海外経験をキャリアにつなげる！ ～「留学」の先にあるもの～　（第2回）

12月17日・18日に、留学経験者・バイリンガルの方を対象にした就職イベント「マイナビ国際派就職EXPO2009 東京ウィンター」が開催されます。留学生の方には、こういった就職イベントの活用をぜひオススメします。その理由を下記にご紹介します！

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前回のコラムでは、「留学はゴールではなく、その先のキャリアについてよく考え、目的意識を明確にすることが大切」ということをお伝えしました。もうひとつぜひお伝えしたいことがあります。「実際にどのように就活をすればいいのか」という実践的なノウハウのお話です（これはつい後回しになってしまいがちですが、とても重要なポイントです！）。

留学中の私自身を振り返ってみても言えることですが、留学生が陥りやすい落とし穴が「就活に対する危機感が芽生えにくい」という点です。理由はいくつか挙げられますが、第一に、留学生活はとにかく忙しくて時間がない。そして次に言えるのが、就活に関する情報が入ってこないということです。

一般的に、日本のような新卒採用システムは世界でもめずらしいと言われています。私が留学中に出会ったアメリカ人の友人の多くも、在学中は学問やキャンパス内でのアクティビティに専念しており、就職については卒業してから考えるという人が多くいました。中には、在学中の夏休みにインターンシップをした先で働くことが決まっているという人もいました。いずれにしても、日本の大学生のように、パソコンにはりついて企業の説明会の予約をしたり、就活のために授業を休んだりということはまずありません。

そういった環境にいる留学生が日本の会社に就職しようとするとき、ほとんどの人が「出遅れてしまった！」「タイミングを逃してしまった！」という壁にぶつかってしまいます。卒業が目前に見えてきて、そろそろ就活でも始めようかなと思うとき、多くの会社ではすでに採用活動が終わっていた！ということが起こりえるのです。これは、日本と海外の大学では学事日程が異なること、また、留学生が日本の大学生の動きや企業の採用フローについて知らないことが原因です。

では、海外に留学している日本人がどのように就活をすればいいのかというと、①インターネット、②就職イベント、の2つを有効活用することをおすすめします。インターネットは、留学中に日本で開催される企業の説明会に参加できなくても、場所や時間を選ばずに情報収集をすることができます。サイト上からエントリーをして企業に直接アプローチをしたり、不明点などがあればメールでコンタクトを取ることもできます。

また、就職イベントは「短期間で集中的に就活できる！」という点で、日本で就活できる時間が限られてしまう留学生の方にオススメです。

留学生が日本に一時帰国可能な時期（夏・冬の年2回）に開催するこのイベントでは、イベント会場内で面接をする企業もあります。

12月17日・18日に開催予定のイベントでは、今から2010年4月入社を目指す方や2011年4月入社に向けて本格的に就活を始めた方、さらに、どのような企業が留学経験者を採用しているのか、留学出発前に業界研究や企業研究をしておきたいという方も大歓迎です！
 

イベント活用のポイントは、あらかじめ当日のスケジュールを組んでおくということです。
次の3種類をあらかじめピックアップしておいて、効率よくブースを回れるよう準備しておいてください。
　①　事前エントリーで書類選考を通過し、当日の面接アポをもらった企業
　②　興味のある企業
　③　それほど興味はないけれど、ちょっと話を聞いてみたい企業

イベント内での選考に向けて、履歴書の準備や面接対策など、今すぐにでも始めるべきことがたくさんあります。その過程で、業界研究や職種研究、自己分析など、踏まなければならないステップもいくつもあります。ぜひ、今からスタートしてください！