スマ-トフォン向けサイトへ
サポートセンター

コラム「ニッポン人のさとり方」第17回

トピックス

グローバルキャリア塾・連載コラム

ニッポン人のさとり方

> > 松岡 祐紀さん

第17回  ある英語学習の思い出:優秀な先生が人気のある先生になるために

松岡 祐紀さん

株式会社ワンズワード
代表取締役、写真家

松岡 祐紀

19歳でスコットランドのエディンバラに留学。NYにてスタジオアシスタントを経験した後、ロンドンに在住。帰国後はフリーランス・フォトグラファーとして活躍。2009年にノーベル平和賞受賞者ムハマド・ユヌス氏の「ソーシャルビジネス」という理念に感銘を受け、株式会社ワンズワードを起業。レッスンの質の高さを売りにしたオンライン英会話スクール「ワンズワードオンライン」を立ち上げる。

2011年よりブエノスアイレスへ移住、さらに第三の故郷としてメキシコシティに居住。2014年3月に中南米・南米の英語学習者のためにスペイン語版ポルトガル語版英語版のオンライン英会話スクールを開設。現在は、ブエノスアイレス、メキシコシティ、日本を行き来して、ソーシャルビジネスの理念の普及と事業拡大を目指している。 >>詳しいプロフィールを読む

【新規お申込みキャンペーンを実施中!】 いまご入会の方に、無料レッスン2回分をプレゼントいたします。 詳細とお申込はこちらから!!

語学学習を再開したので、最近「優秀の先生の定義」についてよく考える。また優秀な先生であっても、人気のある先生であるとも限らないので、そのことについても思いを馳せる。

まだ20歳の頃、スコットランドのエディンバラの語学学校で英語を学習していた。その時の担任の先生はスコットという先生で、とても優秀な先生だった。毎日、違う教材を用意してきたし、豊富な経験を活かして、色々なグループアクティビティを行っていた。だから一部の生徒からは人気はあったが、如何せん皆20代前半のいいかげんな年頃なので、生徒の出席率はそれほどよくなかった。

特に冬になると、出席率は悪くなり、クラスの半分以上は欠席した。そうなると、スコット先生もイライラが募り、ある日爆発した。クラスのあまり出来の良くないちょっと太めのギリシャ人の女の子に問題の答えをしつこく訊き、彼女が分からないと分かっているのにも関わらず、それを繰り返した。

クラスの雰囲気は最悪だったし、僕はと言えば「絶対関わりたくねえー」と思って、終始自分の殻に閉じこもっていた。

ようやくクラスが終わると、スコット先生は僕を呼び「君はクラスに溶け込む努力もしないようだし、特に英語を学習したくないならば、この学校を去るべきだ!」と言った。

「ええ!」と思った。そこで僕もまだ若かったので、今日クラスに起こったことを指摘し、「あなたはあのギリシャ人の女の子が答えられないことを分かっていて、何度も差しましたよね。自分のイライラを生徒にぶつけるのは良くないのでは?」と指摘した。
(まあ、このときはまだ英語がほとんど話せない頃だったので、しどろもどろになりながら、上記意味のことを言った)

するとスコット先生は驚いたように僕を見つめた「分かった、たしかに君の言うことに一理ある。明日から僕もああいうことはもう辞めるし、君も態度を改めてクラスに溶け込む努力をしてくれ」と言われた。

で、このスコット先生のすごいところは、本当に翌日から態度をがらっと変えてしまったところだ。それまでは「先生然」としていたのに、翌日からは生徒たちの友だちのように振る舞い、笑顔を絶やさなくなった。だから、生徒同士のパーティーなどにも呼ばれるようになり、そういう場所でも顔を合わせるようになった。(スコット先生は40歳ぐらいだったと思うので、20歳そこそこの若者が集まるパーティーになんか行きたくはなかっただろうが、それも彼の努力の証なのだろう)

そんなスコット先生の態度が急変したのを見て、僕も態度を改めて、クラスに溶け込む努力をした。そうして一週間くらいしたら、またスコット先生に呼ばれて、「ありがとう。君もずいぶん変わったし、クラスの雰囲気もおかげで随分良くなったよ」と言われた。

結局、コミュケーションの問題を相手のせいにしてしまうと、問題の解決は出来なくなるし、状況はさらに悪化してしまう。自分が変われば、相手も変わる。相手を変えようとしても無駄だということだろう。

スコット先生の年齢に近づいた今、自分も彼をもっと見習って謙虚な気持ちで人に接しないとダメだなと思う今日この頃だ。


photo

   (Photo: Yuki Matsuoka)





Share (facebook)  このコラムをFacebookでシェアする。

▼バックナンバーを読む

  1. ステップ1: さとり方の心構え
  2. ステップ2: さとるということ
  3. ステップ3: さとりへの自覚
  4. ステップ4: さとった人たちとは
  5. 楽をすることと、楽しむことの違い
  6. 生きるということ
  7. ネイティブスピーカー並に英語が話せるようになるか?
  8. 語学学習に役立つ自己否定について
  9. 行動する勇気を奪われるということ:グーグルの功罪
  10. グローバル時代を生き抜くために必要なこと
  11. 楽をすることの定義:持てる力を最大限に活用するために
  12. イエローカードを持つということ:怒らない技術
  13. 我々は音を立てずに復興する
  14. 旅立ちの日に
  15. 秘密の英語学習方法!これであなたもペラペラに!
  16. 正解のない人生を生きるということ:これからの日本と世界
  17. ある英語学習の思い出:優秀な先生が人気のある先生になるために
  18. コンフォートゾーンから抜けだして、この人生で何かを掴むこと。
  19. 文句があるやつは出ていけばいい:これからのノマドのあり方。
  20. 日本人が忘れがちなもてなす心:豆腐屋さんのコロッケ
  21. 英語によるコミュケーション術:咄嗟に英語が出てこない人たちのために
  22. 語学習得のための残酷な事実について
  23. 仮想敵を想定して戦う日夜:ついでにFACEBOOKキャンペーンについて
  24. 経営者の仕事について:嫌いなマニラに行くこと
  25. 後悔がない人生のために:スペイン語を話すということ。
  26. ブエノスアイレスに帰ります:日本滞在の最終日
  27. 正しい目標設定のために:TOEIC®TESTをdisってみる
  28. 絶対的に正しい英語なんて存在しない:世界に飛び出して、経験してみる
  29. 世界一周のすすめ:ブエノスアイレスなう
  30. 夢を語ることと、日々に感謝することと、起業と経営について
  31. TOEIC®TESTのための勉強をしないで、TOEIC®TESTで高得点を取る方法
  32. 僕の人生最大のモテ期について:コミュケーションを取るということ
  33. アルゼンチンの落日:政治と経済と外国人であるということ
  34. ブエノスアイレス事件簿:ゴルゴ13を目指して
  35. 良い子は真似しないように:サッカー日本代表の内田選手による外国人コミュニケーション術
  36. ある週末の出来事について:ブエノスアイレスにて
  37. アルゼンチンで出家する:楽しい人生の送り方
  38. グローバル戦略の本当のことと、今ドキの高校生のこと
  39. それでも世界は回る:グラナダにて
  40. そこには絶対に負けられない戦いがあった:フィリピン人の日本の短期滞在ビザ取得
  41. 世界就職という選択肢について
  42. 日本のオンライン英会話業界について:明るい未来はあるのか?
  43. とある女友達のための未完成の戯曲:メキシコシティにて
  44. 英語を話せることよりも重要なこと:コミュニケーションとはなにか
  45. 有限なパーマネント・トラベラー:メキシコシティにて
  46. 21世紀の英会話、世紀を経ても変わることがない語学上達の秘訣
  47. 終わりなき旅:とある日曜日のメキシコシティにて
  48. ワンズワードオンラインの世界展開について
  49. 空港にて:明日の自分のためにできること
  50. これからのことと、ワンズワードの未来について
  51. その先にあるのはなんだろう?
  52. そのとき自分が思ったことについて
  53. マリアの結婚式:ウェールズにて
  54. イタリア的な幸福のあり方について:ファヴィニャーナ島より
  55. そうしていつの日かまた
  56. 向上心と反比例する幸福度とラテンの人々について
  57. 経営は娯楽:人生を賭けたエンターテイメントについて
  58. ある贅沢な悩みと旅と起業について
  59. 自虐的な日本人についてふと思ったこと
  60. フィリピン人先生とネイティブスピーカーの先生はどっちが優秀なのか?
  61. グローバリゼーションと「雨が降れば、予定はキャンセル」の相関関係について
  62. ある日本人女性の死について
  63. あらゆる人の幸せを祈って:マニラより
  • カウンセリング予約
  • 説明会イベント
  • 資料請求

ページトップに戻る