違う言語を学ぶことによって違う自分が生まれる (第3回)
第3回:在日キルギス人協会の緊急設立
サマコワ イバラット
2000年、キルギス民族大学東洋学部日本語学科に入学。第一言語として日本語、第二言語英語を選択。2005年、大阪外国語大学日本語日本文化教育センター入学。2006年千葉大学法経学部法学科入学。2010年同大学卒業。2010年春、中央アジア地域の観光・留学業務を行う旅行会社に勤務。2010年11月からは、(株)毎日エデュケーションに転職。2011年3月からはキルギスにて、NPO法人ジャポン・キルギス・ビリムディギ代表として活動。
「日本であまり知られていないシルクロードの中央アジア地域を積極的にアピールし、一人でも多くの日本人に中央アジアを知ってもらいたい。そして、キルギスと日本の架け橋になりたい」
【話せる言語】 キルギス語・ロシア語・日本語・英語
【将来の夢】 10ヶ国語を自由に話せる人間になりたい
(2010年6月1日掲載)
今年の4月7-8日、キルギスで反政府暴動が起きました。死者は80人以上、負傷者は2000人近くの犠牲者が出た「革命」。
その日、私はテレビを見ていなかったので自分の母国で起きたことについて何も分からなかったです。
4月8日仕事に来たら、同僚の人から「キルギス大変ですね?家族は大丈夫ですか?」と聞かれて、一瞬頭が真っ白になりました。何が起きたんだろう?地震があったのかな?と思い、正直に政治的なことを全く考えなかったです。
そして、インターネットでキルギスのニュースを見て、現地と連絡を取り、さっそくキルギスの現状を調べることに。あの過激的な映像、暴力行動、犠牲者の遺族たちの悔しみを見て涙が止まらなかったです。
自分が見ている映像は自分の母国で起きていることだと思えなくて、ただ悔しくて、恥ずかしくて、「なんとかしたい!」という気持ちでいっぱいでした。
次の日、インターネット上で世界中にいるキルギスの若者たちが情報交換を始め、様々なフォーラムやtwitter, facebookなどによって積極的な若者活動が始まりました。
各国にいるキルギスの留学生や学生以外のキルギス人たちが一つの目的を持って、4月の暴動の犠牲者たちへの支援活動を始めました。そのような若者の動きを見て、日本でもキルギス人の集まりを行うことに。
4月10日、私はまず友達に相談をしてみました。そして、「日本にいる私たちが母国のために何かできることがないのか?こんな大変な時に、ただ外から見ていられない!皆で力を合わせて母国にいる人たちを支援しましょう!」と日本にいるキルギス人の皆に声をかけてみました。すると、すぐに沢山の人から返事が来て、5月3日に緊急で東京に集まることが決まりました。
5月3日、東京で30人ほどキルギス人が集まり、4月7-8日に亡くなった86人の犠牲者たちへの供養を行い、お祈りをしました。
そして、その日を際にして在日キルギス人協会を設立させ、今後日本にいるキルギス人たちが皆で母国のために力を合わせて、一つの目標を持っていろいろ活動を行うことに。
その第一歩として、4月7日、キルギスで病院に運ばれてきた沢山の負傷者の中から2人の人を選び、その人たちの治療支援を送ることを決定し、募金集めを始めました。
5月10日まで日本の各地にいるキルギス人たちからお金が集まり、5月11日に150,000円をキルギスに送金しました。キルギスで150,000円は一人の人にかなりの援助になるお金です。
このようにして、海外にキルギスの若者たちが母国で起きている混乱状況に無関心でいられない。離れていても母国のために出来ることが必ずある!そう信じて今後も日本で積極的にキルギスをアピールしていきたいです。また、キルギスと日本をつなげる架け橋を作って、私たち若者がその架け橋を支える役割を果たすのが使命であると思います。
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