女子Ryu編集長の「女性留学の肝(キモ)とヒント」 (第4回)
第4回:言いたいこと言わないなら、居ないのと同じだよ
若松 千枝加
小学校を米国・シアトルにて過ごす。帰国後、「学生の50%が帰国子女」という高校に入ると周囲の英語力の高さにおびえ、以来英語恐怖症になる。慶応義塾大学在学中、海外旅行の楽しさを知り、英語恐怖症を克服。セイコー(株)米国マーケティング職を経て留学カウンセラーへ転身。株式会社ウィッシュ・ウッド (Wishwood Inc.) 代表取締役。アラフォー・シングル爆進中。ブリティッシュ・カウンシル公式資格取得カウンセラー、SST(r)[=英語スピーキングテスト]公式試験官・審査官。
(2010年5月15日掲載)
今回のタイトル「言いたいこと言わないなら、あなたは居ないのと同じだよ。」は、先週、取材で出会った留学体験者の女性から聞いたコトバ。実は、彼女が、インターンシップ留学中に、地元の方に言われた言葉です。
この女性は、アジアの5ツ星ホテルでインターンシップ修業に励んでいました。日本では一流と言われる大学を卒業し、外国語教育もじゅうぶん受けていたこの女性。国際的な視野をもっと磨きたい、と営業の仕事を飛び出してアジアへ渡りました。
彼女、性格は至ってまじめ。
多少のことさえ我慢してコツコツと努力すればいいことがある、と考えて、勉強もスポーツも習い事も、楽しく一生懸命に頑張る人生を送ってきました。
明るく会話できるし、友だちもたくさんいます。
このタイプの女性、日本にはたくさんいるのでしょうね・・・。成績は中より上(上記の女性は中より『ずっと』上ですが!)、バイト先でもそこそこ頼りにされて、ときどき涙しながらも、順調に青春を過ごしてきた。何を隠そう、私も20代前半までは、モロ、このタイプだったかもしれません。
しかし、なんと、そんな真面目で純粋な彼女の性格が、アジアでは災い。苦労のタネとなってしまいました。
少しくらいのことなら、我慢しよう。無用な争いになるくらいなら、ニコニコ笑っていよう。日本ではいつも「いい子ね。」と言われていた彼女が、海外では全く違う評価を受けたのです。
「あの人、何を考えてるのかわからないよね。」
それが、彼女を取り巻く現地のホテルスタッフの評判でした。
奥ゆかしさや忍耐力、人をたてる姿勢、そして、「少し臆病」そんな日本人の特徴が裏目に出てしまったみたい…。ただでさえ、日本人は表情と感情表現に乏しいので、海外ではよく起きる残念な実態です。
意外に思われるかもしれませんが、母国語以外の言葉を使うだけで、自分の新しい性格が芽を出すことが海外留学ではよく起きます。日本では自宅に引きこもっていた人が、海外留学中、英語で話すときだけは笑顔でフレンドリーだった・・・という実例に私は何度も出会いました。日本で自己主張しなかった人だって、外国語なら自分の意見を述べる人に簡単になれるのですね。それは語学力の問題じゃないのです。使用する言語が変わるだけで、自分の違った一面を発掘することもあるのです。
「何考えているか、わからない」
そう思われていては、生涯の友にも出会えないことでしょう。
日本にいたときとは別のスイッチを押して、新しい自分の側面を発見してみるのも悪くないのでは?
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