スマ-トフォン向けサイトへ
サポートセンター

コラム「ニッポン人のさとり方」第8回

トピックス

グローバルキャリア塾・連載コラム

ニッポン人のさとり方

> > 松岡 祐紀さん

第8回  語学学習に役立つ自己否定について

松岡 祐紀さん

株式会社ワンズワード
代表取締役、写真家

松岡 祐紀

19歳でスコットランドのエディンバラに留学。NYにてスタジオアシスタントを経験した後、ロンドンに在住。帰国後はフリーランス・フォトグラファーとして活躍。2009年にノーベル平和賞受賞者ムハマド・ユヌス氏の「ソーシャルビジネス」という理念に感銘を受け、株式会社ワンズワードを起業。レッスンの質の高さを売りにしたオンライン英会話スクール「ワンズワードオンライン」を立ち上げる。

2011年よりブエノスアイレスへ移住、さらに第三の故郷としてメキシコシティに居住。2014年3月に中南米・南米の英語学習者のためにスペイン語版ポルトガル語版英語版のオンライン英会話スクールを開設。現在は、ブエノスアイレス、メキシコシティ、日本を行き来して、ソーシャルビジネスの理念の普及と事業拡大を目指している。 >>詳しいプロフィールを読む

【新規お申込みキャンペーンを実施中!】 いまご入会の方に、無料レッスン2回分をプレゼントいたします。 詳細とお申込はこちらから!!

第2回のコラムで書いたが、現地に行って言葉が話せないと、当たり前のことだが全く相手にされない。

それはもう見事なほど相手にされない。「ちょっとアレな人」的な扱いをされたことも一度や二度ではない。(緊張のあまり吃ってしまい、そのように扱われたのだと思う)

特に僕が留学していたイギリスは、その傾向が非常に強かった。完璧に英語が話せて当たり前で、それ以下だと残念な人というカテゴリーに入ってしまう。人間必要に迫られないと努力しないので、そうなってくるとお尻に火がつき、なにくそと思って勉強をする。

留学二年目に所属したCAE(ケンブリッジ大学上級試験)対策クラスは、ほとんどがドイツ系スイス人、あるいはスウェーデン人という英語教育が行き届いた国の人たちばかりのクラスだった。そのなかでアジア人は僕一人だった。最初はついていくのがやっとだったが、クラスメイトに恵まれてめきめきと力をつけていった。

だが、一人僕のことを馬鹿にしているスイス人がいた。彼はウースというとぼけた名前の大男だった。その彼は面と向かって「おまえのような英語力でよくこのクラスに入れたな。もっと下のクラスの方が良かったんじゃないか」と言った。しかも、本人特に悪気なしという感じで、そう言い放った。

だいたいにおいて英語教育がまるで機能していない極東の地、日本からはるばるやってきて、母語の文法がほとんど英語と変わらないと奴らと勉強するというのはとてつもないハンデなのだ。それをなんとかCAE対策クラスに入れるまで漕ぎ着けたのに、ひどい言われようだった。スウェーデン人なんて子供の頃から英語の番組を字幕なしで見ているのだから、ほとんどネイティブと遜色ない英語を話すし、スイス人は英語、ドイツ語、フランス語など複数言語を話す人が大勢いる。

しかし、神様はいた。

僕は見事CAEに合格し、ウースは不合格だった。ちなみにウース以外のクラスメイト全員合格した。ウース、カッコ悪。

英語を話せないことによって辱めを受け、侮蔑的な態度を取られることは多々ある。けれども、そうやって何度も自己否定されることにより人間強くなれるし、謙虚になれる。語学学習はそのように人格形成にも関わる得難い体験をもたらしてくれる。

これはどのようなことにも言えるが、自分よりもレベルが上の人と一緒にいると自分を成長させることができる。僕は自他共に認めるCAEクラスで一番の劣等生だったが、それが僕を謙虚にさせて人一倍頑張ることができた。なぜこのような完璧な発音で完璧な英語を話す人たちが英語を習いにスコットランドまで来ているのか訝しがったが、それはもうそれで仕方ない。そこには圧倒的な差が横たわっていたが、そこで自分を出さないと居場所がなかったので、割り切って彼らとも対等な気持ちで英語を話すようにした。

まずは自己否定し、そこから自己を新しく規定し直して、どんな人とでもコミュニケーションを成立できるように趣向を凝らすことが大切だ。英語力が相手よりも劣るのであれば、それはそれでコミュニケーションを成立させる術はある。
サバイバル英語でも世界を旅している人たちが大勢いるように、何事にも柔軟に対応することが完璧な英語を話すよりよほど重要だ。



松岡さんのセミナー開催決定! 2010年12月4日(土)@東京

グローバルキャリアセミナー
「会社に頼らない生き方とは: グローバル時代を生き抜くために」


松岡祐紀さんムハマド・ユヌス氏に共鳴しソーシャルビジネスを企業理念とした株式会社ワンズワードを立ち上げた松岡祐紀さん、そして、高校・短大・大学で英語を教えて20年余りの法政大学経済学部准教授で英語教育担当の飯野厚さんのお2人に、グローバル時代を生き残るために何をすべきかについて熱く語って頂きます!

リンク セミナーの詳細・参加お申込はこちら!!





Share (facebook)  このコラムをFacebookでシェアする。

▼バックナンバーを読む

  1. ステップ1: さとり方の心構え
  2. ステップ2: さとるということ
  3. ステップ3: さとりへの自覚
  4. ステップ4: さとった人たちとは
  5. 楽をすることと、楽しむことの違い
  6. 生きるということ
  7. ネイティブスピーカー並に英語が話せるようになるか?
  8. 語学学習に役立つ自己否定について
  9. 行動する勇気を奪われるということ:グーグルの功罪
  10. グローバル時代を生き抜くために必要なこと
  11. 楽をすることの定義:持てる力を最大限に活用するために
  12. イエローカードを持つということ:怒らない技術
  13. 我々は音を立てずに復興する
  14. 旅立ちの日に
  15. 秘密の英語学習方法!これであなたもペラペラに!
  16. 正解のない人生を生きるということ:これからの日本と世界
  17. ある英語学習の思い出:優秀な先生が人気のある先生になるために
  18. コンフォートゾーンから抜けだして、この人生で何かを掴むこと。
  19. 文句があるやつは出ていけばいい:これからのノマドのあり方。
  20. 日本人が忘れがちなもてなす心:豆腐屋さんのコロッケ
  21. 英語によるコミュケーション術:咄嗟に英語が出てこない人たちのために
  22. 語学習得のための残酷な事実について
  23. 仮想敵を想定して戦う日夜:ついでにFACEBOOKキャンペーンについて
  24. 経営者の仕事について:嫌いなマニラに行くこと
  25. 後悔がない人生のために:スペイン語を話すということ。
  26. ブエノスアイレスに帰ります:日本滞在の最終日
  27. 正しい目標設定のために:TOEIC®TESTをdisってみる
  28. 絶対的に正しい英語なんて存在しない:世界に飛び出して、経験してみる
  29. 世界一周のすすめ:ブエノスアイレスなう
  30. 夢を語ることと、日々に感謝することと、起業と経営について
  31. TOEIC®TESTのための勉強をしないで、TOEIC®TESTで高得点を取る方法
  32. 僕の人生最大のモテ期について:コミュケーションを取るということ
  33. アルゼンチンの落日:政治と経済と外国人であるということ
  34. ブエノスアイレス事件簿:ゴルゴ13を目指して
  35. 良い子は真似しないように:サッカー日本代表の内田選手による外国人コミュニケーション術
  36. ある週末の出来事について:ブエノスアイレスにて
  37. アルゼンチンで出家する:楽しい人生の送り方
  38. グローバル戦略の本当のことと、今ドキの高校生のこと
  39. それでも世界は回る:グラナダにて
  40. そこには絶対に負けられない戦いがあった:フィリピン人の日本の短期滞在ビザ取得
  41. 世界就職という選択肢について
  42. 日本のオンライン英会話業界について:明るい未来はあるのか?
  43. とある女友達のための未完成の戯曲:メキシコシティにて
  44. 英語を話せることよりも重要なこと:コミュニケーションとはなにか
  45. 有限なパーマネント・トラベラー:メキシコシティにて
  46. 21世紀の英会話、世紀を経ても変わることがない語学上達の秘訣
  47. 終わりなき旅:とある日曜日のメキシコシティにて
  48. ワンズワードオンラインの世界展開について
  49. 空港にて:明日の自分のためにできること
  50. これからのことと、ワンズワードの未来について
  51. その先にあるのはなんだろう?
  52. そのとき自分が思ったことについて
  53. マリアの結婚式:ウェールズにて
  54. イタリア的な幸福のあり方について:ファヴィニャーナ島より
  55. そうしていつの日かまた
  56. 向上心と反比例する幸福度とラテンの人々について
  57. 経営は娯楽:人生を賭けたエンターテイメントについて
  58. ある贅沢な悩みと旅と起業について
  59. 自虐的な日本人についてふと思ったこと
  60. フィリピン人先生とネイティブスピーカーの先生はどっちが優秀なのか?
  61. グローバリゼーションと「雨が降れば、予定はキャンセル」の相関関係について
  62. ある日本人女性の死について
  63. あらゆる人の幸せを祈って:マニラより


  • カウンセリング予約
  • 説明会イベント
  • 資料請求

ページトップに戻る