日本で生まれたあなたに、アジア海外就職という選択肢を！　（第1回）

はじめまして。森山たつをと申します。

私は今、海外就職研究家というわけのわからない肩書きを名乗っております。
何をやっているかというと、「海外で働く」という選択肢を、多くの皆さんに知ってもらうために、調査、広報活動をしています。

例えば、世界各国に行き、現地の人材エージェントの人に最新の日本人求人情報とその傾向を調査したり、現地で働く日本人にインタビューし、その調査結果を、書籍やセミナー、Web媒体で発表するといった活動です。

本ページでも、その一環として、若い（と思われる）みなさんに、海外就職という選択肢についてお伝えしたいと思います。

海外就職というと、アメリカの大学のMBAをとって、英語ペラペラで、世界を股にかけるスーパーエリートを想像するかもしれません。
いわゆる、「グローバル人材」って奴です。

もちろん、彼らはアメリカだろうがイギリスだろうがインドだろうが、どこでも就職するチャンスがあり、高い報酬を受けることが出来ます。
そんな人たちは、Linked in(ビジネス用SNS)に登録すれば、すぐにヘッドハンターが様々な就職先を紹介してくれます。

私がお伝えするのは、そういった特別な人の海外就職ではなく、普通に日本で働いていた人のための就職です。

近年、東南アジアを中心に日本企業が多く海外に進出しています。
特に、製造業の進出は著しく、日本の自動車メーカーやハイテクメーカー、そしてそこに部品や金型を提供するメーカーが次々と工場を設立しています。

タイのバンコクには10万人、インドネシアのジャカルタが1.2万人、マレーシアのクアラルンプールには1万人の日本人が住んでいると言われており、その数は日に日に増加しています。

彼らの多くは「駐在員」という本社から期限付で派遣させている社員なのですが、最近はそれ以外に「現地採用」と呼ばれる社員が増えています。

「現地採用」とは、現地の法人が現地で面接をし、採用する日本人です。

現地採用は「駐在員」と比べれば給料は低くなりますが、現地人と比べれば非常に高い給料をもらえます。
その相場は、国によって変わってきますが、若手社員で12万円から18万円くらいが相場です。（例えば、先日23歳の男性が、月給・手取りで2000USドル(=16万円)でジャカルタで仕事を始めました）

額面は日本国内の初任給より安いくらいだと思いますが、現地の物価は日本の半分から1/4程度です。家賃が2-5万円、食事が1食2-300円程度の国での生活ですので、金銭的にはかなり余裕がある生活がおくれます。

さらに、海外で外国人と仕事をするという、日本国内では一部の人しかできない経験を、日常的に体験できるため、語学や異文化の人とのコミュニケーション力という、これからの世の中でサバイブしていくのに非常に重要な力を否が応でも伸ばすことができるというメリットがあります。
もちろん、日本国内にいては経験しなかったであろう大変さもあるわけですが。

そんな仕事をするのには、ものすごく能力が高くないといけないのでは…と考える人も非常に多いと思います。
しかし、実のところ、上記のグローバル人材ほど高い能力を求められるわけではありません。

次回、この様なアジアの現地採用として働くのに必要な能力についてお話しいたします。