甘くはない。舗装されていない道路は、車やバイク、リキシャで混み合い、時には牛や犬が自由に歩き回っているため順調には進まない。朝8時にホテルを出発して、目的地に辿り着いたのは昼を回った頃だった。
チルカ観光は、船に乗って周遊するのが定番だ。船と言ってもフェリーではなく、船頭付きの小舟で、簡易モーターで動く。私たちはその小舟を一艘チャーターして沖へと向かった。
沖へ出て、まず湖の広大さに驚いた。対岸は全く見えない。海に繋がっている部分は、湖の色が変わり、波が立っている。水質は決してきれいとは言えないが、景色の美しさは圧巻だった。湖のあちこちには多くの島があり、好きな島があれば船を泊めて上陸できるようになっている。
それぞれの島には小屋が建ち、飲食物を販売している。そこでは、とれたての新鮮な魚やエビ、カニを調理してもらい食べることができる。私たちは、エビをフライにしてもらい食べたが、インド独特のスパイスが効いてとても美味かった。
お目当てのイルカも頭の先だけだが見ることができた。乗船してから5時間程過ごしたろうか。チルカに沈む夕日を見ながら船乗り場へ戻った。
その点、日本は、観光開発についてのノウハウは十分持っている。これは、海外、特にアジア旅行をされている方はよく感じていることだと思う。もし日本のノウハウを輸出できれば、大いにインドの観光産業の発展に役立つし、日本側にとってもプラスになるだろう。日本は、車や家電などの先端産業や、クールジャパンに代表される日本食やアニメだけでなく、観光開発という競争力がある。日本の力が役立つ場所は至る所に存在している。
新年を迎え、2015年は、ますます日本企業のグローバル展開の必要性が高まることになるだろう。成熟した日本市場で新たなビジネスを見つけるのは容易ではないが、世界を見るとビジネスの種はそこら中に転がっている。そのために、まずは現地に行って自分の目で見ることが重要だ。そうすることで多くの発見をすることができる。より多くの日本企業が海外を目指し、我が国日本と事業を行う海外の国双方にとって実りある1年になることを願っている。
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