One risk, one day (第1回)
第1回:何故One risk, one dayなのか
まなび株式会社
代表取締役
大塚 雅文
まなび株式会社代表取締役。「高いコミュニケーションスキル、クリエイティブなマインドを持つグローバル人材の育成」を目標に、英語によるDiscussionの行い方、Creativityトレーニングなどのワークショップを実施。ビジネスプロフェシュナル向けのプライベート英会話スクールも経営。
慶応大学経済学部卒業。大手都市銀行に入社。4年弱で退社。その後、米国バージニア大学 にてMBA取得(授業料全額免除の奨学金取得)。2002年、卒業と同時にまなび株式会社設立。
まなび株式会社HP : http://manabi.st/
(2010年11月1日掲載)
第一回目の記事をはじめる前にちょこっと自己紹介を。私は1977年、4歳の時に無理やり(!?)米国に連れて行かれ、12歳で帰国。帰国後、「日本人になろう、周りと同化しよう」と努力するも「彼は外人だから」といわれるコンプレックスをずっと抱えていました。日本で大学卒業後大手都市銀行約4年勤務。「何がやりたいか分からないがこれじゃない!」と思い、退職。2年間の放浪生活(今で言えばニート)を送りました。その後米国MBA留学を決意。そして留学中に起業と人とはちょっと違うバックグラウンドを経てきました。
現在「英語によるDiscussionの行い方」を中心とする研修を行っています。「いま世界がどこに向かっているのか。その中でどういった人材が求められているのか」をはじめ「自分自身のuniquenessは何か。それをもってどのように世の中に貢献していけるか」など常に考えています。こうした普段考えていることを飾らず発信していきたいと思っています。
さて、第一回目の記事。
If you're not failing every now and then, it's a sign you're not trying anything very innovative.
--Roger von Oech
IBMが隔年で発表しているGlobal CEO Report 2010年版が出ました。これはIBM社が1,500名社以上のグローバル企業のCEOと直接面談し、世界のトップが今後の世界情勢をどう見ているか、そしてそれにどう対処していこうとしているかを調査したものです。今後の世界動向を占う上で、とても分かりやすく書いてあり、このレポートを通じて、今後どういった人材が求められているのか大いに参考になります。2008年度のレポートではグローバル企業の成功条件の一つとして「世界中のタレント(人材)の活用」が挙げられていたことが非常に印象的でした。
まずは"Global CEO Report 2010"を簡単に要約しますと、
- 世界のビジネス環境は今後5年間、かつて考えられなかったほど「複雑化」していくこと。
- 半分以上のCEO(最高経営責任者)がこれに対処していく自信がないと答えていること。
- 「複雑化」する時代に最も求められるスキルはCreativityであること。
- 今後5年間、企業は全く新しいSource(製品・サービス)から現在の売上以上の収入が挙げられるかが成功(生き残り)のカギであること。
- その為、顧客のニーズをいかに早く吸い上げ、商品化に持っていけるか。そのスピードはかつてないほど高まっていること。
- などが挙げられていました。
Creativityという真っ先に「芸術的な才能」を思いがちですが、私はもっと身近な問題に捉えています。「私はCreativeでないから大企業に向いている」といっていた友人がいましたが間違いなく誰もがCreativeな才能は持っています。しかし、学生生活、社会人生活を営む過程でこうしたCreativeな才能は少しずつ死んでいき、いつの間にか新しい発想が出来なくなってしまっている。変なことや突拍子のないことを言ったり行ったりして笑われたり、バカにされたくないですからね。
さて、冒頭の引用。
「最近何かに失敗したり(恥をかいたり)していなければ、クリエイティブなこと、革新的なことに挑戦していない証拠だ」とCreativity研究の第一人者のRoger von Oech氏はいいます。
私が「この人こそグローバル人材」と感じる人は必ずこうしたメンタリティーを持っています。しかし偉そうに書く私がそういったメンタリティーを持っているかというと、未だ程遠い感があります。正直、失敗をしたくないし、恥はかきたくありません。そこでこのメンタリティーを自ら身につけようと一昨年の秋から"One risk one day"という考え方を実践するようにしています。
文字通り、一日一リスクをとっていくというコンセプトです。ちなみに今回の写真は私のPCの壁紙にしています(笑)。ある日突然大きなリスクを取れるわけはなく、普段からRiskをとっていく習慣を身につけようと行っているものです。大小問わず一日一つだけ何かリスクを取っていく。以前プレゼンが苦手だったのにプレゼンの講師を引き受けたことがありました。これは相当大きなリスクでしたが、こうしたリスクをとったお陰で自分では見えていなかった自分について知ることが出来、大きな可能性が広がりました。
普段履かない靴下をあえて履いてみるという小さなリスクでも構わない。とにかく「自分が恐れを感じること、uncomfortableに感じること」を一日一つ実践するように心がけています。それでもやはり恥をかくのは慣れず、未だに行動を躊躇してしまうことは少なくありません。しかし、挑戦して失敗した自分に"Nice try!"と褒めてあげるメンタリティーを、また、周りにリスクを取っている人がいたら応援する。今後益々複雑化する時代にこうしたメンタリティーをもたないと一気に時代に取り残される恐怖すら感じます。
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