グローバルキャリア塾 連載コラム

Go Griz! モンタナ大学から見た米地方大学留学のすすめ

第3回:大自然の中で英語と専門知識を学ぶモンタナ大学のおすすめプログラム

モンタナ大学マンスフィールドセンター
特任研究員、国際交流コーディネーター・通訳

李 娜兀(り・なおる)

韓国ソウル出身。子ども時代を米国で過ごした後、日米中3カ国に留学。日韓米中4カ国の学生交流の手助けを、さまざまな形で続けている。これまでに東京大、早稲田大、韓国東西大などで国際交流業務を担当した。2019年から約2年間、ニューズウィーク日本版でコラムを連載。現在は北京在住

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(2022年5月11日掲載)

「What words come to mind when I say climate change?Write it on the chatbox so everyone can see (気候変動というとどんな言葉が浮かびますか?チャットボックスにみんなが見えるように書いてくださいね)」と、モンタナ大学の環境問題の専門家が問いかけます。すると次々に「global warming (温暖化)」、「melting ice (氷が溶ける)」、「carbon dioxide(二酸化炭素)」などと高校生たちからの答えが返ってきました。

2022年1月から2月の間に、熊本県の水俣高校の学生たちが参加した約2週間のオンラインプログラムの様子です。単に英語学習だけではなく、環境問題をテーマにした授業を設けました。モンタナ大学で環境分野専門の教授を招いて直接講義を聞き、さらに高校生たちは環境関連のテーマを自分で設定し、英語でのプレゼンテーションを行いました。

気候変動によりほとんど解けている様子のJackson glacier(2019年8月、グレーシャー国立公園、筆者撮影)
気候変動によりほとんど解けている様子のJackson glacier(2019年8月、グレーシャー国立公園、筆者撮影)

モンタナ州は大自然に恵まれたところで、アメリカでもよく“Big Sky Country”と呼ばれています。ドライブをしていると、四方にさえぎるもののない大地のうえに真っ青な空が広がる迫力に、圧倒されます。しかし、実はモンタナの空は常にそれほど美しかったわけではありませんでした。モンタナ州には多くの鉱山がありますが、その鉱山開発に伴う大気や河川の汚染により多くの人が苦しんだ歴史があります。モンタナ大学に環境や気候変動の専門家が多くそろっている背景には、そうした歴史もあるのです。

排気ガスゼロを目指すミズーラカウンティのバス(モンタナ大学提供)
排気ガスゼロを目指すミズーラカウンティのバス(モンタナ大学提供)

2021年9月に甲南大学の学生たちが参加したオンラインプログラムでも環境関連部分を重点的に勉強しながら、プレゼンテーションスキルを伸ばすことに力を入れました。

モンタナ大学が提供する英語教育プログラムでは、持続可能な開発目標(SDGs)の主題に合わせ、環境問題や公衆衛生、天然資源開発などに焦点を合わせた授業を多く展開しています。その中でも特に力を入れているのは環境問題とグローバル・リーダーシップに関する授業です。

マンスフィールドセンターが主催している東北大学とのプログラムでは、環境関連授業に加え、モンタナ大学の気候変動プログラムの設立メンバーの一人であるニキー・フィア教授による女性のリーダーシップ・イニシアティブなど、グローバルな環境問題に取り組むリーダーを育てる授業も行っています。

マンスフィールドセンタープログラムに参加した東北大学生たち(マンスフィールドセンター提供)
マンスフィールドセンタープログラムに参加した東北大学生たち(マンスフィールドセンター提供)
マンスフィールドセンタープログラムに参加した東北大学生たち(マンスフィールドセンター提供)

また、モンタナ大学の環境学部のClimate Change Studies Program担当のスティーブ・ラニング教授は、2017年にアール・ゴア副大統領と一緒にノーベル賞を授賞しました。環境分野において先進的な研究が進められており、こうした授業を聞くことができるのも大きなメリットだと思います。

そのほかモンタナ大学のELIには高校生、大学生向けの短期・長期の英語研修プログラムがあります。また、モンタナ大学の正規課程への進学を目指す方には、英語プログラムと並行して正規課程の授業が取れ、これによって大学入学が有利になるだけでなく、取った授業の単位も認められる「パスウェイプログラム」というコースもおすすめです。

モンタナ大学のELIプログラムの特徴は、ただ英語を学ぶだけでなく、それぞれの学生が環境や貧困、資源開発などグローバルな問題の中でテーマを決め、リサーチして発表するほか、モンタナ大学の学生との討論を行うなど、大学正規課程の授業に近い内容が組み込まれているところです。

また、ホームステイやミズーラ市民との交流会などといった米国文化を経験できるプログラムも多く設けており、受講生が授業だけでなく、さまざまな体験を通じて学びを深めることに焦点を当てています。

事情によって直接モンタナ大学に行って学ぶ事が困難な学生向けには、10人以上の申し込みがあれば、随時オンラインのプログラムを開設しています。その中では、できるだけ多くのモンタナ大学の学生たちやミズーラ市民と交流できる場を持てるように心がけています。

環境や天然資源開発などに強みを持ち、また日本を含むアジア各国との連携に熱意を持つモンタナ大学は、英語研修や正規課程への進学を目指す日本からのみなさんの応募をお待ちしています。

カーボンニュートラルを目指したミズーラ市の市内でよく見かける車(2019年8月ミズーラ市ダウンタウン、筆者撮影)
カーボンニュートラルを目指したミズーラ市の市内でよく見かける車(2019年8月ミズーラ市ダウンタウン、筆者撮影)

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