グローバルキャリア塾 連載コラム

外国人留学生のための就職応援コラム ~ 日本で働くのもいいかも (第3回)

第3回:グローバル企業を目指す企業の採用担当者の方へ①

扶桑法務事務所
代表

丹 勇貴 (たん ゆたか)

扶桑法務事務所代表。政府系法人・商社・外資系企業・教育コンサルティング会社などでの勤務経験、レストラン経営など、波乱万丈の職務経歴を経て現在に至る。マイナビ2012にも登場中。著書「就職は自分の売りで勝負しろ」
扶桑法務事務所 : http://www.fhmjac.com/

(2011年1月1日掲載)

本コラムの第1回と第2回は、外国人留学生の皆さん向けの内容を書いてみたが、今回からは少し、外国人留学生の採用を考えている企業の採用担当者の皆さん向けの内容としてみることとする。もちろん、日本企業への就職を希望する外国人留学生にとっても参考になる内容だと思うので、引き続き外国人留学生の皆さんにもお付き合い願いたい。
 
外国人留学生を採用している企業の多くは「優秀な人材であれば、国籍を問わず採用する」というスタンスをとっており、特に「留学生枠」を設けているわけではないようだ。これはいわば“地引網”で漁をするようなもので、積極的なグローバル展開を仕掛けている、世界的に知名度の高い大手企業ならば、このような採用手法でも希望どおりの人材が確保できるのだろう。

しかし、社員一人ひとりの役割が大きくならざるを得ない中小企業においては、優秀な外国人を採用したいと考えた場合、大手企業のような地引網方式ではなく、自社の良いところを対外的にアピールしつつ、本当に欲しい人材を“一本釣り”することを考える必要がある。
 
我が国においては、日本での就職を希望する外国人に対して、「日本で働きたいのはカネのためだけ」「外国人は企業秘密を持ち出す恐れがある」といった偏見がいまだに残っているようだ。人間が働く以上、カネにこだわるのは国籍・人種を問わず当然のことであり、企業秘密の漏洩にしても「外国人だから危険性が高い」ということは断じてない。

今日、あえて日本を選んで留学してきた外国人の大半は、日本という国に興味を持ち、日本での留学経験を自分のキャリア形成に活かそうと考えている向上心の強い若者たちである。私自身、多くの外国人留学生の就職相談に乗ってきたが、彼ら・彼女らの多くは、その所属大学の有名無名に関らず、極めて有能である。
 
昨今、日本の若者の海外志向が減退しているとの報道を耳にするが、我が国のような島国が今後ますます熾烈を極めるであろうグローバル経済競争の中で繁栄を維持していくためには、優秀な外国人留学生を上手に活用していくことが不可欠である。

では、どうしたら優秀な外国人留学生を一本釣りできるのか?その答えは次回お伝えしよう。

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