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グローバルキャリア塾 連載コラム

もっと知りたい!国際機関での仕事 (第1回)

第1回:国連ボランティアとして国際機関で働く (1)

外務省 国際機関人事センター

外務省 国際機関人事センターでは、国連をはじめとする国際機関への就職に関心がある方へ有益な情報の発信を行っています。

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(2017年5月15日掲載)

本日から新シリーズ「もっと知りたい!国際機関での仕事」がスタートしました。
このシリーズでは、国際機関でも独特なおもしろい活動をしている国際機関を取り上げ、その国際機関の業務内容や求められる人材などについて、実際に働かれている日本人職員の方にお話しいただきます。

栄えある第1回目は、国連プロジェクト・サービス機関(UNOPS)の千葉あずささんに登場いただき、UNOPSについてお話してもらいます。

千葉あずささん

United Nations Office for Project Services (UNOPS)の千葉です。それでは、UNOPSについて紹介させて頂きます。

 
■UNOPSとは?

UNOPSはプロジェクト・サービス(事業運営)を専門に行う国際機関です。特に、紛争や災害後といった困難な現場で、人道支援及び開発支援を行っています。ミッションは、「国連機関、政府、その他パートナーとともに、プロジェクトの実施管理、調達、インフラ整備を持続可能な方法で実施することで、支援を必要とする人々のために貢献する」です。

 
■日本人が働きやすいって本当?

UNOPSが日本人に働きやすくお勧めしたい理由は2点あります。

(1)成果主義であること
国際機関には政策提言をする機関と実施機関があり、UNOPSは実施機関に分類されます。団体名にプロジェクト・サービスとあるように、プロジェクトを実施し、成果を出すのが使命です。例えば、道路建設60km、学校修繕14校、研修200人といった明確な成果が求められます。日本人は、実績アピール下手で、国連で継続して働くのが難しいと言われますが、決められた時間と予算内で事業を推進し成果を出していくことが必要なUNOPSでは、地道に業務を行い、成果を出していく日本人の貢献は目にとまりやすいのです。

(2)独立採算制で柔軟な気風
UNOPSは各国政府からの拠出金(コアファンド)を受け取らず、国連機関の中で唯一独立採算制を取っています。サービスを提供し、得られる報酬でその運営をまかなっています。つまり、ドナー政府、世銀、国連機関、そして何より裨益者がUNOPSのサービスに満足しないと存続できない仕組みです。このような背景から現状に満足せず、「よりよい事業運営」を追及する柔軟な気風が生まれ、事業運営の質が上がり、需要が増える、という良い循環が発生しています。北欧のデンマークに本部を置くオープンでフラットな気風の国際機関なので、若手や口下手な日本人の声も業務に反映されやすいです。

 
■どういう日本人がUNOPSで働いているの?

2016年末時点で、UNOPSで働いている日本人の67%が国際NGO経験者。他の国際機関経験者33%、JICA経験者17%、在外日本国大使館経験者17%、企業経験者17%となっています。こうした複数の組織を経てUNOPSに就職される方が多いです。

 
■UNOPSで求められている人材は?

特に日本人にお勧めする職種は次の3つです。

(1)海外で開発事業経験のあるエンジニア
「英語が話せてエンジニアの資格を持った日本人はいないか」と毎年必ず聞かれます。UNOPSの多くの事業が数億円規模のインフラ事業であり、エンジニア資格保持者がプロジェクトマネージャーを務めることが常です。よって海外で数千万から数億円規模の人道、開発事業のプロジェクトマネージャーをされていたエンジニアの方が、即戦力としてIICA 2というレベルで勤務することになります。このポジションは世界中で求められているので、数年毎に同ポジションで他国の別事業に異動されているケースが多いです。

(2)海外で開発事業経験のあるプロジェクトオフィサー
プロジェクトマネージャーの補佐役になり、プロジェクト単位で事業立案、資金調達、事業実施、広報等を行います。過去5年間を振り返ると、UNOPS日本人スタッフはここからスタートすることが多いです。国際NGOやJICA、他の国際機関で数年、数カ国海外業務を経験された方がIICA1というレベルで入り、即戦力として活躍しています。彼らは優秀さを買われてプロジェクトマネージャーや他ポジションに昇進したり、一事業のみならず複数事業を任されるようになって活動の場を広げています。小さい事務所の場合、人事、調達、財務なども色々任せられるので相当な知識と経験がつき、経験の幅と将来の可能性が広がるのも魅力です。

(3)調達、財務、人事
事業管理に調達、財務、人事は深く関わっています。即戦力として求められていますので、企業やその他機関で経験を積んだ方々が、その専門性をもって応募されます。このポジションも他と同様世界中で求められているので、数年毎に同ポジションで他国に異動されているケースが多いです。

 
■UNOPSのIICA※って何?

UNOPSのIICAは、以前「グローバルキャリア塾」でも取り上げられていた国際機関の「コンサルタント」という働き方に近いですが、他の国際機関とは異なり、かなり大きな裁量が与えられています。コンサルタントと正規職員の中間とでもいいましょうか。UNOPSのIICAには有給休暇、病気休暇、産休がありますし、研修の機会もスタッフと同等に与えられています。年金や保険については自己負担になりますが、その分スタッフより高い手取り給与額になっています。現在、正規職員契約も1-2年毎更新ですので、IICA契約の1年更新とあまり状況は変わりません。IICAは1ポジションにつき平均して3-5年勤めるという統計があります。同事務所内で昇進したり、別事務所に異動して新たなポジションを獲得し、この3-5年の雇用サイクルを繰り返す例が多いです。因みに日本人の方で「契約期間満了により終了」というケースは私は聞いたことがなく、皆さん継続されるか内外に栄転されています。

※International Individual Contract Agreement イカと発音します。

 
■最後に

UNOPSで働くには、
公募、 インターン、 ロスターと様々なエントリーポイントがあります。

よく国連採用は1年がかりと言われますが、UNOPSの採用プロセスは数週間から数ヶ月です。よって公募情報もどんどん新しいものが掲載されていますので、UNOPSで活躍したいと思っている方はUNOPSの採用情報をお見逃し無く。

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