グローバルキャリア塾 連載コラム

『自分が変われば、世界も変わる』 シアトルで学ぶ社会起業! (第10回)

第10回:Incubator (種蒔き)

米国NPO法人iLEAP(アイリープ)
SIISプログラム卒業生

近藤 亮一

立教大学経営学部国際経営学科4年(2010年11月現在)。大学2年の時、べトナムでの海外ボランティアや中国への旅を経て、ソーシャルイノベーションに興味を抱き、3年次の夏に米国NPO法人iLEAP主催のSIIS(Social Innovation In Seattle)プログラムに参加。同プログラムのTeaching Assistantだったインド出身の青年と親しくなり、彼が所属するNPO団体を訪れるためインドに渡航。シアトルやインドでの経験で、社会変革やNPO活動への関心がますます強くなった。帰国後の就職活動では、こういった体験についても積極的に語り、面接官から好意的に受け入れられることが多く、その中の1社が就職先に決定! 来春からは某外資系IT企業にてキャリアをスタートする。

米国NPO法人iLEAP(アイリープ)

(2010年11月15日掲載)

私がこのソーシャルイノベーション・プログラムで得た事は"何かに対する明確な答え"ではなく、自分の中に生まれた数多くの"自らへの問い"でした。

参加した当時、3年生だった私は"就職"について考えていました。以前から、ベトナムでのボランティアと中国への旅からソーシャルイノベーションに興味を抱き、国内でも様々なNPO団体や社会起業家と呼ばれる人達についての情報を集めていましたが、自分のキャリア観はまだまだ漠然としていました。そんな中SIISプログラムを知り、シアトル滞在中に"働く事"についての何かのヒントを見つけたいと思い参加を決意しました。

約4週間、本当に充実したプログラム内容ではありましたが、"私個人の目的"という観点では上手くいきませんでした。明確な答えのようなものを見つけることができなかったからです。むじろ、シアトルの人々が送っている多様な生き方・働き方を知るうちに、「これもあれもいいじゃん」となり、どんどんグレーになってしまいました。焦りと不安で一杯でした。大学の友人達は日本でインターンやら説明会に参加している夏の期間を、私は全てシアトルのSIISプログラムに費やすという“リスク”を負っていたのだと思っていたからです。

しかし、帰国後しばらく経ち着いてから、気がついたことがありました。それは、シアトルにて多様な生き方を見て「いいじゃん」と思った先に、「じゃあ自分はどうなんだろう」という問いが自分の中に宿っていたことです。他人は自らの鏡であるという言葉があるように、シアトルで出会った様々な人生観は、自分を見つめ直す素晴らしい七色の鏡へと変化していました。

正直に言えば、今でも問いに対する答えの全てが分かっているわけではありません。しかし、"それら多くの問いを自らの中に持っている"という事こそが本当の財産だと思っています。iLEAP代表のBrittも言っているように、私にとってのSIISは、自らの可能性の種をまくincubatorのような存在でした。
 

【近藤さんから後輩たちへのメッセージ】

修了式

今夏実施されたSIISプログラムに参加した後輩の立教大学生たちの卒業式に、Graduation MessageをBrittから依頼された近藤さんは、次のメッセージをメールで贈り、卒業式当日、Britt Yamamotoは卒業生の前で嬉しそうに読み上げていました!

(写真) 今夏SIIS卒業式で、近藤亮一さんからのメッセージを読み上げるiLEAP代表でアンティオック大学教授のBritt Yamamotoさん


 

Hi Rikkyo students

I am Ryoichi Kondo, senior of RIkkyo University, and also one of the participants of the last year's SIIS. Britt allowed me to give a "graduation message" to you. So I would like to tell you things I would you to know.

First of all, I would like to say Congratulation for your graduation!!!
How was your life in Seattle? How was your host family?
How was your friends? how was iLEAP? And how was SIIS?

To tell the truth, I am not sure what have you done there.
But as I guess, you have got a lot of questions in you.
I bet you have visited a lot of places in Seattle, met a lot of people,
talked about a lot, and felt a lot of things. And you have may had a lot of chances to let them out to classroom or something, thanks for Britt's help.
But I think you have still so much amounts of something that you have got in there. I think SIIS was so much great and gave you powerful messages that you cannot assimilate everything yet.
But do not worry about it. That happens to most participants as far as I know. My year in Seattle is different of you. The participants have completely different background, like different university and year or graduated already. The man called Hide-san was over 50!!! He was so powerful and like our father. We all respect him. Now he is in Uruguay as the senior volunteer of JICA. Others also started to take steps to their road, inspired by SIIS. Some started NPO, some started to work, and I went to India.
So now what I would like to tell you is take a next step. Follow your emotions. Try to find the answers of your questions in you.

I think SIIS is the kind of incubator, probably Britt taught me so and I feel so. You have got seeds in you at there, so all you have to do from now is grow them. Those may be really small and tiny now, but you can let them big big tree. I wish SIIS will be the great opportunity to change your life.

I am really looking forward to listening your story. Feel free to get contact with me. Ryoichi

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