女子Ryu編集長の「女性留学の肝(キモ)とヒント」 (第6回)
第6回:留学の効能は「ドキドキすること」
若松 千枝加
小学校を米国・シアトルにて過ごす。帰国後、「学生の50%が帰国子女」という高校に入ると周囲の英語力の高さにおびえ、以来英語恐怖症になる。慶応義塾大学在学中、海外旅行の楽しさを知り、英語恐怖症を克服。セイコー(株)米国マーケティング職を経て留学カウンセラーへ転身。株式会社ウィッシュ・ウッド (Wishwood Inc.) 代表取締役。アラフォー・シングル爆進中。ブリティッシュ・カウンシル公式資格取得カウンセラー、SST(r)[=英語スピーキングテスト]公式試験官・審査官。
(2010年7月15日掲載)
早いもので、このコラムの連載も最後となりました。最終回は総まとめの意味を込めて、私の考える留学の『効能』についてお話ししようと思います。
留学に携わって17年。留学の『効能』とは何だろう、人はなぜ留学したほうが良いのだろう、と常に自問自答してきました。語学力を習得できることだろうか?異文化を経験できることだろうか?それとも、たくさんの人に出会えることだろうか?
・・・そんな数多くある正解たちのなかで、わたしが今、たどりついている結論はこれです。
“ 留学の効能=『ドキドキすること』 ”
今、日本で暮らす私たちは、ドキドキする場面が少なくなっています。守られた環境、発展した社会。電車内には停車駅の丁寧なアナウンスが流れ、信号を守って走る車と歩道を歩く人間との間にはガードレールがある。日本とはまさに豊かで、成熟した先進国です。
そんな、ホスピタリティ慣れ、平和慣れした私たちが海外へ留学すると、いろんな驚きに遭遇します。
道を歩けば、ギラギラした目をしたホームレスに物乞いされます。貧困の背景には日本では想像のつかないような移民の問題やマイノリティの問題があります。一生抱え込むような多額の借金をして留学している新興国の若者に出会います。ダイヤ通りに来ない電車やバスのおかげで家に帰る手段を失い、あわや迷子寸前という危機に見舞われます。
こんな小さな『ドキドキ』の積み重ねが、私たちのつたなかった語学力を磨き、人に話しかける勇気を育て、心細くても涙をこらえる強さをもたらしてくれます。
インターネットの普及で世界は見違えるほど近くなりましたが、『ドキドキ』は飛行機に乗って、その国まで足を運ばなければ、絶対に経験できません。
私は留学の仕事を、そして留学する人々を愛しています。それは、この『ドキドキ』を経験した人たちが、帰国後にその経験を自慢げに、それも心から楽しそうに話す姿を知っているからです。失敗談は、人生のダイアモンド。その笑顔には、「グローバル人材育成が必要だ。語学留学なんかでは意味がない。」なんてテレビで訳知り顔で話す政治家や評論家の言葉よりも、ずっと生き生きした自信が浮かんでいるものです。
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