グローバルキャリア塾 連載コラム

写真に込める一瞬のエネルギー (第1回)

第1回:フォトジャーナリストってどんな仕事?

認定NPO法人Dialogue for People 所属
フォトジャーナリスト

安田 菜津紀

1987年神奈川県生まれ。認定NPO法人Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル/D4P)フォトジャーナリスト。同団体の副代表。16歳のとき、「国境なき子どもたち」友情のレポーターとしてカンボジアで貧困にさらされる子どもたちを取材。現在、東南アジア、中東、アフリカ、日本国内で難民や貧困、災害の取材を進める。東日本大震災以降は陸前高田市を中心に、被災地を記録し続けている。著書に『写真で伝える仕事 -世界の子どもたちと向き合って-』(日本写真企画)、他。上智大学卒。現在、TBSテレビ『サンデーモーニング』にコメンテーターとして出演中。

◆WEBサイト https://d4p.world/
◆Twitter https://twitter.com/NatsukiYasuda

(2011年3月1日掲載)

こんにちは、フォトジャーナリストの安田菜津紀です。今回から6回にわたり、私の仕事について、そしてこの仕事をすることになったきっかけについて、皆さんにお伝えしていきたいと思っています。

コラムの前にまず、皆さんにお聞きしたいことがあります。
「写真の力で世界を変えることはできるでしょうか?」

私たちの身の回りにはたくさんの写真が溢れています。電車の中、ビルの壁、雑誌、新聞。そしてときには報道の最先端のたった1枚の写真が、社会運動を巻き起こすこともありました。けれども最近ではテレビがあり、インターネットが普及し、写真の力は動画にはかなわない、と言う人もいます。皆さんはどう思いますか?
そんなことを頭の片隅に、コラムを読んでいただければ嬉しいです。

前置きはこれくらいにして、まずは今、私がどんな仕事をしているのか、ということを簡単にご説明したいと思います。もしかするとフォトジャーナリストというのは、多くの人にとってはあまりなじみのない仕事かもしれません。一言でいうと写真を通して、今世界で何が起こっているのかを伝えていく仕事です。よく大手新聞社や通信社のカメラマンとはどんな点が違いますか、という質問を受けます。ざっくりと分けると新聞社や通信社の場合、会社から「菅総理大臣の会見」「浅田真央の決勝戦」のような撮影伝票をもらって現場に足を運びます。つまり基本的に会社が何の、どんなシーンを撮影するかを決めています。

私が所属しているのは、株式会社スタディオアフタモードという会社です。(※編集部注:掲載当時) 会社といっても、5人が力を合わせて作品やイベントを作り上げるチームのような形です。大きなメディアに所属をしていない私たちは、「カンボジアのHIV問題が深刻らしい」、「日本では若者ホームレスが増えてきているらしい」、そんな大事な問題に十分な光が当たらないのなら、自分が取材をしよう。こうして自分の意思で何を取材し、何を撮るのかを決め、発表していこう、という仕事です。

発表する媒体は様々です。私の場合は新聞や雑誌が中心ですが、それだけでは見る人たちが関心のある層に限られてしまいます。そこでテレビや広告など何気なく目を向けた人にも写真を見てもらえる場にも積極的に写真を発表したり、学校などで授業をさせてもらうこともあります。

よく「写真が好きなんですね」と聞かれるのですが、もちろん写真のことは大好きです。けれども写真が撮りたいからどこかに足を運ぶのではなく、どうしても伝えていきたいことがあり、その手段として写真を選んだ、と言う方が正しいかもしれません。


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